「医療従事者のための基礎知識」カテゴリーアーカイブ

薬剤の臨床効果発現時間

■薬剤の臨床効果発現時間
10〜20分・・・・・第1世代抗ヒスタミン薬
1〜2日・・・・・・・局所ステロイド薬
           経口第2世代抗ヒスタミン薬
2〜3日・・・・・・・全身ステロイド薬
約1週間・・・・・・・点鼻抗アレルギー薬
約2週間・・・・・・・経口ケミカルエディター遊離抑制薬
           抗ロイコトリエン薬
約4週間・・・・・・・抗トロンボキサンA2薬
臨床治験から、通年性アレルギー性鼻炎に対して充分に効果が得られる期間をしめしたものであり、実際の効果発現はもう少し短期間である。また、薬剤によっても異なる。

薬物療法の副作用

■薬物療法の副作用
第1世代抗ヒスタミン薬・・・眠気、全身倦怠、口渇など(喘息、排尿障害、緑内障、自動車              運転禁忌)
第2世代抗ヒスタミン薬・・・肝・胃腸障害、眠気、薬によっては心筋障害など
経口ケミカルエディター遊離抑制薬
           ・・・肝・胃腸障害、発疹、薬によっては膀胱炎など
抗ロイコトリエン薬・・・・・白血球・血小板減少、肝障害、発疹、下痢、腹痛など
抗トロンボキサンA2薬・・・・出血傾向、肝障害、発疹、腹痛、頭痛など
全身ステロイド薬・・・・・・感染の誘発、副腎皮質機能低下、糖尿病、消化性潰瘍、満月様              顔貌、緑内障など(感染症、消化性潰瘍、高血圧、糖尿病、緑              内障などに禁忌)
鼻用ステロイド薬・・・・・・鼻刺激感、乾燥、鼻出血など
鼻用ケミカルエディター遊離抑制薬、抗ヒスタミン薬
         ・・・・・鼻刺激感、薬により眠気など
鼻用血管収縮薬・・・・・・・習慣性、反跳現象、反応性低下など
鼻用抗コリン薬・・・・・・・鼻刺激感など

