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2015年5月アーカイブ

CN CareNetより

喫煙は人工股関節全置換術(THA)後にインプラント関連合併症の頻度を増加させる可能性があるとの報告が増えてきている。ドイツ・ハノーバー医科大学のSongsong Teng氏らは、メタ解析にてその関連を調べた。結果、喫煙はTHA後の無菌性のゆるみ、深部感染症および再置換術のリスク増加と関連していることを報告した。PLoS One誌オンライン版2015年4月24日号の掲載報告。

 研究グループは、THA後のインプラント関連合併症のリスクと喫煙との関連を定量的に評価する目的で、2014年8月15日までに発表された論文をPubMed、EMBASEおよびCochrane libraryにて検索した。

 該当した6件のコホート研究(合計8,181例)についてメタ解析を行った。

 主な結果は以下のとおり。

・喫煙歴のない患者と比較して、喫煙者では無菌性のゆるみ(要約リスク比[RR]:3.05、95%信頼区間[CI]:1.42?6.58)、深部感染症(要約RR:3.71、95%CI:1.86?7.41)およびあらゆる原因による再置換術(要約RR:2.58、95%CI:1.27?5.22)のリスクが有意に増加することが認められた。
・脱臼のリスク(要約RR:1.27、95%CI:0.77?2.10)、在院期間(加重平均差:0.03、95%CI:?0.65?0.72)については、有意差はみられなかった。

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THA後でなくても、喫煙はリスクしかありませんからね^^;

リスクを最大限に減らすためには禁煙はもちろん実行したいことのひとつですよね。

45歳から64歳で、股関節の人工関節が急増、より高齢の層と比べて2.4倍のペースで増加 しているそうです。

さらに「再手術の増加と医師不足に懸念が浮上」ともありました。

以下、Medエッジよりの引用です。

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米国において股関節に人工関節を入れる手術が高齢者より中年層で急増しているようだ。

 加齢に伴う再手術の増加と医師不足が懸念されるという指摘が上がっている。

急増の程度と要因を分析

 米国ニューヨークの整形外科/リウマチ治療を専門とする特殊外科病院(HSS)を含む研究グループが、米国整形外科学会(AAOS)2015年会議で2015年3月26日に報告した。

 股関節に人工関節を入れる手術は、元々は活動レベルの低い高齢者の末期の関節炎の治療法として考案されたものだ。

 この手術の需要予想に関する研究は65歳以上の人を対象とする場合が多かった。

 最近はより若い世代でこの手術の増加傾向が見られるという。

 この傾向が何に起因するのかは不明だ。

中年層の手術は9割増加

 研究グループは、増加の程度を数値化し、関連する要因を探った。

 複数の資料から、2002?11年の期間の45?64歳の手術に関する情報を収集して分析した。米国40州の入院患者データベース(NIS)や米国勢調査局、整形外科学会、疾病管理予防センター(CDC)などを用いている。調べたのは、人工股関節手術と治療費データ、人口や糖尿病や骨関節炎、外科医などに関する情報だ。

 その結果、人工股関節手術に45?64歳が占める割合は2002?11年の間に約34%から42%に増えていた。

 同期間の全体的な人口増加は約21%だったが、45?64歳の人工股関節手術は6万8000件から12万8000件に約90%増加した。

 45?64歳の人工股関節手術は、65歳以上の手術の2.4倍のペースで増加したが、人工股関節手術を行った医師の数は30%近く減少した。

 骨関節炎の危険因子である糖尿病の有病率は、人工股関節手術の増加と関連しなかった。

 研究グループは、中年層で人工股関節手術が増えているのは、主としてこの層の人口増加によると思われると結論。

 活動的な層はさらに拡大が予想され、高価な材料のインプラントの使用と再手術の増加に伴うコスト、専門医師の減少を考え合わせると大きな問題になる可能性があると指摘する。

文献情報

Middle-age hip replacements nearly double from 2002-2011, outpacing growth in elderly population. American Academy of Orthopaedic Surgeons News. 2015 Mar 26.

http://newsroom.aaos.org/

McLawhorn AS et al. Factors Influencing Demand for Total Hip Arthroplasty in Patients Less than 65 Years of Age. 2015 Annual Meeting of the American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS). 2015 Mar 26.

http://www.abstractsonline.com/Plan/

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私が右股関節を人工股関節に置換したのは41歳。今後左股関節(固定術後)を人工股関節に置換する予定ですが、それも50歳か51歳になる予定。

若かりしころ(二十代)診ていただいていた整形外科の先生は左の股関節の固定術後、「あなたがもし自分の妹だとしたら、これ以上手術を受けることなくある程度の年齢(リタイアするくらいの年齢ということでしょうか)になるまでは仕事もせずおとなしく生活していくことをすすめると思う」と言われました。固定術後しばらくしてから、その手術を決行した(笑。ほぼ強制的にでしたから)整形外科部長に、右股関節の自骨手術を提案されていました。部長は自分の定年が近いこともあり、すこしあせっていたのかと思います。部長は部長で私の病気だけではなく、今後の人生(仕事を継続することも含め)を考えてのことだったと理解しています。

固定術は生活していくうえでは細かい不便がものすごくたくさんありますが、この手術を受けたおかげでその後右股関節が更に悪化するまで10年余り病院勤務を続けられましたし、左固定は右の股関節への負担も軽くしてくれました。(痛みが軽減しました)

私個人の人生だけに限定すれば、今のところ、人工股関節に置換したことでハード面(身体的)ソフト面(精神的)両面でストレスが大幅に軽減したことに間違いはありません。しかし、今の日本ではまだ若年層への人工関節はそう積極的にはすすめられないことだと思います。今後必ず訪れる再置換手術のことは、少なからず不安には感じています。

何歳まで生きられるか?

誰にもわからないこの問題のために、人工関節への置換を躊躇してしまうのは、私にはできませんでした。母が50代で亡くなったことも大きかったですし、なにより年齢を重ねた後の人生より今!の人生のほうが大切の思えたからです。

長く生きた後のことを考え、今我慢して痛みと共におとなしく生活するという選択も間違いではないと思います。ただ私には合わなかっただけ。いろんな価値観があって当然だと思いますので、自分以外の誰かの選択ももちろん認めます。

このニュースに関していえば、アメリカでの話しなのでそのままに受け取ることは難しいですが、私の主治医も再置換の時にはもうリタイアしてるなぁと漠然とした不安もあります。

どう頑張っても自分より若い医師に診ていただかなければならなくはなりますから(笑)