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トピックスの最近のブログ記事

侮るなかれ、犬の引っ掻き傷〜人工股関節を交換した飼い主のお話

なんとも人事とは思えないような、できれば人事で済ませたいような(すみません)記事です。我が家にも盲目になった老犬(11歳)がいます。3年以上前から視力が下がり今はほぼ見えていません。視力検査は出来ませんが、全身麻酔で行った検査で、網膜が光に反応していないことがわかったので。

もともと不安の強い犬だったのですが、見えなくなったことでより不安が強くなり、急に触られたり、突然近くで物が動いたりすると、驚いて噛んでしまいます(泣)

私にずっとストーカーのようにつきまとっているので、必然的に私が一番かまれています。誰がちょっかい出しても・・・

抗生物質を処方してもらったこと1回、洗浄し点滴したこと1回。でもたいていは、このくらい大丈夫と言われてしまいます。点滴をしてもらえたのは、知りあいの皮膚科の先生が当直医に連絡してくれたからで、そうでなければおそらく内服処方だけだったかも。

以下、記事より抜粋

確定診断まで14ヶ月〜鼠蹊部の謎の痛み

イギリスに住む女性は、数ヶ月にわたり鼠蹊部(大腿部の付け根にある溝の内側にある下腹部の三角形状の部分)と臀部の痛みに悩まされ、整形外科の門を叩きました。彼女は、1997年に全人工股関節置換術を受けており、痛みの原因は感染か腫瘍ではないかと考えられました。

検査の結果、腫瘍の可能性は否定されたため、残る可能性を感染に絞り医師は生検を行います。股関節から採取した7つの体液サンプルが研究室で培養され、そのうちの一つにC. canimorsusが発見されました。

診断を確かにするために実施された2回目の生検でも、3サンプルの一つからC. canimorsusが同定され、検査を行ったウェールズ大学病院は、女性はカプノサイトファーガ・カニモルサス感染症であるとの診断を下しました。

女性が最初に整形外科を訪れてから確定診断までにかかった期間は約14ヶ月。感染により臀部付近の皮膚は著しく破壊され、痛みは耐え難いほどに進行していました。

なぜ確定診断に時間がかかったのか

女性が感染したC. canimorsusとは、カプノサイトファーガ・カニモルサス(Capnocytophaga canimorsus)というグラム陰性の桿菌で、犬や猫の口の中に常在する細菌のこと。感染すると発熱、倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛があり、重症化すると敗血症や髄膜炎を起こして死に至ることがあります。

感染の原因は主に犬や猫などによる咬傷や引っかき傷で、通常は動物との接触ののち急速かつ突発的に症状が現れます。しかし、今回のケースでは、犬が女性に引っかき傷をつけたのは、整形外科を訪問する9ヶ月も前のこと。発症までに9ヶ月がかかった今回の事例は、かなり珍しいものだそうです。

さらにこの種の細菌が人工股関節に感染するのは極めて稀だったという点も、診断の遅れにつながりました。現在までにこうした事例は2件しか報告されておらず、今回の事例は3例目だそうです。

女性は2回の手術を経て、新しい股関節と痛みのない生活を得ることができました。ただ、そのときのひどい痛みを忘れることはできず「常に恐れを抱いている」とのこと。「また同じようなことが起こるのではないかという恐れは常にある」ともコメントしています。

爪から口内常在菌が移ることがある

今回のケースで覚えておきたいのは、爪による引っかき傷からでも口内常在菌が移ることがあるという点です。ご存知のとおり、犬はお手手のナメナメが大好き。爪を舐めることによって移った口内細菌叢が、引っかき傷を通じてヒトに移ることがあるということです。

また、咬傷や掻傷による影響がすぐには現れないことがあるというのもちょい注意。身体に異変があったら、ペットからの影響を疑ってみても罪にはならないでしょう。

とはいえ、愛犬や愛猫にはあなたに害を与えようとして舐める訳ではないので、有罪とは言い難いことはお忘れなく。あまり過度な接触をしないよう、また接触のあとは手洗いなどで清潔にするよう飼い主さんが心がけるようにしましょう