薬剤の特徴

■薬剤の特徴
1.ケミカルメディエーター遊離抑制薬(]肥満細胞安定薬)
肥満細胞からのケミカルメディエーター遊離を抑制する薬剤としてクロモグリク酸ナトリウムが1967年に開発されて以来、局所用、経口用の本剤が開発され、市販されている。
≪特徴≫
�連用により改善率が上昇する
�効果はマイルドなため臨床効果発現が遅い
�鼻閉にもやや効果がある
�副作用が比較的少ない
�眠気がない
2、第1世代抗ヒスタミン薬1940年代からアレルギー治療薬として用いられ、市販の鼻炎用薬剤にも繁用されている。ヒスタミン受容体の競合的拮抗薬である為、くしゃみ、鼻漏れには効果があるが、鼻閉に対する効果は充分ではない。副作用として、眠気、胃腸障害、口渇、めまい、頭痛などがあり、車を運転する人、」危険な作業をする人には注意して投与する。抗コリン作用が強い為、緑内障、前立腺肥大、喘息には禁忌である。
3、第2世代抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン作用が主作用であるが、他に多彩な抗アレルギー作用がある為、抗ヒスタミン作用を持つ抗アレルギー薬といわれることもある。新しいものほど眠気、抗コリン作用が軽減されている。
≪特徴〜第1世代と比較して〜≫
�中枢鎮静、抗コリン作用などの副作用が少ない。
�全般改善度はよい
�鼻閉に対する効果がやや良い
�効果がマイルドなため発現が遅く、持続が長い
�連用により改善率が上昇する
4、トロンボキサンA2拮抗薬(抗トロンボキサンA2薬)
鼻粘膜血管透過性亢進抑制作用などを有し、鼻閉じを改善する。また好酸球浸潤を抑制することで鼻粘膜過敏性を減弱し、くしゃみ、鼻漏に対する効果もある程度認められる。血小板凝集能を抑制する為、抗血小板剤、血栓溶解剤、抗凝固剤との併用に注意する。サリチル酸系製剤、テオフィリンとも相互作用がある。
5、ロイコトリエン拮抗薬(抗ロイコトリエン薬)
ロイコトリエンの鼻粘膜血管透過性亢進、鼻粘膜浮腫に拮抗することから、鼻粘膜の腫脹抑制により鼻閉を改善する。好酸球浸潤抑制による過敏性亢進の軽減、ロイコトリエンD4による鼻汁分泌を抑制することにより、くしゃみ、鼻汁にもある程度効果がある。エリスロマイシン、イトラコナゾールなどとの相互作用に注意する。
6、Th2サイトカイン阻害剤
ヘルパーT細胞からのIL4などのサイトカインの放出阻害によるIgE抗体産生抑制が主作用とされている。
7、局所ステロイド薬
局所効果が強く、吸収されにくく、分解も早いため、全身的副作用は少なく、効果は確実である
≪特徴≫
�効果は強い
�効果発現はやや早い
�副作用は少ない
�鼻アレルギーの3症状に等しく効果がある
�投与部位のみ効果が発現する
8、全身用ステロイド薬
局所ステロイド薬では抑制できない重症・最重症・難治例に対してステロイド薬内服を行なうことがある。副腎皮質抑制などの副作用を考慮し、短期間の投与にとどめるべきである。
デポステロイドの筋注は全身的副作用に注意し、投与前後の検査を怠ってはならない。ときに、副作用(満月様顔貌、皮膚・皮膚付属器障害、月経異常、萎縮などの注射部位障害、副腎皮質機能障害など)が起こるので、この方法は望ましくない。
9、α交感神経刺激薬
鼻粘膜血管の収縮により、鼻閉は一時的に改善される。しかし、連続使用により効果の持続時間は短くなり、反跳的に血管は拡張して、かえって腫脹は増し、使用回数を増やすという悪循環に陥る。薬剤性鼻炎の一つであり、治療には局所ステロイド薬がよい。したがって、使用は鼻閉の極めて強い場合の短期間に限るべきである。
10、抗コリン薬
水性鼻漏に有効であるが、くしゃみ、鼻閉には効果が期待できない。即効性だが持続時間も短く、1日3〜4回の点鼻が必要である。副作用、習慣性などはごく少ない。
11、非特異的変調療法薬ヒスタミン加ガンマグロブリン、細菌ワクチン、金製剤などがある。単独使用は少なく、薬効機序も必ずしも明らかでない。
12、生物製剤ノイロトロピン、アストレメジン、MSアンチゲンなどがある。作用機序は不明な点が多く、即効性はない。
13、漢方薬
小青竜湯、葛根湯、小柴胡湯、等が用いられるが、小青竜湯のみがプラセボとの比較対照試験が行なわれ、有効性が証明されている。

妊婦の治療

■妊婦の治療
妊娠中はアレルギー性鼻炎の症状が悪くなることがある。しかし、胎児に与える影響を考え、治療は慎重でなければならず、妊娠4ヶ月の半ばまでは、原則として薬物を用いることは避けたほうが安全。
●まず、温熱療法、入浴、蒸しタオル、マスクによる薬を使わない方法を試みる
●妊娠4ヶ月以降でどうしても薬が必要な場合は
・鼻用ケミカルメディエーター遊離抑制薬(インタールなど)
・鼻用局所ステロイド薬
など、局所用薬を、最小量で用いる。
※参考
第1世代抗ヒスタミン薬であるアタラックス、タベジール、ポララミン、鼻用ケミカルメディエーター遊離抑制薬であるインタールでは多数例で有害の証明はない。
また、鼻用局所ステロイド薬の胎児への毒性もヒトでは報告がない

