モンスターカレンダー

« 2007年10月 »
12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2007年10月アーカイブ

変形性股関節症

| コメント(0) | トラックバック(0)

変形性股関節症って?


■どんな病気か ---------------------------------


 股関節に対する血液循環が不十分であったり、関節の酷使(こくし)によって関節軟骨に変性が起こり、軟骨下骨(なんこつかこつ)には骨改変が起こって、それらの結果として股関節の変形や破壊が起こった状態です。


■原因は何か---------------------------------


 特発性のものと続発性のものとに分けられます。特発性のものは、解剖学的には正常に発達したのちに、成人になってから発症したものです。続発性の場合の原因疾患には、先天性疾患が多く、先天性股関節脱臼(こかんせつだっきゅう)、臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)があります。そのほかペルテス病、大腿骨頭壊死(だいたいこつとうえし)、大腿骨頭すべり症などでも起こります。
 欧米では特発性股関節症が約50%を占めるのに対し、日本では大多数が続発性股関節症です。その他の要因として、女性の発症が極めて多いことから、遺伝的な因子や、肥満、加齢などが考えられます。


■症状の現れ方---------------------------------


 関節滑膜(かつまく)に神経はありませんが、滑膜に繰り返し刺激が加わると炎症が生じ、疼痛を引き起こします。疼痛は股関節痛とは限らず、臀部(でんぶ)痛、大腿部痛、あるいは膝上部痛を訴えることがあり、注意が必要です。疼痛に引き続き筋萎縮が起こり、筋力の低下が認められます。次に関節変形と運動制限が起こり、股関節屈曲拘縮(くっきょくこうしゅく)になります。小・中臀筋(でんきん)に機能不全が起こり、歩行が困難になります。


■検査と診断---------------------------------


 診断には、X線所見で関節のすきまが狭くなっていること、荷重部の骨頭や臼蓋の骨硬化像、骨棘(こっきょく)形成、骨嚢胞(こつのうほう)の形成を確認します。さらに進行すると、関節のすきまがなくなります。末期では骨頭や臼蓋の破壊、変形、関節亜脱臼(あだっきゅう)などが起こってきます。
 補助的に断層撮影、CT撮影も行われます。その他の画像所見としては、骨シンチグラフィやMRIも参考になります。また関節液がたまっているのが認められます。関節液は淡黄色透明で強い粘り気があります。
 化膿性の炎症ではないので、細胞数の増加はみられません。血液検査でも、炎症を示す所見はみられません。


■治療の方法---------------------------------


 保存的治療と手術的治療とに分かれます。保存的治療はX線所見が認められても、疼痛が軽微であったり、持続時間が短い場合に行います。具体的には体重のコントロール、筋力の強化が中心になります。体重のコントロールは、管理栄養士による食事指導、運動処方によって行います。
 手術的治療では、臼蓋形成術、寛骨臼(かんこつきゅう)回転骨切り術、キアリ骨盤(こつばん)骨切り術、大腿骨骨切り術が多く行われます。股関節形成術、とくに人工関節置換術(ちかんじゅつ)は、60歳以上の末期股関節症の患者さんに多く行われます。近年、人工関節置換術が増えていますが、頻度は少ないものの術後に肺塞栓(はいそくせん)、血栓性静脈炎(けっせんせいじょうみゃくえん)、異所性骨化(いしょせいこっか)などが起こることがあるので注意が必要です。


※参考:gooヘルスケアさん
こちらです⇒gooヘルスケア

▲このページの先頭へ

先天性股関節脱臼

| コメント(0) | トラックバック(0)

先天性股関節脱臼って?


