「花粉症の方の食生活」カテゴリーアーカイブ

花粉症の食生活

花粉症の発症は食事との関係も指摘されています。
食生活を改善することで、すでに発症している人は症状の軽減に
またかかっていない人には予防に効果があるとされています。
食事を考えるとき大切なことは「IgE」(免疫グロブリン)です。
◆高カロリー・高脂肪の食事を控える
特に肉の脂肪にはIgEの産生を促すn-6系脂肪酸が多く含まれているので、脂肪の多いロース肉やバラ肉、手羽肉などは避けることが好ましい。
◆インスタント食品や加工食品を避ける
これらに含まれる保存料や発色剤、酸化防止剤などに含まれる化学物質はIgEを増加させるので、出来るだけ手作りの食事を心がけましょう。
◆予防に効果的なのは・・・
《魚》
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n-3系脂肪酸が豊富な食品は、アレルギー性の炎症に関連が深いとされるTNFαという物質の産生を抑制させます。
n-3系脂肪酸が多く含まれている鯖(さば)や鰯(いわし)、鯵(あじ)など青背の魚を積極的に食べることが望ましいとされています。
《ヨーグルト》
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ヨーグルトは既に花粉症を発症した人にも効果があります。
乳酸菌が腸の働きを正常に保ち、症状を緩和させてくれるのです。
《ビタミンA・C》
栄養素の中ではビタミンA、Cが大切です。
喘息の発症予防に効果的で、同じアレルギー疾患の花粉症の予防にも有効と考えられています。
ビタミンAはニンジン、ほうれん草などの緑黄色野菜をはじめ、ノリ、ウナギなどに多く含まれます。レバーにも多いのですが、IgEを増やす可能性があるので避けたほうが無難でしょう。
ビタミンCはブロッコリー、いちごなどに豊富に含まれます。
また植物油やごま、ナッツ類などに多く含まれるビタミンEはIgEの産生を抑制してくれます。
これら3つの栄養素はACE(エース)と呼ばれ、アレルギーの炎症を悪化させる活性酸素の発生を抑える働きもあります。
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◆実際にはどんな献立にすればいいのでしょう?
主菜は、鯖の味噌煮やぶりのアラ炊きなど魚を中心にした料理に切り替えてみましょう。
肉なら、牛や豚のヒレ肉、鶏のささ身など脂肪分の少ない部位を使った料理を選びましょう。
◆他の病気も予防できます
副菜には色とりどりの野菜を使った料理を毎食1品以上取り入れましょう。
具体的には、大根とひじきの胡麻和え、ごぼうやニンジンなど根菜の煮物などがお勧めです。
花粉症を予防する食事は、生活習慣病など他の病気の予防にもつながります。日ごろから魚や野菜を中心としたバランスの取れた食生活を心がけることが大切です。



n-3系脂肪酸

n-3系脂肪酸は体内で作る事はできません
n-3系脂肪酸は、脂肪の中で一番柔らかい性質があり、細胞膜を柔らかくして、血液の流れがサラサラにする働きがあります。
またコレステロールを下げる、脂肪を適切に代謝する働きなどもあります。
こうした働きにより、心臓疾患や糖尿病、脳卒中、関節炎、肥満などの生活習慣病の予防、アレルギーを抑制する効果があると言われています。
n-3系脂肪酸を含む食べ物
・エイコサペンタエン酸(EPA)・・・サバ、ハマチ(養殖)、キンキ、マイワシ
・ドコサヘキサエン酸(DHA)・・・ウナギ、マグロ(トロ)、ブリ、サバ、サンマ
・α-リノレン酸・・・エゴマ、シソ、フラックスシード
αーリノレン酸は、体内に入ってからEPA、DHAへと代謝され、EPA・DHAの作用が期待されます。
魚だけでなく植物性のものも食べるとよいですね。
※血液サラサラしなやか血管※
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