小児の治療

■小児の治療
小児は成人と異なる特徴を有する。男児に多く、アトピー性皮膚炎や喘息の合併率が高い。喘息やアトピー性皮膚炎に比べて低率ではあるが、自然治癒傾向も見られる。鼻のかゆみ、鼻閉が強い為、鼻こすりや顔面の変形(目の周りのクマ、鼻尖部に横に走るしじ)などがしばしばみられる。また、アデノイド、扁桃が大きい時期にあたり、いろいろな感染症に罹りやすいことも注意しなければならない。
治療に際しては、医師と親とのコミュニケーションが大切になる。小学校高学年以上では、患者の自覚、納得を得るよう努力しなければならない。発育と共に緩解する傾向にあるが、小児アレルギー性鼻炎は一般に難治で、治療に長期間を要するので漫然とした頻繁な通院は避ける。かぜ症候群によるアレルギー性鼻炎の悪化もあるので、この治療をなおざりに出来ない。
小児ではダニアレルギーが多いので、ダニ駆除、回避を指導し、又ペットに近づかないようにも指導する。
薬物療法は成人に準じるが、小児適応が認められている抗アレルギー薬は少ない。(DSCG、フマル酸ケトチフェン、オキサトミド、トラニラスト、ペミロラストカリウムなど)これら薬剤の投与量は、小〜中学生は成人の藩領が基準となる。抗ヒスタミン薬の中枢抑制性副作用は成人に比べて少なく、ときに興奮状態を誘発することもある。局所への薬剤のスプレーは、喘息ほど難しくはないが、親の助けが必要な場合もある。鼻をかませた後に行なうのが効果的である。点鼻用血管収縮薬、小児に対しては倍量に希釈して用いるが、5歳以下には使用しない方がよい。鼻用ステロイドは、成人では副作用はほとんど見られないが、小児では慎重に投与する。
ステロイド薬内服は極力避ける。特異的免疫療法は6歳以上に行い、喘息合併例には投与抗原量の調節を慎重にする。
鼻腔内通気の改善のために行なう手術は小学生以上とする。最近では、CO2レーザーなどを使用したレーザー下鼻甲介手術が小児例にも行なわれている。副鼻腔に陰影があるときでも、副鼻腔手術は適応でないことが多い。副鼻腔陰影の自然軽快が高率に観察される。小児には早期診断・早期治療が大切である。
滲出性中耳炎など、鼻のアレルギーは悪影響を及ぼす疾患にもアレルギーの治療を行なう。逆に感染などの鼻症状を悪化させる疾患も併せて治療する必要がある。