虫歯の心配無用、人工細胞膜が矯正器具の汚れ防ぐ

biglobeニュースさんで読んだ記事です。

 切通義弘(きりとおし・よしひろ、50歳)さんが社長を務める、東大柏ベンチャープラザ(千葉県)に入居するインテリジェント・サーフェスというバイオベンチャー。とある技術が確立して40年。その技術に学生時代から20年近くの情熱を注いできた研究者が一念発起して、医療機器での実用化を目的に、2016年に起業した。と記事にはあります。

歯列矯正中の口腔内での細菌増殖を抑制

 現在、インテリジェント・サーフェスが開発しているのは、歯列矯正用器材のコーティング材である。

 歯列矯正用器材の矯正ワイヤーは、歯を目的の方向に動かすよう"滑り"を維持することが重要なのだが、表面に食べかすなどが付着して歯石ができると、固着してしまう。

 さらに表面に細菌が繁殖して虫歯や歯槽膿漏の原因を誘発すると言われる。患者だけではなく、歯科矯正医や医療機器メーカーも解決策を探しており、同社に共同開発が持ちかけられた。

 こうした医療機器の表面をコーティングする材料として、人の体内に存在し、細胞などを包む生体膜を構成する主成分であるリン脂質の働きを模倣したMPCポリマーには長年熱い視線が注がれている。

 MPCポリマーで医療機器表面を覆えば、体内に埋め込まれる医療機器を生体が自己として認識するため、異物として捉えず生体反応を起こしにくいという特性がある。

 この場合の生体反応とは、異物と生体が接触することによって起きる不具合の総称である。

 例えば、人工血管の内壁に血液が触れると、そこにタンパク質が吸着し、血液成分がこびりついて血栓が生じる。血栓を形成しにくい健康な血管の内側のように、人工血管をMPCポリマーでコーティングすることで、生体反応を防ぐというわけだ。

 切通さんらは独自の技術でMPCポリマーを開発しており、医療機器メーカーと大学との連携で実施した6か月間の臨床試験では、期待通りの結果が得られた。

 MPCポリマーをコーティングした矯正ワイヤーの表面に発生した細菌の数は4分の1に減り、通常の口腔内の細菌の数と同じレベルに抑えることを実証したのだ。

 また、MPCポリマーは、水に濡れていると滑りがよくなるため、口の中で機能的に動く必要のある矯正ワイヤーの表面のコーティング剤としても適している。

 現在、人工血管やステントなどの医療機器の表面に使われるコーティング剤には、ヒアルロン酸、ダイヤモンドライクカーボン、酸化チタン、パリレンなどが使われているが、同社が調べる限りでは、歯列矯正素材のコーティング剤に類似品は存在しないという。

 物理的な吸着ではコーティングが剥がれてしまうこともあるが、化学結合であれば強固に固定することができる。

 血栓のもととなる生体反応を起こさない血液適合性、タンパク質非吸着性、防曇性の高いMPCポリマーを化学結合で強固に固定する技術をもっているのは国内では同社のみ。器材1個あたりに必要なコーティング剤としては50円と業界での最安値の水準に揃えた。

人工関節に置換して以降、感染については特に注意を必要としてきました。虫歯や歯周病の管理はもとより、扁桃腺炎や犬の噛み傷等々。

2回目の人工関節手術以後は、朝起きぬけのはみがきも習慣化してきました。当時入院していたリハビリ病院の医師の薦めもありました。一旦習慣化すると、歯磨きなしではお茶も口にするのをためらうようになりました(笑)

日本生まれの人工細胞膜

 同社が手がけるMPCポリマーと呼ばれる人工細胞膜は、1970年代に発明された長い歴史を持つ化合物で構成されている。

 先に海外で実用化が進んだため、海外で開発されたと認識されがちだが、実は日本で生まれた生体模倣技術である。

 体内に留置する医療機器が本来の機能を果たせるようにと、中林宣男さん(現・東京医科歯科大学名誉教授)のグループにより生み出されたものの、当時は合成が難しく研究が進みにくかった事情がある。

 のちに加わる石原一彦さん(現・東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻・バイオエンジニアリング専攻教授)により大量合成技術が開発され、メーカーも巻き込み研究開発が一気に加速した。

