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2010年6月アーカイブ

新規経口直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラート、人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)予防で、エノキサパリンと同等の有効性と安全性を示す
?主要なVTEとVTEに起因する死亡の複合エンドポイントでは有意な低下を認める?


・ 人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)予防で、ダビガトラン エテキシラート(以降ダビガトランと記載)220 mg 1日1回投与群は、エノキサパリン40 mg群と同等の有効性および安全性を示す1

・ ダビガトランは主要なVTEとVTEに起因する死亡の複合エンドポイントでは、エノキサパリンと比べ有意な低下を認める1

・ ダビガトランに関連した出血リスク、および、安全性プロファイルはエノキサパリンと同様1


2010年6月11日   ドイツ/インゲルハイム

第15回欧州血液学学会(EHA)でこのほど、RE-NOVATE® II 試験のデータが発表されました。ダビガトラン220 mg 1日1回投与が、人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)予防で、エノキサパリン40 mgと同等の有効性と安全性を示すデータでした。また、ダビガトランはエノキサパリンと比べ、主要なVTEとVTEに起因する死亡の複合エンドポイントを有意に低減しました。

RE-NOVATE® II はランダム化二重盲検非劣性試験で、2,055名の患者が登録されました。ダビガトラン220 mg 1日1回投与群について、人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)予防で、術後28?35日以上にわたり、エノキサパリン40 mg群と同等の有効性を得られるかどうかを評価し、両治療群の安全性プロファイルを比較しました1。

人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)を予防するために、既承認のエノキサパリンなどヘパリン類では、定期的な注射投与が必要です。しかし、VTEの発症数を大幅に減少させるために2長期間予防投与をする場合、患者にとって注射での投与は利便性の問題があります。ダビガトランといった経口投与が可能な抗凝固薬は、患者ケアの向上に寄与すると期待されています。


今回示された試験結果の詳細は次の通りです:1

・ ダビガトラン群は、全静脈血栓塞栓症(VTE)(静脈造影により診断または症候性のもの)、および、死亡の複合エンドポイントについて、エノキサパリン群と同等の有効性を示しました。発症率について、ダビガトラン投与群では7.7%、エノキサパリン投与群では8.8%(絶対リスク差-1.1%(95%CI、-3.8%?1.6%):p<0.0001非劣性検定)でした。

・ ダビガトラン群は、エノキサパリン群と比べ、主要なVTE(近位深部静脈血栓症および非致死性肺塞栓症)、および、VTEに起因する死亡の複合エンドポイントについて、有意に低減しました。発症率はダビガトラン投与群で2.2%、エノキサパリン投与群で 4.2% (絶対リスク差 -1.9%、相対リスク減少率 -46% (95% CI、-3.6% ? -0.2%) :p=0.03 優越性検定)でした。大出血イベント*の発症率はダビガトラン投与群で1.4%、エノキサパリン投与群で0.9%、両治療群で同等でした(p=0.40)。


*大出血の定義:以下のいずれかの出血事象; 死亡に至る、重要な臓器の出血、治験担当医の予測を超える2g/dL以上の臨床的に明らかなヘモグロビン減少、治験担当医の予測を超える臨床的に明らかな2単位(日本の4.5単位に相当)以上の輸血または全血輸血の実施、治験薬投与の中止を必要とする、再手術を必要とする


テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンター整形外科のマイケル・フオ(Michael Huo)医学博士は次の通り述べています。「RE-NOVATE® II 試験と類似のデザインで実施されたRE-NOVATE® 試験と併せ5,000名以上の患者の複合データでの肯定的な結果により、ダビガトラン1日1回投与が、人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)予防でエノキサパリン投与と同様の同様の出血リスクと安全性プロファイルであることが確認されました。今回、RE-NOVATE® II 試験から新たに、ダビガトランが主要なVTEとVTEに起因する死亡を有意に低減させるとの新たな有力な知見が得られました。」