花粉症疑問あれこれ〜Q&A〜

Q.花粉症の歴史は?
A. 花粉症の歴史は1819年にBostockによってイネ科の花粉症がhay feverとはじめて診断され始まった。日本では1963年に荒木によりブタクサ花粉症が、1964年に堀口、斉藤らによりスギ花粉症がはじめて報告された。
Q.花粉飛散と花粉症の関係は?
A. 花粉の飛散状況は種々の花粉により異なる。スギ花粉の場合、上空まで上がり長距離を移動して大量の花粉を北海道北部、沖縄を除く日本全土に飛散させる。もちろん花粉飛散数が増加すると花粉症の発症も増加し、すでに発症している人の症状は増悪する。
Q.花粉症の疫学は?
A. いくつかのスギ花粉症の全国的な疫学調査によりその有病率は16%程度と考えられている。また最も有病率が高いのは30、40、50歳代であり、通年性アレルギー性鼻炎の好発年齢より10〜20歳高い。
Q.花粉症の病態生理・病理は?
A. 花粉に対するIgEが結合した鼻粘膜や結膜でのマスト細胞と花粉抗原が結合してヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質を鼻粘膜中や結膜中に放出する。粘膜に存在するヒスタミンやロイコトリエンの受容体と反応し、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状が出現する。また遊走細胞により遅発相の反応が出現する。
Q.花粉症の臨床所見は?
A. 花粉症では鼻粘膜の腫脹や粘膜への鼻汁の付着が認められる。また結膜は充血する。
Q.花粉症の診断は?
A. 花粉症の診断には鼻汁中好酸球の増加、血清中の抗原特異的IgEや皮膚反応などの診断のための検査がある。簡便的には問診による季節の症状と特異的IgEの存在(血清特異的IgEや皮膚反応)により診断できる。
Q.花粉症の治療法の選択は?
A. 治療はできるだけ花粉症患者の症状に見合った治療方法を選択する。十分なインフォームドコンセントでどのような治療法でもできる限り持続させ、それでも症状がつらい様であれば再受診し、さらに患者とone step上の治療法を選択してゆく。抗原回避、薬物療法を中心に減感作療法、手術療法をうまく組み合わせる。
Q.花粉症の代替医療の効果は?
A. 花粉症の代替医療いわゆる民間医療は、花粉症が現在の治療ではなかなか治癒しないために国民に多く広がっている。効果が高いエビデンスで確認されているものは少なく、漢方薬、鼻スチーム療法などだけである。代替医療は決して否定されるものではないが、今後効果のエビデンスが必要となると考える。
Q.花粉症の重症化防止法は?
A. 花粉症の重症化の防止には、ひとつの季節での重症化と経年的な重症化の問題がある。ひとつの季節の重症化予防では、症状がなくても4月末までは治療を継続することが必要である。経年的な重症化予防では花粉暴露を少しでも減らし、抗体産生を減少させる方針が必要である。
Q.花粉症の合併症は?
A. 花粉症には、他の抗原によるアレルギー性鼻炎や結膜炎、アトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー疾患が合併しやすい。
Q.花粉症診療相談機関・医療機関は?
A. 花粉症の診療は、一般医、内科、耳鼻咽喉科、眼科などにより行われる。一般的な治療で症状が軽快しない症例は、アレルギー専門医に紹介されるべきである。専門医の医療機関はアレルギー協会の協力医名簿で選択される。
Q.花粉症の発症予防法は?
A. 花粉症の発症予防には、既に花粉症である人の季節中の発症予防と花粉症になっていない人の発症予防がある。
既に花粉症になった人では、花粉飛散初期からの治療が発症を遅らせたり、症状を弱める。あるいは減感作療法で花粉に対する反応閾値を高めておく。また、花粉症を発症していない人には、抗原であるスギ花粉への大量の暴露を避けることが発症への予防となる。
Q.花粉症の現在行われている研究は?
A. 現在進められている花粉症に関する研究は、メカニズム、治療法の面からの研究が主体である。厚生労働省の免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業では現在、QOLからみた現在の治療法の評価と新しい治療法の研究が行われている。
Q.花粉症指導のポイントは?
A. 花粉症の自然治癒はごく僅かであり、治癒の可能性があるのは抗原特異的免疫(減感作)療法のみである。このため薬物療法などの対症療法では毎年治療が必要となる。またこの症状は飛散花粉の量により増減する。花粉飛散予想などから毎年治療の予定を立て実行すると症状の増悪は少ない。

特異的免疫療法(抗原特異的減感作療法)

■特異的免疫療法(抗原特異的減感作療法)
薬物療法では得られない長期寛解を得る可能性のある唯一の治療法である。
稀ながら、重篤な全身的副作用(アナフィラキシー)のみられることがあり、数年の持続的通院が必要なことなどが、普及を阻んでいる。
≪特徴≫
�長期寛解や治癒が期待できる
�効果発現が遅い
�長期の定期的注射が必要である
�稀ながら、重篤な副作用(全身性アナフィラキシー反応)を起こす
�抗原の検索が必須である
≪WHO見解書での免疫療法の特徴≫
�アレルギー性鼻炎の治療として単独あるいは他の治療法とあわせて行なう
�アレルギー性結膜炎、アレルギー性喘息にも効果がある
�アレルギーのトレーニングを受けた医師が行なう
�治療にアレルゲン混合物は使用すべきではなく、標準化アレルゲンワクチンを使用する
�アレルゲン量を漸増しながら維持量に注意する
�最適な維持量は注射ごとに5〜20μgの主要アレルゲンを含む
�アナフィラキシーのリスクがあり、万一の場合適切な対応が必要である
�最適な継続期間は不明だが、一般的には3〜5年と言われている

