心と身体は一心同体

ヒトは精神的に追いつめられていたりすると、脳のなかで神経伝達物質の流れが悪くなり、本来は自動的に働いているはずの自律神経がうまく働かなくなることがあります。
これを総称して「心身症」といいます。
不整脈や気管支ぜんそく、慢性肝炎・・・自律神経は内臓の全てと密接な関係にあるため、心身症で現れてくる症状は極めて広範囲に及びます。
日本精神身体医学会では心身症を
「身体症状を主とするが、その診断や治療に、心理的因子についての配慮が特に重要な意味をもつ病態」
と定義しています。
原因は心にありますから、身体に現れる症状ばかりに気をとられて治療をしているといると、1つの病気が治ってもまた次の病気に、と次から次へと病状が移っていくことがあります。そうと知らずに治療を続けていると、治しても治しても病院通いをやめることができない状態が続いてしまいます。慢性の下痢に悩まされ、大腸炎と診断されて手術を受けたのにまったく効果がなかったという人が、心療内科に移って精神的な治療を受けただけで治ったりするのです。
自分が無意識のうちに深く悩んでいた原因を知ることができれば、それに対する心構えができたり、傷ついていた心を癒すような対処をとることができます。
心のケアをすることで自律神経が正常に働くようになり、身体の症状もよくなるというわけです。
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