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2011年3月アーカイブ

人工股関節置換術を受けて、4年と7ヶ月経過しました

痛みの無い生活はストレスが大幅に軽減されて夜もぐっすり眠れる。幸せなことです。
お陰でご飯もおいしいし、おいしいお店があると聞けば飛んでいける(笑)
術後体重は5?6kg増えていて、冬場は特にやや増加傾向。
18台だったBMIはただいま21.8まで上昇

春に向け、夏に向け、そろそろ脂肪からの脱皮が必要や?
足のつらない、冷えない、股関節や膝に負担のかからない運動って・・・筋トレかぁ?

いい病院2011
2011年02月25日 掲載


MIS(Minimally Invasive Surgery; 最小侵襲手術)は、小皮切から筋腱非切離または最小限の筋腱切離により人工関節を設置する手術法です。皮膚切開が小さいため手術創が目立たない美容的側面だけでなく、手術後の機能回復が早いため、早期リハビリテーション、入院期間の短縮、早期社会復帰が可能となります。

人工股関節置換術におけるMIS
変形性股関節症などの股関節疾患や骨粗鬆症に起因する大腿骨頸部骨折に対して、人工股関節置換術や人工骨頭置換術が施行されます。

股関節手術におけるMISは種々の方法が開発されています。前方アプローチ(DAA法)、前側方からのOCM法は筋肉と筋肉の間から股関節に到達するため、基本的には筋肉を全く切離しません。よって術後は極めて早期にリハビリテーションを実施することが可能です。しかし症例によっては股関節の展開は不十分となる欠点もあります。

前側方からのmini-one法は、少しですが筋腱を切離することにより股関節の広い展開が得られ、正確に人工関節を設置できます。また、mini後側方アプローチも広く行われています。

大切なことは、それぞれの症例に最も適したアプローチと最も適した人工股関節インプラントを正確に設置できる方法を選択することです。これによって手術中の出血量も少なく、手術時間も短縮することができます。また術後疼痛も緩和し、不安を軽減して手術を受けていただくことも可能となります。

人工膝関節置換術におけるMIS
人工膝関節置換術においてのMISも股関節と同様に、出血量の減少や術後疼痛の軽減をいかに達成するかも大切ですが、人工関節置換後の膝機能の獲得が重要です。よってMISにより膝伸展機構、すなわち大腿四頭筋になるべく侵襲を加えず、また膝蓋上包を温存する方法が開発されています。

人工膝関節は膝の内側を小切開して設置することが多く、また、各症例における術前の膝関節拘縮の程度や大腿四頭筋の一つである内側広筋の膝蓋骨への付着部位に応じて、より最適な手術方法が選択されています。

3次元コンピューターシミュレーションとナビゲーションシステム
MISは小切開から人工関節を設置するため、正確な術前計画をたてることに役立ちます。術前に撮影したCT画像をコンピューター上で3次元再構成し、その3次元画像上で各症例の骨形状や左右の脚長差を考慮して、最適な人工関節のサイズおよび設置位置を決定します。

この3次元コンピューターシミュレーションのデータを用いて手術中にコンピューターナビゲーションシステムを活用し、術前計画通りに人工関節を正確に設置することも可能です。

MISでは関節の展開がどうしても狭くなるため、実際に術者の目で確認できない手術操作ではコンピューターナビゲーションシステムが極めて有用です。

正確な人工関節の設置は人工関節の耐久性や関節可動域を向上させ、脱臼などの術後合併症を減少させます。

MISのテクニックやコンピューター技術による正確な人工関節の設置などにより、より安全な人工関節置換術手術をうけられるようになっており、現在の人工関節の耐用年数は20〜30年に達しています。