花粉症の手術療法

■手術
手術療法の第一の目的は、鼻閉の改善にある。適応は保存的療法で改善がみられず、血管収縮点鼻薬に対する反応が悪いものである。頑固な鼻漏に対しては、vidian神経切断術があるが、合併症を避けるため、鼻内後鼻神経切断術が考案されている。
1、鼻粘膜の収縮と変調を目的とした手術
電気凝固法、凍結手術、レーザー手術法、80%トリクロール酢酸塗布。
2、鼻腔通気度の改善を目的とした鼻腔整復術粘膜下下鼻甲介骨切除術、下鼻甲介粘膜切除術、鼻中隔矯正術、下鼻甲介粘膜広範切除術、鼻茸切除術
3、鼻漏の改善を目的とした手術
vidian神経切断術、後鼻神経切断術

薬物療法

■薬物療法
●アレルギー性鼻炎に用いる薬剤
抗アレルギー薬という呼称が一般的に使われており、ケミカルメディエーター遊離抑制薬、第2世代抗ヒスタミン薬を指すことが多い。ここではその呼称は使用していません。
1、ケミカルメディエーター遊離抑制薬(肥満細胞安定薬)
   インタール
   リザベン
   ソルファ
   アレギサール
   ペイラストン
2、ケミカルメディエーター受容体拮抗薬
  �ヒスタミン拮抗薬(抗ヒスタミン薬)
  第1世代:ポララミン
       レクリカ
       タベジール
       ヒスタベリン
       アタラックス
  第2世代:ザジテン
       アゼプチン
       セルテクト
       ゼスラン
       ニポラジン
       ダレン、レミカット
       アレジオン
       エバステル
       ジルテック      
       リビスチン
       タリオン
       アレグラ
       アレロック
       クラリチン
  �トロンボキサンA2拮抗薬
      バイナス
  �ロイコトリエン拮抗薬
      オノン
3、Th2サイトカイン阻害薬
      アイピーディー
4、ステロイド薬
  �局所用:ベコナーゼ
       アルデシン
       リノコート
       シナクリン
       フルナーゼ
  �経口用:セレスタミン
5、自律神経作用薬
  �α交感神経刺激薬
       プリビナ
       コールタイジン
       ナーベル
       ナシビン
       トーク
  �副交感神経遮断薬
       アトロベント
       フルブロン
6、その他
   生物製剤、変調療法薬、漢方薬

治療法(一般)

■治療法
QOLの向上が目標
治療法の選択は、重症度、病型、本人のライフスタイルによる
●患者とのコミュニケーション
医師と患者のコミュニケーションをよくし、治療への意欲、病気や治療法への理解、医師への信頼を促進し、互いに治療におけるパートナーとなるべきである。具体的には、アレルギー性鼻炎のメカニズム、治療法、合併症、予後、薬の使用法、検査結果を十分に説明し、解説書を提供し、日記の記入、規則的通院、日常生活の改善、抗原の発見と除去などに積極的に患者が協力するよう促す。患者が医師と共同で治療プログラムを作り、ちりょうっけいかも共同で検討する。
●抗原の除去と回避
治療の第一歩で患者のみに出来ることである。患者の病気・治療への理解を深め、治療に自身が参加している意義を実感してもらう意味でも重要である。
室内ダニの除去
�室内の掃除には排気循環式の掃除機を用いる。1階20秒/�の時間をかけ、週に2回以上掃除する。
�布製のソファー、カーペット、たたみは出来るだけやめる
�ベッドのマット、布団、枕にダニを通さないカバーをかける
�部屋の湿度を50%、室温を20〜25度に保つよう努力する
スギ花粉の回避
�花粉情報に注意する
�飛散の多いときの外出を控える
�飛散の多いときは、窓・戸を閉めておく
�飛散の多いときは、外出時にマスク・めがねを着用する
�外出時、毛織物などのコートは避ける
�帰宅時、衣服や髪をよく払い入室する。洗顔・うがいをし、花をかむ。
�掃除を励行する
ペット(特にネコ)抗原の減量
�出来れば飼育をやめる
�屋外で飼い、寝室に入れない
�ペットとペットの飼育環境を清潔に保つ
�床のカーぺとをやめ、フローリングにする
�通気をよくし、掃除を励行する