 MPCポリマー開発当時の治療で使われていた人工血管は、体内に留置した後に血液成分がこびりついて血栓ができるなどの課題があり、治療を受けた患者は抗凝固剤や抗血栓製剤を飲み続けなければならなかった。

 中林さんのグループは、血流にさらされても血液成分が吸着しない健康な血管内の表面の成分に着目した。

 ここから長きにわたる研究の末に生まれたのが、細胞膜を構成する主成分であるリン脂質の機能を模倣した高分子化合物MPCポリマーだった。

 リン脂質と類似した構造を持つ物質を合成し、重合という化学反応を経て、人工細胞膜となる生体親和性の高い化合物を作り出すことに成功した。

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医療機器開発への興味から見えた課題解決

 切通さんが、石原研究室のドアを叩いて弟子入りしたのは、1999年、東京大学大学院工学系研究科修士1回生の時。

 医療機器開発をしたいと中林さんに相談したところ、当時東京大学に移っていた石原さんを紹介されたという。

 以降、石原さんのもとでコンタクトレンズの材料開発をはじめ、MPCポリマーの研究に没頭した。

 「石原先生は今もMPCポリマーを学術的な視点で5年後、10年後を見据えた新しい技術を開発している。その5年後、10年後にその技術を受け継いで世に出していきたい」と、切通さんは話す。

 同社の強みは、セラミックや金属、プラスチックなど、様々な素材の表面構造を基にMPCポリマーを合成し、固定化する技術にある。

 MPCポリマーは様々な産業での応用が可能だが、目下、切通さんは医療機器の中でも防汚性、防曇性などを求める製品へ展開し、事業の足場を固める。

 切通さんは、 人の体内に留置して損なわれた臓器の役割を補う医療機器と生体を機能的につなぐ「人工細胞膜」に新たな技術を見出し、大学や企業との共同開発や受託研究に力を入れる。

 人工股関節や人工心臓、人工血管などの体内に留置する医療機器は、けがや病気により損なわれた身体機能を補うために活用される。

 「今や、生体とデバイスが機能的につながる時代です。医療機器そのものの機能は非常に優れているものの、生体との接続部位で生体反応が生じることにより、その機能を生かし切れていない」

 「生体と機器の間の界面に課題が残されているため、患者は我慢して医療機器を受け入れているのが現状と捉えています」と切通さん。

 「機械と人との機能的な融合を実現することで、医療機器の課題を解決したいと考えています」と意欲的だ。

 「生体との親和性が高いので様々な医療機器に応用できるのですが、まずは事業の足固めをするため、開発しやすい分野から展開していきます」と、事業分野の選択には慎重な切通さんだ。


こういう技術が応用されてくるようになって、術後の心配事がひとつでも減らせるのであれば、ありがたいことだと。

でも当面は、こまめな歯磨きと歯科受診は欠かせないようです。

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人工関節置換術後にいつから車の運転ができるか?術後、退院後の通院や日常生活での利便性を考えると、大変重要な課題だと思われます。術側が右か左かによっても、状況は大きく変わりそうですね。

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「人工股関節置換(THA)」の手術を受けた人がどれくらいの期間で車を運転できるのか。

 最近の手法では、従来の推奨となっている6?8週間の期間が大幅に短縮して、2週間程度で可能となり得るようだ。

 米国のニュージャージー州にあるロスマン研究所の研究グループが、2015年米国整形外科学会(3月24日〜28日)で報告。同学会が紹介している。

手術やリハビリの進歩

 人工股関節置換は、太ももの太い骨である大腿骨の付け根が骨折したときに、金属やプラスチックなどで作られた人工的な関節で置き換えるものだ。

 研究グループによると、米国では毎年30万人以上が、人工股関節置換手術を受けている。従来の勧告では、車の運転に戻ることができる時期については、手術から6週間〜8週間経ってからと勧告されている。

 研究グループはこの期間を短縮して、手術後2週間程度で車の運転に戻ることができると仮定。ブレーキ反応速度の成績によって、術前と術後の運転能力を比較して早期復帰の可能性を検証した。

6週間から2週間へ

 38人について、術前と術後2、4、6週目の時点でブレーキ反応速度を比較した。手術後2週間目で、24人は運転できると思うと答えたが、5人は確信が持てず、4人はまだできないと感じていた。