■どんな病気か--------------------------------

 先天性股関節脱臼とは、出生時または生後数カ月の間に、大腿骨の骨頭が寛骨臼(かんこつきゅう)から脱臼した状態を指します。完全脱臼だけでなく亜脱臼も含めることが多い傾向にあります。「先天性」という名称に反し、出生時すでに脱臼が完成していることは少なく、むしろ出生後、徐々に骨頭が転位し脱臼へと進んでゆくことが多いです。


■原因は?--------------------------------

 先天性股関節脱臼の原因は複数あります。
出生前要因として・・・・
骨盤位(こつばんい)(とくに単殿位(たんでんい))、双角(そうかく)子宮、子宮筋腫(きんしゅ)、多胎(たたい)、羊水過小などが関与しており、胎児の不良肢位が発症につながると考えられます。またこのほかに遺伝的要因、臼蓋(きゅうがい)が浅いこと、関節が緩いことも原因となりうることが指摘されています。

出生後要因として・・・
窮屈なおむつ(巻きおしめ)、厚着、抱き方(横抱き)などがあげられています。これらは乳児の下肢を伸ばした状態で強制固定することにより、脱臼を発生させると推定されています。事実、日本では1970年代の予防活動により、発生頻度が2%から0・1?0・2%へと激減しました。
※ちなみに管理人の生まれたのは1960年代です^^;


■症状の現れ方--------------------------------


 先天性股関節脱臼が放置されたり、治療がうまくいかない場合は、歩行の発達が遅れ、歩行開始後には跛行(はこう)(片足が正常に動かず、引きずるように歩くこと)が顕著になります。
加齢とともに変形性股関節症が進行し、人工関節手術に至る例も少なくありません。


■検査と診断--------------------------------

 新生児・乳児においては、医師が視診で下肢の動き、皮膚のしわ、角度、長さの左右差、触診で股関節の開排(外側へ広げる)制限やクリック(骨頭が寛骨臼内に戻された時の音)を認めることにより診断され、乳児健診における重要なチェック項目になっています。
 股関節脱臼の疑いが強い時は、整形外科専門医による経過観察が行われます。補助診断としてはX線検査や超音波検査が行われます。年長児では、腰椎前弯(ようついぜんわん)の増強、跛行、トレンデレンブルグ徴候(患側の下肢で立った時、骨盤が健側に沈下する現象)がみられます。


■治療の方法--------------------------------


 先天性股関節脱臼の治療法として、まず生後3?4カ月からリーメンビューゲルという装具を装用します。乳児期には約80%がリーメンビューゲルにより自然整復されます。整復率は亜脱臼ではきわめて高く、完全脱臼では半分程度に下がります。残る20%弱の症例では、乳児期後半に手による整復が、多くは全身麻酔下で行われます。それでも整復されなかった症例には、幼児期に手術(ルドルフ法など)が行われます。手による整復や手術のあとにはギプス固定が行われます。しかし術後に骨頭壊死(えし)を生じやすいことなど、治療には困難が多く、再手術がしばしば行われます。

■病気に気づいたらどうする--------------------------------

 先天性股関節脱臼が疑われたら、小児の整形外科専門医の診察を受け、おむつの当て方、抱き方、リーメンビューゲルの装用法などについて指導を受けます。


※参考:gooヘルスケアさん
こちらです⇒gooヘルスケア

変形性股関節症による人工股関節置換術を受けて1年と2ヶ月余り

普段は手術したことを忘れるくらい調子が良いのだけれど、時々襲ってくる恐怖・・・
「痛み」です。怖いのはその原因が何か、ということ。
人工関節にゆるみがでるのでは?という恐怖。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


先々週、経験のないような痛みと踏ん張れない歩きにくさを体験したばかり・・・
仕事中に突然!同じような症状になって動けなくなりました。木曜の午後のこと。

1?2m先まで移動するのにも何かにつかまっていないと進めない状態。
右足を踏ん張ろうとすると、膝から股関節にかけて鋭い痛みが走り、怖くて体重をかけられないのです。
あわてて手持ちのロキソニンを2錠内服。すぐに治まるはずもなく、しばらくして恐怖の余りもう1錠追加で内服。こうなったらわらをもすがるような気持ちで、薬に走ってしまいます。

