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術後9年以降の最近のブログ記事

入院前受診3回

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まず1回目
あらかじめ他の病院で撮影してきた股関節のMRIデータを持参で、筋肉の状況を検討してもらう。
20数年間関節が動いていないことにより当然筋肉も痩せてはいます。体はかなり太りましたが(笑)中臀筋は右に比べると痩せてはいるものの手術に持っていく見込みはあるとのこと。
ただ、私の希望は関節が動くようになることだけではもちろんなく、日常生活が普通に送れるようになること。術後しばらくは杖歩行はやむを得ないとしても、その後には右股関節のように比較的自由に身の回りのことができるようになってほしい。
決してわがままな望みではないと思いますが、実現するには容易でないこともわかっています。
私の大腿骨は、LCCの患者によく見られるということですが、普通の方より少し細いらしいです。そうだったんだ。なのにどんどん体重増やしていっちゃって申し訳なかった。骨の健康のためにはある程度の荷重も必要だからまぁいいか。(いいのか?)
主治医が変わることでこれまで築いてきた関係性が一旦リセットされ、一からもう一度というのが不安でしたが、カジュアルな感じにお話できる先生でよかった。上から押し付けるでもなく、よく話も聞いてくれます。助かります。聞きたいことがものすごくたくさんある。もちろん不安なこともたくさん。

2回目。
術前検査。ひととおり。血液検査、尿検査、心電図、肺機能、胸部写真。最後に診察。しないというのを押し切って無理を言って自己血を400ml取ってもらいました。30年前、学生の頃入院した時に、不規則抗体が陽性と言われたのに、出てないよ〜と言われ、びっくりした。
輸血は受けないのに越したことはないです。でも出血が多くて苦しかった前回のことを思うとなんとしても自己血をとっておいて欲しかった。よかった。

3回目。
下肢深部静脈血栓症がないか、心臓のチェックのため、エコー検査。
術前症状がなくてももともと血栓を持っている人がいるらしく、術前チェックとして全員に実施しているらしいです。
下肢は右のほうが圧が低い?のか、でも異常なし。
心臓は壁が厚いらしく、何度も高血圧の既往はないか?と確認されました。機能的には30代くらい若いといっていただきました。喜んでいいのか......?
少し階段上がったり軽い運動だけでも息が上がるのに、にわかには信じ難い。

さすが大学病院。手術に至るまででもかなりの出費です。研究機関ですからデータを取るのも仕事のうちです。

紹介されて大学へ受診

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左股関節固定術を受けて24年、右人工股関節置換術を受けて9年と3ヶ月経過。

一生受診することはないと思っていた大学病院へ少しどんよりした気分で行ってきました。自宅からそう遠いわけではありませんが、市の中心部を抜けていかなければならなく、しかも大きな河川越しで橋はどこも渋滞です。どこからどう向かっても時間がかかる、まず一つ目のいやなポイント。大学敷地への入り口でまず渋滞、敷地にやっと入っても駐車場でまた渋滞。受付時間最後の11時30分の予約のため10時50分ころ到着しましたがまだまだ患者さんは減らず・・・駐車場の空きを待つのにのろのろ運転、これもいやなポイント。建物内に入ると再診患者さんの会計受付は大行列。新患受付にも30分ほどかかり、整形外科外来の受付に到着したのは予約時間ちょうどでした。診察までは20分ほど待ちました。この時点で自宅を出てから2時間です。

私より一回りほど若い医師は、丁寧に話を聞いてくれ(私のつまらない話もスルーすることなく笑)、まずは色々検査をさせてもらうとのことで、単純X線撮影(全脊椎・両股関節・両下肢)と股関節のCTへ。途中お昼の時間にかかったこともありCTの待ち時間中に1回のカフェでお茶しながら軽く昼食も摂りました。

大学では現在、股関節の手術では自己血の貯血は行っていないそうです。ただ、骨盤に固定した大腿骨を切り股関節を作るときに骨髄から出血が予測されるため、400mlくらいは貯血しようかな、と。左股関節固定のときも術後貧血で起きられず、右股関節のときも2000ml出血、自己血700ml補充しても1300ml不足でヘモグロビンが7台まで下がって術後かなりしんどい思いをしたのですが、とれるだけ採って貯めておきたいというと苦笑いされていました。しかも、左股関節固定のときは全身麻酔でなかったことを言うと大変驚いていられました(笑)たしかに、あんな大きな手術を腰椎麻酔、もちろん眠らされてはいたけど、手術室から部屋に戻される途中には恐ろしいほどの痛みで「痛いー痛いー」と繰り返していたことだけは覚えています。術後痛みのコントロールも時間ごとの座薬だけ。耐えられないときだけ筋肉注射(なんだろソセゴンでもしてくれてたのかな)、今から思うと恐ろしい時代でした。1週間に一度ギプスの巻き替えも息ができないくらい痛く、ギプス室のステンレスの台の上で素っ裸にされている恥ずかしさよりも痛い!ことばかり記憶に残ってる。ただただ、早く動けるようになりたい、早く元気になって帰りたい、早くきれいに歩けるようになりたい(←これはどんなに頑張っても無理でしたが)、若さだけで乗り切った3ヶ月の入院でした。あー思い出したくない・・・