 実際にテストしてみると33人は、2週間で術前の反応速度に戻るか手術前より向上していた。残りの人も4週間目には術前の反応速度に戻った。

 研究グループは、2週間程度で運動能力は回復していると見る。人工関節の技術は向上しており、より確実な回復が実現するかもしれない。

「人工股関節置換(THA)」の手術を受けた人がどれくらいの期間で車を運転できるのか。

 最近の手法では、従来の推奨となっている6?8週間の期間が大幅に短縮して、2週間程度で可能となり得るようだ。

 米国のニュージャージー州にあるロスマン研究所の研究グループが、2015年米国整形外科学会(3月24日〜28日)で報告。同学会が紹介している。

手術やリハビリの進歩

 人工股関節置換は、太ももの太い骨である大腿骨の付け根が骨折したときに、金属やプラスチックなどで作られた人工的な関節で置き換えるものだ。

 研究グループによると、米国では毎年30万人以上が、人工股関節置換手術を受けている。従来の勧告では、車の運転に戻ることができる時期については、手術から6週間〜8週間経ってからと勧告されている。

 研究グループはこの期間を短縮して、手術後2週間程度で車の運転に戻ることができると仮定。ブレーキ反応速度の成績によって、術前と術後の運転能力を比較して早期復帰の可能性を検証した。

6週間から2週間へ

 38人について、術前と術後2、4、6週目の時点でブレーキ反応速度を比較した。手術後2週間目で、24人は運転できると思うと答えたが、5人は確信が持てず、4人はまだできないと感じていた。

 実際にテストしてみると33人は、2週間で術前の反応速度に戻るか手術前より向上していた。残りの人も4週間目には術前の反応速度に戻った。

 研究グループは、2週間程度で運動能力は回復していると見る。人工関節の技術は向上しており、より確実な回復が実現するかもしれない。

人工股関節手術を受ける側ではなく、術者に手間はかかりますが、効果があるのであればぜひともお願いしたいものですね。

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実地臨床における深刻な課題となっている人工股関節置換術(THA)後の静脈血栓塞栓症(VTE)の発生予防に,手術中・直後の徒手的下腿マッサージと足関節他動運動の実践が著明な効果を示す成績が報告された。済生会横浜市東部病院運動器センター整形外科副部長の船山敦氏が,第40回日本外科系連合学会学術集会(6月18?19日,会長=日本医科大学消化器外科教授・内田英二氏)のワークショップ「整形外科領域における静脈血栓塞栓症の診断と治療」で明らかにしたもので,同施設では同手法の導入により,THA後VTEを1.0%未満に減少させることに成功している。

簡便で医療費もかからず

 同施設では2005年以来,THA全施行例に対し手術翌日に造影CTを行い,VTEの早期診断に努めている。また,VTE予防対策としては,2006年までの179例(前期群)については術後の弾性ストッキングと間欠的空気圧迫法(IPC法)を使用し,2007?10年の506例(中期群)では術中から患肢は弾性包帯着用,健側をIPC法とし,最小切開手技によるTHAを行うようにしたことで,VTE陽性率は前期の36.9%から中期には15.6%へと半減を実現した。

 手技の改善による手術時間の短縮(前期平均140分→中期平均104分)の他,弾性ストッキングやIPC法による手術管理が血流うっ滞や血管内皮損傷を防ぎ,成績向上に寄与したと考えられた。

 さらに同施設では "VTE陽性率ゼロ" を目指して,2011年から新たなVTE予防対策を導入した。手術中に30分間隔で50回,手術直後には「6秒施行/4秒休息」を5セットの徒手的下腿マッサージ(intermittent calf massage;ICaM法)と足関節他動運動(intermittent passive ankle motion;IPAM法)を行う方法だという

その結果,ICaM法・IPAM法導入から2014年8月までの307例(後期群)のVTE陽性率は3例(0.98%)と,前・中期の成績に比べて劇的な改善が認められた。手術中・直後の下腿マッサージや足関節運動を行うことで,?術中の静脈血流量が増え?うっ滞減少・血管内皮損傷を防ぎ?下腿静脈・ヒラメ筋内静脈の血栓形成を抑制する--と考えられるとした。