根本的な方法ではないとわかっていても、仕事中に急に動けなくなる!もしや人工関節のゆるみ!?などという恐怖と戦うためにはとりあえず痛みを除去したい・・・歩けるようになりたい・・・

手術前、慢性的な痛みに悩まされ、夜間も痛くて眠れないでいた頃でも、全く歩けないなんてことはなかった。手術を受けてしまったことで「後がない」的な追い詰められた状況だ。(手術前なら痛みが進行すれば手術すれば・・・という気持ちがあった)

1時間くらいしてなんとかかんとか歩けるようになり、その日は家でも安静にしていた。もちろん、薬(消炎鎮痛剤)は欠かさず飲んで。

翌日は仕事はヒマであったことも幸いして、半日の仕事もつつがなく終了。
更に翌日の今日、土曜日。怒られること覚悟で主治医の下へ・・・心なしかうつむき加減になってる私(苦笑)

カルテの前回受診の日付と壁のカレンダーを交互に何回か見てからこっちを向いて
「どした?」
と・・・

あ?
なんとなく顔を見るだけで安心してしまう、主治医マジック(笑)
いやいや、それではいかん
2日前に起こった症状と、人工関節が緩んでいるのではないかという不安を細かに述べる。
今日の主治医は優しかった。
ベッドで足の動きと痛みの有無をチェックし、2週間前に撮影した股関節のX線写真を詳細に説明し、なんとか私の不安を取り除こうとしてくれる(ように感じた)。
人工と骨の間に隙間が全くなく、互いにきれいにかみ合っていること。骨頭の人工軟骨部が磨り減ると画像上どう写し出されるかを説明してくれ、その兆候など全くないこと。診察で関節の動きや痛みの有無から、緩みの問題はなく、画像上も実際の私の人工関節の動きも「excellent」であると笑顔で表現する。
なんだか心がほわ?っとゆるんでくるのを感じた。

「(私の)性格がまだ十分把握できてはいないが」
という前置きで、おそらく仕事で無意識に動きすぎ(内転や外転なども含め)て関節周囲の筋肉や腱に負担がかかってそれが痛みとなって現れているのだろう、と。
左股関節が動かないことで、中腰やしゃがみこみの時には普通の2倍の負担がかかる。
結局は自分で意識して、動きをゆっくりするとか、負担がかからないような姿勢や動き方を注意していかなければならないってことのようです。

わかってはいる・・・つもりだけれど、実際仕事をしていると痛みがなくなった分つい無理をしてしまう。健康な体になったわけではないのに・・・

病気のない、障害のない人間の体はほんとに機能的で有能だ。
サイボーグ化の始まった私にとっては(後には左股関節も、そしておそらくは膝の関節も人工関節に変わると思われるので)そんな健康な体がうらやましい。

私の年齢を確認して
「50歳になったら左も人工関節にしよう」
と言ってくれる。
「先生そのときは(手術を)やってくれるんですか」
と返すと
「もう54よ!8年先には定年して気力も失ってそれこそボケてしまってるかもしれん(笑)」
「・・・(汗)」いや?それでは困るんです。

秋の学会シーズンでただでさえ忙しい上に重症の骨盤骨折の人が来ていかに忙殺されているかを珍しく愚痴ってる。
私が負担のかかる風呂掃除や洗濯はしていないというと、
「ぼくは家事は絶対できん」
学生の頃、風邪で寝込む奥さんに食事の準備してと起こしたエピソードで、奥さんに鬼といわれたと笑っていました。
「(結婚した)相手が先生なら私も家事は全部自分でします」
と返事しておきました。
患者さんのQOL改善のための手術や治療に専念して欲しいですから。

帰りに
「先生、1年でも2年でも長く仕事しててください」
と言ったら
「それまでに(←先生が退職するまでに)手術のこと考えておき」
といわれてしまいました・・・仕事さえしていなければすぐにでも手術受けたいです・・・


10月の始め頃にはまだ冷房をつける日もあったのに、昨日今日は暖房をかけたいくらいの気温になってきました。
夏の次はいきなり冬、なんですね。
これからの季節風邪も大敵です。感染予防に努めなければ(イソジンガーグルgetしました)

人工股関節置換術をうけて1年と2ヶ月あまり
人工関節もほぼ自分の体になりつつあるな?と思ってた矢先・・・


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

?いつも感じないような痛み?


