山梨大医学部耳鼻咽喉(いんこう)科の研究グループは、スギ花粉症の鼻症状を抑制するとされるボツリヌス治療の有効性を検証する治験の協力者を募集している。スギ花粉の飛散シーズン初期に鼻の粘膜にボツリヌス毒素を注射する新たな治療法で、治験は昨年に続き2回目。
昨年の治験では、36人の半数にボツリヌス毒素を、残り半数に生理食塩水を注入。症状に差はなかったが、内服薬や点鼻薬の使用量がボツリヌス毒素を注入した人の方が半分以下に抑えられた。副作用は鼻への注入時の出血程度で、ほとんどなかった。同グループ代表の上条篤医師は「ある程度効果があることが分かった」と説明。「注入量が少なく鼻の粘膜全体に行き渡らなかった」反省から、今回は昨年より希釈し、投与量を2種類設定して行う。
募集人数は45人。18~59歳で昨年までにスギ花粉症と診断され治療歴がある人が対象。1月末から3月末の約2カ月間、毎日症状を記録し、2週間に1回アンケートを記入。4月初旬までに3回通院する。実施期間中、内服薬と点眼薬を無料配布し、効果が不十分だった場合に使用してもらう。謝礼は1万円。
説明会は1月15日午後2時と、16、20の両日午後5時と同7時から、中央・同大医学部臨床小講堂で開く。申し込み、問い合わせは同大耳鼻咽喉科医局、電話055(273)6769(午前10時~午後3時)、ファクス055(273)9670、メールbotoxchiken@live.jp