人工股関節に置換術後、一番心配だったのは、脱臼です。術前、股関節の可動域制限もありあまり運動もできずに居たため筋力はかなり低下していたと思います。

となると、はやり肢位によって人工関節が脱臼するのでは?という不安はいつまでたってもぬぐいきれず、長い間抱えたままだったように思います。しかし、いつのまにかそのような不安もなくなり、何でだろうと考えてみても、普通の生活を普通に送っていくことによる自信、以外の何者でもなかったような気がします。

よほど極端な姿勢や、転倒などがなければ、脱臼の不安に取り付かれて恐る恐る生活することはないのかもしれません。そういう意味で不安を軽減させてくれる記事発見。

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変形性股関節症などの人工関節置換術後、日常生活の厳しい制限が脱臼にあまり関係なかった:システマティックレビューにより検証(2015年6月28日MEDLEYより)


変形性股関節症などの治療に、人工股関節全置換術(THA)という手術があります。歩く能力を回復させるための手術ですが、術後は脱臼の危険性を考慮し、日常生活において非常に厳しい制限を設けることがあります。今回の研究では、THA後のそのような制限に脱臼防止の効果があるか検証した結果、運動制限を厳しくしなかった場合でも脱臼の発生率が上がるという結果は見られませんでした。

◆6つの研究を統合してTHA後の脱臼と日常生活の制限の関係を検証

今回の研究は、文献検索でヒットした119件の論文から、さまざまな選択基準を加味して抽出された6つの論文を、以下の方法で調査しました。

ランダム化比較試験と対照群のあるケースシリーズの論文で、英語、オランダ語、ドイツ語のものを選択した。

一次治療としての人工股関節全置換術で、術後の制限と警戒プロトコルによって管理されたものについて述べられている文献を選択した。

主な評価項目は、人工股関節全置換術後の脱臼率とし、二次的な評価項目として、患者の機能評価、日常生活の再開や患者満足度を採用した。

人工股関節全置換術後の脱臼に関する6つの論文から、制限の厳しさと脱臼率、日常生活に戻るまでの期間の関係を検証しました。

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◆脱臼率に大きな差はなく、むしろ大まかな制限の方が日常生活に早く戻れた

調査の結果、以下のことを報告しました。

[...]計1122件の手術(制限群:n=528、制限をしない群:n=594)に関する記述があった。

制限群では8件の脱臼(1.5%)、制限をしない群では6件の脱臼(1.0%)が認められた。

非制限群では、日常生活により早く戻れ、回復のペースにより満足であった。

制限を厳しくしてもしなくても、脱臼の件数に大きな差は認められませんでした。また、大まかな制限の方が日常生活に早く戻れるという結果でした。

筆者らは、「より大まかにライフスタイルを制限し警戒するプロトコルでも、人工股関節全置換術後の脱臼率を悪化させることはなく、日常生活により早く、より良く活動性が回復され、患者の満足もより高い」と結論付けています。

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THA術後は日常生活の方式に敏感になってしまうのかもしれません。しかし、あまり厳しくその方式を制限しても、脱臼率に良い影響は少ないということが示唆されました。

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MEDLEY 2015年7月15日 より

人工股関節全置換術(THA)は、股関節の骨折や変形性股関節症を対象に行われる手術で、術後にはバランス機能の向上を目的にリハビリが行われることがあります。今回の調査では、THAの術前に在宅で太極拳と筋力トレーニングを組み合わせて行うと、通常のケアと比較して、術後のバランス機能や持久力がより向上したことを報告しました。

