洗濯物はたいても 落ちる花粉2割…干すなら室内

(2008年2月4日 読売新聞より)
 花粉の飛散が始まる季節。外に干した洗濯物をはたいてから部屋に入れる人も多いが、花粉対策としての効果は期待できないことが、民間調査機関「P&G清潔生活研究所」(兵庫)の調査でわかった。同研究所では、昨年12月、20~40歳代の女性1030人を対象にインターネットで調査を実施した。
 自分が花粉症だと回答したのは490人。花粉対策を質問したところ、「洗濯物を取り込む際に十分はたいてから部屋に入れる」とした人が88%に上った。同研究所では、洗濯物をはたくことが、花粉対策に有効かどうかを調べる実験を行った。
 洗濯後のぬれた綿布にスギ花粉を付着させ、室温20度、湿度40%の環境下で乾かし、手で軽く払う程度の振動を加えたが、82%の花粉が残留していた。乾いた布に花粉を付着させた場合は、同様の振動で花粉は15%しか残らなかった。
 同研究所では、洗濯物をはたいても、花粉対策の効果は期待できないとしている。
 花粉症に詳しい耳鼻咽喉(いんこう)科山西クリニック(東京)院長の山西敏朗さんは、「花粉症がある場合、洗濯物は室内に干したほうがいい。晴れた日は、花粉の飛散量が多いので、外に干すのは控えるべきだ」と話している。
 山西さんによると、このほかの対策は次の通り。〈1〉花粉情報に注意する〈2〉花粉の飛散が多いときは外出を控え、窓や戸を閉める〈3〉外出時にはマスクなどを着用する〈4〉帰宅時、衣服や髪をよく払う、洗眼、洗顔、うがいをし、鼻をかむ〈5〉掃除はこまめに、ぞうきんがけもする〈6〉規則正しいバランスの良い食生活〈7〉酒、たばこなどは極力控える〈8〉ストレスをためない〈9〉十分に睡眠を取る。NPO花粉情報協会(千葉)によると、今年の花粉の飛散量は昨年と比べて2倍程度に増えると予測されるという。