不規則抗体が陽性であったことも、輸血を受けられなかった原因のひとつとは思います。貯血についてはまだまだアプローチしていく必要がありそうです。

3D?CTを見ながらいろいろとお話をしました。移植するための骨髄をとった骨盤の部分は、皮膚の上から見るとちょっと引きつれるように変形していますが、ぽっかり穴が開いていました。ナビゲーションシステムを使用するときにアンテナを立てる部分にあたるとのことでした。

沢山お話をしてくださったのに、術後の経過についてはやはりやってみないとわからないようで・・・手術はします、とはっきり仰っていただいたことが逆に不安を生んだように思います。

主治医のように私自身のことを考えてくれていれば、しないという選択ももちろんあると思います。

思いは沢山ありますがネガティブな感情はこの際横においといて、続いてMRIも撮影します。

全部の検査が終了した時点で(材料がそろった時点で)再考ということにします。自宅に帰ると3時前でした。お勤めしながらでは絶対無理ですね、大学での診察を受けることは。

固定解除は夢ですか

人工股関節置換術を受けて、9年と3ヶ月。仕事を辞めて1年経ちました。

このタイミングで、なんと主治医の手から離れることになってしまいました。

まずその経緯について。

退職してちょうど一年。固定した左股関節を解除してもらいたくての退職でしたが、家庭内の様々なことで結構振り回される1年となり、やっと!主治医の本来在籍する病院に受診の運びとなりました。

まずは近くの普段としたことでもちょっとしたことでお世話になっている整形外科へ。しゃがん姿勢をとったり立ち上がったり、湯船に浸かったり立ち上がったり、ベッドから起き上がったり、こういった動作は股関節が片方固定されていると両足に同時に力を入れて次の動作に移るということができません。バランスを崩さないよう、更に補助的な力を加えるために日常の様々な場面で左股関節の分をカバーするのに右腕を使うため、右肩を酷使してしまっています。前々から時折違和感があったのが最近は痛みに変わってきました。まずは、五十肩でないかの診断をお願いに。肩関節は異常なく腱だろうということで内服薬と外用の塗布剤を処方していただきました。

固定した股関節からくるさまざまな「困りごと」。そろそろ(あまり年齢を重ねないうちに)固定股関節を人工関節に置換してもらいたい旨伝え、紹介状を作成してもらいました。術後経過が長くなれば家から近いこちらの病院には、前回のようにリハビリでお世話にならなければならないし。

翌週、 紹介状持参で県西方面の主治医の病院へ。術後数回通っただけで、あとは出先の病院へ受診に行っていたため久しぶりに訪れました。待ち時間の後、診察へ。

「おぅ、来たか」この一年、固定介助のために様々な問題点について質問する、という形で主治医にはたくさん考えてもらってきました。そして、考えれば考えるほど(?)この手術の困難さについても考えてくれるようになったようで・・・いきなり大学に行くか?ということに。スタッフもそろっているし何よりたくさんの症例をこなしている、依頼する予定の先生も年齢的に経験も多く、信頼できる医師である、と。

ショックというよりも、それだけ真剣に考えてくれていることだと受け止めています。高齢の患者さんの場合、同じような手術でも、股関節の可動域を得ることができてもスムーズな歩行には結びつかなかったこともあるらしく、年齢的にまだ活動年齢にある私の場合はそう安易に踏み切れない状況と判断されたのだと思います。

最悪、歩行どころか立位をとることも困難になるかもしれないと。長い付き合いで顔なじみの患者(私のことです)がそうなってしまっては、さすがにね^^;私ももちろんそれでは困ります。

大学への紹介受診は、予約がなかなか取れないのですが、依頼する予定の先生に直接電話を入れてくれたおかげで1週間後の予約となりました。本当は3日後に入れられそうになり、他の予定があったのでそんなに急ぎませんといって延ばしてもらっての1週間後です。

急な展開に頭がほわーとなったままで、診察を終えました。途中、診療情報提供書作成中の文章を間違えて一部消してしまったときに、ctrl+zで戻りますよと教えてあげたらいたく感心していました(笑)

さて、新しい局面です。まず手術を受けられるかどうか。そして、運よく手術を受けられたとして、その後歩行の状況はどうなるのか。

ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる・・・・ものすごく沢山のことを考えなければならないけれど何も考えられず、診察後の長ーい、ほんとにとてつもなく待たされて会計した後、なんとか帰路につきました。

手術できるの?

ていうか、手術受けていいのかな・・・