静脈血栓塞栓症(VTE)は、深部静脈血栓症(DVT)や肺血栓塞栓症(PE)を含みます。欧州では、毎年750,000件近くのVTEが報告されていますが、およそ300,000件が致死性であるなど3、深刻な公衆衛生問題となっています。整形外科の大手術後、抗凝固薬を用いた治療を行わない場合5名中3名にDVTが発症します4。人工股関節全置換術後では、抗凝固薬による5?11日間の予防治療を実施した場合でも患者の5名中1名がDVTを発症します4。このような状況を改善するために、新たな抗凝固薬が必要とされています。

マイケル・フオ医学博士はさらにこのように述べています。「外来で予防治療を受ける患者にとって、経口抗凝固薬のダビガトランはエノキサパリンなど注射剤よりも使用しやすい。この利点は医療費の削減にも結び付きます。英国では、予防治療期間を延長した際に、経口抗凝固薬のダビガトランは注射剤のエノキサパリンと比べて医療費を大幅に削減したとの実績もあります。

ダビガトランは臨床使用で望まれる有力な治療選択肢であると考えられます。」 ダビガトランは、急性または慢性の血栓塞栓症の予防と治療で、未だ満たされていない大きな医療ニーズに対応すると期待され注目を集める、新世代の経口抗凝固薬/直接的トロンビン阻害薬(DTIs)5です。現在、心房細動患者の脳卒中予防を含む他の数々の適応症で研究・開発が進められています。


RE-NOVATE® について:6

RE-NOVATE® II  試験に先立ち、RE-NOVATE® 試験が実施されています。この試験は欧州、南アフリカおよびオーストラリアで、人工股関節全置換術後の患者3,494名を登録した多国籍ランダム化二重盲検非劣性試験です。患者は、手術の12時間前から経口ダビガトラン150 mgまたは220 mg 1日1回経口投与する群もしくはエノキサパリン40 mg 1日1回皮下投与する群のいずれかに割り付けられました。治療期間の中央値はすべての投与群ともに33日間でした。

全静脈血栓塞栓症(VTE)、および、全死亡の複合エンドポイントについて、成績はすべての投与群において同等で、ダビガトラン150 mgまたは220 mg 1日1回投与群もしくはエノキサパリン40 mg 1日1回投与群での発症率はそれぞれ8.6%、6.0%および6.7% となりました。試験に参加した3,463 名の患者で安全性評価が実施されましたが、投与群間で大出血の発症率に有意な差は見られませんでした(それぞれ1.3%、2.0%および1.6%)。治療中および追跡期間中の肝酵素上昇および急性冠動脈イベントの発現について、投与群間で有意な差は見られませんでした。

ダビガトラン エテキシラートについて

ダビガトランは、急性または慢性の血栓塞栓症の予防と治療において、未だ満たされていない大きな医療ニーズに対応することが期待される新世代の経口抗凝固薬/直接的トロンビン阻害薬(DTIs)5として注目されています。

直接トロンビン阻害剤は、血液の凝固過程で主要な役割を担うトロンビン(遊離トロンビンならびにフィブリン結合トロンビン)の働きを特異的に阻害することで、強力な抗血栓作用を示します。さまざまな経路、さまざまな凝固因子を介して作用するビタミンK拮抗薬とは対照的に、ダビガトランは予測可能で一貫した有効性を示します。薬物相互作用の可能性は低く、食物と薬物相互作用もありません。定期的な血液凝固作用のモニタリングや投与量の調節も必要もありません。

ダビガトランは、人工股関節全置換術または人工膝関節全置換術を受けた成人患者の静脈血栓塞栓症(凝血)の一次予防を適応として、現在50ヵ国以上で承認され広く用いられています(国内未承認)。また、心房細動患者での脳卒中発症予防を適応に、開発が進められています。

ダビガトランの臨床試験プログラム

ダビガトランの有効性および安全性を評価するため、ベーリンガーインゲルハイムは以下を目的とした臨床試験プログラムを実施しています:

・人工股関節全置換術または人工膝関節全置換術を受けた患者の静脈血栓塞栓症の一次発症抑制

・急性静脈血栓塞栓症の治療

・静脈血栓塞栓症の二次発症抑制

・急性冠症候群患者での心血管イベントの二次発症抑制

・心房細動患者における脳卒中発症抑制

ベーリンガーインゲルハイムについて

ドイツのインゲルハイムを本拠とし、世界50ヵ国に142の関連会社を持つベーリンガーインゲルハイムグループは、世界で41,500名の従業員を有するトップ20の製薬企業のひとつです。1885年の設立以来、株式公開をしない企業形態の特色を生かしながら、人々の健康および保健医療の向上に寄与すべく、ヒト用医薬品およびアニマルヘルス(動物薬)を中心にビジネスを展開しています。2009年度は127億ユーロの売上を示しました。革新的な医薬品を世に送り出すべく、医療用医薬品事業の売上の約5分の1相当額を研究開発に投資しました。 日本ベーリンガーインゲルハイムは同グループの一員として、日本で50年にわたる企業活動を展開してきました。グローバルな研究・開発の一翼を担う医薬研究所や、国内向けとして山形に生産拠点を擁し、呼吸器、循環器、中枢神経などの疾患領域で有用な医薬品を提供しています。 ベーリンガーインゲルハイムについての詳細情報は: www.boehringer-ingelheim.com (ベーリンガーインゲルハイムグループ) www.boehringer-ingelheim.co.jp (日本ベーリンガーインゲルハイム)からご覧になれます。

References

1. Eriksson BI, et al. Dabigatran versus enoxaparin for thromboprophylaxis after primary hip arthroplasty: The RE-NOVATE II randomised trial. Presented at the Annual Congress of the European Haematology, 12th June 2010.

2. Eikelboom JW et al. Long-term LMWH to prevent VTE in high-risk orthopaedic patients: a meta-analysis. Lancet 2001; 358:9-15.

3. Cohen AT, et al. Venous thromboembolism (VTE) in Europe. Thromb Haemost 2007; 98:756?764

4. Geerts WH, et al. Prevention of venous thromboembolism. American College of Chest Physicians evidence-based clinical practice guidelines (8th Edition). Chest 2008; 133:381-453.

5. Di Nisio M, et al. Direct Thrombin Inhibitors. N Engl J Med 2005; 353:1028-40.

6. Eriksson BI, et al. Dabigatran etexilate versus enoxaparin for prevention of venous thromboembolism after total hip replacement: a randomised, double-blind, non-inferiority trial. Lancet 2007; 370(9591): 949 ? 956

人工股関節置換術後、3年と10ヶ月とちょっと
この春は、ちょっと調子乗りすぎたのか、山のお寺に行ったり、標高1000m級の山にドライブして山道散歩したり・・・そういうことの積み重ね?右足を踏み込むと右横やおしりのあたりに違和感が出るようになってきた。

かと思うとよくなって、また調子悪くて・・・繰り返し^^;

クリニックでも、パーキンソン病で歩行障害の患者さんの介助することが多かったし、全ては自業自得の賜物だ・・・トホホ

※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?※?

3ヶ月ぶりに主治医のもとへ
単純X線写真・・・異常なし
「・・・で、なにしたん?」

「え・・・なにも」

「なにもせんのに痛くならんだろ」

「普通に生活してただけで・・・仕事かな、家事はあんまり一生懸命してないし」

「体が慣れてだいぶ動くようになってきたんやな」

そうなんよね?時々人工ちゃんのこと忘れてることがある
走ったらダメとか、重いもの持ったらダメとか、歩きすぎたらダメとか・・・
「普通」の生活が楽しすぎるっっ!!あ????楽しい!!!


でも、人工ちゃんのことをいたわりながらの生活じゃないと、この楽しさは永遠じゃないってこともわかってる・・・つもり

「からだに負担をかけないこと、疲れすぎないこと」

はい、心得ます・・・

痛みはおそらく筋肉の痛みだろうとのこと
最近、固定した左足のハムストリングスがよくつって怖い(股関節が動かないからつってもその筋肉が伸ばせないし)、固定してるのにこの筋肉は働いてるのか予てからの疑問でした。
筋肉の多くは一関節筋だけど、ハムストリングスは二関節筋で、たとえ股関節を固定してあっても常に働いているらし・・・なるほど、それでよくつるんだ。

冷え、疲労に注意。
そうそう、エアコンし始めると、初夏から夏場にかけて毎晩のように足がつる。
これから私には要注意の季節だ。