●老化
年をとるのは避けられないことですが、それ以外の動脈硬化の原因となる生活習慣や食生活を見直すことによって、血管の老化の速度を緩やかにすることは可能です。
●活性酸素
活性酸素は悪者にされがちですが、最近やがん細胞を撃退するという有益な働きもしてくれています。しかしその量が過剰になると細胞の老化などにより血管や血液にも悪影響を及ぼしてきます。
紫外線・たばこ・排気ガス・食品添加物・ストレスなど、多くの活性酸素を発生させる原因があふれていますが、食品選びや死活習慣の改善などで、最小限に抑えていく努力が必要です。
活性酸素とは文字通り、活性化された酸素のこと。非常に不安定で強い酸化力を持ちます。
本来、活性酸素のみならず、酸素は生物にとって極めて有毒ででした。
酸素があると生存できない嫌気性単細胞生物が存在するのはこのためです。これを進化の過程で、ミトコンドリアやその他の反応回路で酸素のエネルギーを取り出し、副産物である活性酸素を酵素で分解することができる、好気性生物が出現してきました。
酸素はそれまでに比べて遥かに高いエネルギー効率を有していたので、好気性生物は活発に動き回り、劇的に進化をとげ、果てには人類にまで進化したといわれています。
※参考：フリー百科事典 ウィキペディア
活性酸素は、激しいスポーツ、喫煙、紫外線、大気汚染、年をとること、など日常生活の様々な場面で発生しており、また肥満で増加すると言われています。 実際に、すべての好気性生物が、酸素を呼吸で消費するとき活性酸素を発生させて、それを酵素によって無毒化しています。
活性酸素は様々な病気や癌、生活習慣病、老化の原因と言われています。
活性酸素がこれまで老化の強力な原因の1つであるというのが定説でしたが、東京大学の食品工学の研究室の染谷を含む東京大学、ウィスコンシン大学、およびフロリダ大学の共同研究チームは、活性酸素が老化に関与していないという研究結果を発表しました。（ 2005年7月）