3日前、忙しかったのです。仕事が・・・
仕事量としてはたいしたことはなかったはずなのですが、一緒に仕事をしている派遣さんが
新人さんに代わったことで、コレまでの私の仕事+事務員さんの仕事の半分+新人さんの
仕事の内容のチェック、という笑顔も消えるようなバタバタさかげんの半日でした。

狭いクリニックのなかをアチコチアチコチくるくる回り続けていたら、膝から腿にかけて骨が
響くような痛さ!しかもだんだんひどくなって昼には踏み込んだときに痛くて歩けなくなってしまいました。

午後からどうしても抜けられない仕事(医師と社会保険事務所へ)があったため、まずは
ボルタレン錠1錠、まったく効果を感じないため追加でロキソニン2錠内服して、スーツに着替え
低めのヒールで出かけました。

靴底は弾力があって衝撃を吸収するものがいい、と言うことを体で感じました(涙)
ヒールが道路にカツッと当たるたびに足に響いてくる感じがありほんと辛かった・・・

当日は夕方から翌朝まで家で寝たきり、翌日も薬漬けで仕事へ
その日はいつもの慣れた派遣さんだったので、前日と同じくらいの忙しさだったのに
目が回るようなことはありませんでした。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

更に翌日の金曜はたまたま休診日だったため、一日家でおとなしく安静に。
そしてきょう土曜日、主治医の出先の病院へ先週に引き続き受診。

顔を見たとたん
「どしたっ?」
と主治医。

先週、変わりなく元気であるといったばかりなので、「変わり」があったに違いないと
ほぼ確信しているようだ。当たりです。

とりあえず右ひざ2方向と右股関節2方向のX線写真を撮影。

写真上は股関節は異常なし。
膝は5段階でいうところの2段階め位には痛んでいるということだ。
これは股関節をずっとかばい続けてきたためだから自分でも予測はしていたので驚きはしない。

「何したん?」
と、半ばあきれるように言われる。
「仕事です・・・」

原因も自分ではっきりわかっているし、そうならないためにはどうすればいいのかも自分で
きちんとわかってる。にもかかわらず、痛くなって病院へ駆け込んでくるのは当然
「怒られに来たんだろ」
という主治医の言葉通りだ・・・、反論は一言も出来ない。

左股関節が固定されているため回転するときにどうしても右股関節が軸になってしまう。
そのために周囲の筋肉などに負担がかかってしまい痛みが出ているのだろう、と。

それでもやっぱり先生の顔が見たかったんです(涙)
不安で不安でたまらなかったから。

人工関節がゆるんだ!と心の中で半泣きになってた。
仕事して、家事して、そういう普通の生活がしたくて手術を受けたのに、仕事のせいでまた
関節をだめにしてしまったら、おそらくものすごく後悔することになる。

いろいろ、いろいろ、思うこともたくさんあって考え込んでしまった・・・

前回と違う鎮痛剤をもらってかえる。

ゆるみ、怖いです

仕事やめたくないし関節も大切にしたい

※メモ※

水中運動では体のバランスをとるという意味での運動中心
両足で歩きながら水中で体のバランスをとる訓練
筋トレというよりはむしろウエイトコントロールのためと捉える

筋トレは水中運動とは別に行う


今日もらったお薬=セレコックス
聞いたことない名前だからてっきり後発かと思ったら違いました^^;

炎症を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生合成を抑制するそうです(byハイパー薬辞典)

mittel.jpg


▲このページの先頭へ