◆トレーニング群と通常のケア群にランダムに分類

今回の研究は、末期の変形性股関節症患者81名を対象に、以下の方法で実施しました。

対象は、トレーニング群(TG)と対照群(CG)の2群にランダムに振り分けられた。

TGでは、12週間、家族監視下で太極拳と筋力トレーニングの組み合わせを行うこととした。

評価は、TGとCGについて、WOMACスコア、6分間歩行、立ち上がりテスト、歩行テスト、関節可動域を一元配置分散分析で比較した。

トレーニング群は太極拳と筋力トレーニングの組み合わせを12週間行い、通常のケア群と比較して身体機能がどのように変化するか検証しました。

なお、通常のケア群では、術後のトレーニングについてはトレーニング群と同様のことを行いました。

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◆トレーニング群ではバランス機能、持久力がより向上した

調査の結果、以下のことを報告しました。

介入開始時では2群間の特徴に有意な差は認められなかった(p>0.05)。

トレーニング後、TG群では6分間歩行距離が409.59±51.31?mから478.10±52.46?m?(P<0.01)、Time?for?up?and?go?testでは18.53±3.90秒から14.61±2.60秒(P<0.01)、WOMACの自己報告式機能スコアでは40.97±5.65から36.28±5.11?(P<0.01)と有意に改善した。

しかしながら、WOMACの痛みスコアや股関節の可動性については有意な変化は認められなかった。

術前に太極拳と筋力トレーニングを組み合わせて行った群では、バランス機能、持久力がより向上したという結果でした。一方で、痛みに対する効果は認められませんでした。

また、これらのトレーニングは遵守されやすかったとも報告されています。

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手術の前からたくさん運動を行うことで、術後の効果をより向上させることができるかもしれません。今後、より効果的な運動の組み合わせが検証されることに期待します。

※人工股関節全置換術(THA)は、股関節の骨折や変形性股関節症を対象に行われる手術で、術後にはバランス機能の向上を目的にリハビリが行われることがあります。今回の調査では、THAの術前に在宅で太極拳と筋力トレーニングを組み合わせて行うと、通常のケアと比較して、術後のバランス機能や持久力がより向上したことを報告しました。

◆トレーニング群と通常のケア群にランダムに分類

今回の研究は、末期の変形性股関節症患者81名を対象に、以下の方法で実施しました。

対象は、トレーニング群(TG)と対照群(CG)の2群にランダムに振り分けられた。

TGでは、12週間、家族監視下で太極拳と筋力トレーニングの組み合わせを行うこととした。

評価は、TGとCGについて、WOMACスコア、6分間歩行、立ち上がりテスト、歩行テスト、関節可動域を一元配置分散分析で比較した。

トレーニング群は太極拳と筋力トレーニングの組み合わせを12週間行い、通常のケア群と比較して身体機能がどのように変化するか検証しました。

なお、通常のケア群では、術後のトレーニングについてはトレーニング群と同様のことを行いました。

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◆トレーニング群ではバランス機能、持久力がより向上した

調査の結果、以下のことを報告しました。

介入開始時では2群間の特徴に有意な差は認められなかった(p>0.05)。

トレーニング後、TG群では6分間歩行距離が409.59±51.31?mから478.10±52.46?m?(P<0.01)、Time?for?up?and?go?testでは18.53±3.90秒から14.61±2.60秒(P<0.01)、WOMACの自己報告式機能スコアでは40.97±5.65から36.28±5.11?(P<0.01)と有意に改善した。

しかしながら、WOMACの痛みスコアや股関節の可動性については有意な変化は認められなかった。

術前に太極拳と筋力トレーニングを組み合わせて行った群では、バランス機能、持久力がより向上したという結果でした。一方で、痛みに対する効果は認められませんでした。

また、これらのトレーニングは遵守されやすかったとも報告されています。

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手術の前からたくさん運動を行うことで、術後の効果をより向上させることができるかもしれません。今後、より効果的な運動の組み合わせが検証されることに期待します。

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筋トレが術後のリハビリに良い影響があることはたしかにわかりますね。ただ、術前の痛みや可動域制限のある関節で太極拳ができるかどうか(笑)

私の場合は全くの無理でした。今も股関節を固定している状態では、かなり無理がありそう。

ただ、筋トレだけは関節が動かなくてもできる方法で少しずつでも頑張らねば、とは思っています。

CN CareNetより

喫煙は人工股関節全置換術(THA)後にインプラント関連合併症の頻度を増加させる可能性があるとの報告が増えてきている。ドイツ・ハノーバー医科大学のSongsong Teng氏らは、メタ解析にてその関連を調べた。結果、喫煙はTHA後の無菌性のゆるみ、深部感染症および再置換術のリスク増加と関連していることを報告した。PLoS One誌オンライン版2015年4月24日号の掲載報告。

 研究グループは、THA後のインプラント関連合併症のリスクと喫煙との関連を定量的に評価する目的で、2014年8月15日までに発表された論文をPubMed、EMBASEおよびCochrane libraryにて検索した。

 該当した6件のコホート研究(合計8,181例)についてメタ解析を行った。

 主な結果は以下のとおり。

・喫煙歴のない患者と比較して、喫煙者では無菌性のゆるみ(要約リスク比[RR]:3.05、95%信頼区間[CI]:1.42?6.58)、深部感染症(要約RR:3.71、95%CI:1.86?7.41)およびあらゆる原因による再置換術(要約RR:2.58、95%CI:1.27?5.22)のリスクが有意に増加することが認められた。
・脱臼のリスク(要約RR:1.27、95%CI:0.77?2.10)、在院期間(加重平均差:0.03、95%CI:?0.65?0.72)については、有意差はみられなかった。

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THA後でなくても、喫煙はリスクしかありませんからね^^;

リスクを最大限に減らすためには禁煙はもちろん実行したいことのひとつですよね。

45歳から64歳で、股関節の人工関節が急増、より高齢の層と比べて2.4倍のペースで増加 しているそうです。

さらに「再手術の増加と医師不足に懸念が浮上」ともありました。

以下、Medエッジよりの引用です。

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米国において股関節に人工関節を入れる手術が高齢者より中年層で急増しているようだ。

 加齢に伴う再手術の増加と医師不足が懸念されるという指摘が上がっている。

急増の程度と要因を分析

 米国ニューヨークの整形外科/リウマチ治療を専門とする特殊外科病院(HSS)を含む研究グループが、米国整形外科学会(AAOS)2015年会議で2015年3月26日に報告した。

 股関節に人工関節を入れる手術は、元々は活動レベルの低い高齢者の末期の関節炎の治療法として考案されたものだ。

 この手術の需要予想に関する研究は65歳以上の人を対象とする場合が多かった。

 最近はより若い世代でこの手術の増加傾向が見られるという。

 この傾向が何に起因するのかは不明だ。

中年層の手術は9割増加

 研究グループは、増加の程度を数値化し、関連する要因を探った。

 複数の資料から、2002?11年の期間の45?64歳の手術に関する情報を収集して分析した。米国40州の入院患者データベース(NIS)や米国勢調査局、整形外科学会、疾病管理予防センター(CDC)などを用いている。調べたのは、人工股関節手術と治療費データ、人口や糖尿病や骨関節炎、外科医などに関する情報だ。

 その結果、人工股関節手術に45?64歳が占める割合は2002?11年の間に約34%から42%に増えていた。

 同期間の全体的な人口増加は約21%だったが、45?64歳の人工股関節手術は6万8000件から12万8000件に約90%増加した。

 45?64歳の人工股関節手術は、65歳以上の手術の2.4倍のペースで増加したが、人工股関節手術を行った医師の数は30%近く減少した。

 骨関節炎の危険因子である糖尿病の有病率は、人工股関節手術の増加と関連しなかった。

 研究グループは、中年層で人工股関節手術が増えているのは、主としてこの層の人口増加によると思われると結論。

 活動的な層はさらに拡大が予想され、高価な材料のインプラントの使用と再手術の増加に伴うコスト、専門医師の減少を考え合わせると大きな問題になる可能性があると指摘する。

文献情報

Middle-age hip replacements nearly double from 2002-2011, outpacing growth in elderly population. American Academy of Orthopaedic Surgeons News. 2015 Mar 26.

http://newsroom.aaos.org/

McLawhorn AS et al. Factors Influencing Demand for Total Hip Arthroplasty in Patients Less than 65 Years of Age. 2015 Annual Meeting of the American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS). 2015 Mar 26.

http://www.abstractsonline.com/Plan/

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私が右股関節を人工股関節に置換したのは41歳。今後左股関節(固定術後)を人工股関節に置換する予定ですが、それも50歳か51歳になる予定。

若かりしころ(二十代)診ていただいていた整形外科の先生は左の股関節の固定術後、「あなたがもし自分の妹だとしたら、これ以上手術を受けることなくある程度の年齢(リタイアするくらいの年齢ということでしょうか)になるまでは仕事もせずおとなしく生活していくことをすすめると思う」と言われました。固定術後しばらくしてから、その手術を決行した(笑。ほぼ強制的にでしたから)整形外科部長に、右股関節の自骨手術を提案されていました。部長は自分の定年が近いこともあり、すこしあせっていたのかと思います。部長は部長で私の病気だけではなく、今後の人生(仕事を継続することも含め)を考えてのことだったと理解しています。

固定術は生活していくうえでは細かい不便がものすごくたくさんありますが、この手術を受けたおかげでその後右股関節が更に悪化するまで10年余り病院勤務を続けられましたし、左固定は右の股関節への負担も軽くしてくれました。(痛みが軽減しました)

私個人の人生だけに限定すれば、今のところ、人工股関節に置換したことでハード面(身体的)ソフト面(精神的)両面でストレスが大幅に軽減したことに間違いはありません。しかし、今の日本ではまだ若年層への人工関節はそう積極的にはすすめられないことだと思います。今後必ず訪れる再置換手術のことは、少なからず不安には感じています。

何歳まで生きられるか?

誰にもわからないこの問題のために、人工関節への置換を躊躇してしまうのは、私にはできませんでした。母が50代で亡くなったことも大きかったですし、なにより年齢を重ねた後の人生より今!の人生のほうが大切の思えたからです。

長く生きた後のことを考え、今我慢して痛みと共におとなしく生活するという選択も間違いではないと思います。ただ私には合わなかっただけ。いろんな価値観があって当然だと思いますので、自分以外の誰かの選択ももちろん認めます。

このニュースに関していえば、アメリカでの話しなのでそのままに受け取ることは難しいですが、私の主治医も再置換の時にはもうリタイアしてるなぁと漠然とした不安もあります。

どう頑張っても自分より若い医師に診ていただかなければならなくはなりますから(笑) 

加齢やスポーツで傷むことが多い関節の軟骨組織を、人のiPS細胞から作り出すことに京都大のグループが成功した。軟骨が傷ついたミニブタに移植し、きちんと機能することも確認した。人工関節などに代わる治療法として、グループは4年以内に人で効果や安全性を確かめる臨床研究を始める方針。

 成果は米科学誌ステム・セル・リポーツ(電子版)に27日発表する。軟骨は、骨が接し合う膝(ひざ)や肘(ひじ)の関節で骨の表面を覆い、衝撃を和らげる。軟骨細胞とコラーゲンなどでできており、正常な軟骨は滑らかで「硝子(しょうし)軟骨」と呼ばれる。iPS細胞などで軟骨細胞を作ったという報告はあったが、治療に使える硝子軟骨まではできていなかった。

 京大iPS細胞研究所の妻木範行教授らは軟骨細胞になったときにだけ光る、人のiPS細胞を作製。様々な条件で培養し、硝子軟骨を作ることに成功した。さらに、薬で拒絶反応を起こさないようにしたミニブタに移植し、周りの軟骨と融合して1カ月後もくっついていることを確かめた。

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自分の細胞から関節や軟骨が再生できれば、本当に夢のようですね。

まずは軟骨から。少し磨り減ったくらいの初期の段階が対象になるのでしょうか。

2014.05.20 47NEWSより


 膝や股関節の人工関節置換術に用いられる骨セメントに、抗菌薬(ゲンタマイシン)を含有した製品「Cobalt G―HV ボーンセメント」をバイオメット・ジャパン (本社東京)が発売した。海外では既に抗菌薬入りのセメントが広く使われているが、国内では初めてだという。
 骨セメントは骨と人工関節を固定するために使われる。これまでは感染予防のため、医療現場で抗菌薬を混ぜることがあったが、混合する際の気泡混入による強度低下や、手術スタッフの作業負担が指摘されていた。
 日本では年間約12万8千人(2012年)に人工関節置換術が実施されており、高齢化に伴い増加傾向が続いている。

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人工関節の感染は、術後何年経過しても心配事のひとつですよね
少しでも安心して生活が送れるようになればよいですね