プレジデント 2011年2.14号
薬物療法は「病型」「重症度」に応じて薬を的確に選択し、複数の薬を併用すると、オーダーメード的医療になり、より改善へと向かう。
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スギ花粉症のシーズン到来。今年のスギ花粉飛散量は全国的には昨年の約5倍、近畿では約10倍、関東では約7~8倍と、大量飛散が予想されている。それは、昨年の夏が記録の残っている中で最高に暑かったことで、スギに花芽がたくさんついたからである。そして、花粉飛散のピークは、NPO法人花粉情報協会事務局長の佐藤紀男氏(東邦大学理学部訪問教授)によると3月上旬頃という。
アレルギー性鼻炎を訴える人は年々増加し、この10年で29.8%から39.4%にも増えている。これだけ増えた原因はスギ花粉症の増加が大きな原因と考えられている。
今年も数字を押しあげそうなスギ花粉症はスギ花粉が原因で起こるアレルギー疾患。人間の体には異物が侵入すると抗体を作り、異物を排除する免疫という働きがある。スギ花粉が体内に入ると抗体が作られ、鼻や目の粘膜にある肥満細胞と結びつく。そこにスギ花粉がどんどん入ってくると、肥満細胞からアレルギーを起こすヒスタミンやロイコトリエンが放出され、特有の症状が引き起こされる。が、「くしゃみ」「鼻水」「鼻詰まり」「微熱」では風邪なのか花粉症なのか患者には判断しにくい。今年初めて花粉症を発症する人ならばなおのこと。
患者にとってわかりやすい判断材料は「目のかゆみ」。風邪にはないが、花粉症では「くしゃみ」「鼻水」「鼻詰まり」「目のかゆみ」が4大症状である。が、勝手に自己診断することなく、耳鼻咽喉科を受診し、きちっと診察を受け、早期に治療を開始すべきである。
治療には(1) 「抗原の回避と除去」、(2)「薬物療法」、(3) 「手術療法」、(4) 「減感作療法」などがあるが、基本は(1)と(2)。スギ花粉を回避するために転地するのは難しいので、マスクやゴーグル、花粉がくっつかないツルツルのコートや帽子で回避・除去する。
もちろんメーンは薬物療法。ところが、この薬物療法に対し、「治療を受けても症状が改善されない」という声が50%近くも占めている。これは多くの医師の処方が第二世代抗ヒスタミン薬一辺倒になっているから、と指摘する声が上がっている。
薬物療法は「病型」「重症度」に応じて薬を的確に選択し、複数の薬を併用すると、オーダーメード的医療になり、より改善へと向かう。たとえば、「くしゃみ・鼻水型」「鼻詰まり型」「目のかゆみ型」「全身症状型」に分けられ、これに軽症から重症が組み合わされる。
●くしゃみ・鼻水型 ヒスタミンを防ぐ第二世代抗ヒスタミン薬が即効性あり。重症の場合は鼻噴霧用ステロイド薬を加える。
●鼻詰まり型 鼻詰まりに関与するロイコトリエンを抑えるロイコトリエン受容体拮抗薬を使う。重症時は鼻噴霧用ステロイド薬も。
●目のかゆみ型 目の抗アレルギー薬とステロイド点眼薬。ただし、ステロイド点眼薬を使うときは眼圧に十分な注意が必要で、眼科受診が基本となる。
●全身症状型 短期的にステロイド薬の飲み薬と第二世代抗ヒスタミン薬を使う。スギ花粉の飛散前や飛散初期にはヒスタミンやロイコトリエンの放出を抑える遊離抑制薬を使う。
的確な薬物療法を受けるために、主治医に自身の症状をわかりやすく伝える必要がある。たとえば1日のくしゃみや鼻かみの回数を伝える。鼻詰まりが強くほぼ1日中口で呼吸する、といった具合である。
【生活習慣のワンポイント】
食事でも花粉症の症状は多少改善できる。それが「蓮根」や「乳酸菌飲料」。蓮根に含まれるポリフェノールがアレルギー反応を抑えるという。また、乳酸菌飲料は「目のかゆみ」「鼻のかゆみ」を有意に改善する。蓮根や乳酸菌飲料を上手に食事に取り入れるのもよいだろう。
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喘息/花粉症の原因物質の活性部位の構造を原子レベルで解明
マイコミジャーナル2011/03/03
理化学研究所(理研)は、理研放射光科学総合研究センター 宮野構造生物物理研究室の齊野廣道特別研究員、吾郷日出夫専任研究員と、米国のハーバード大学ブリガム婦人病院の金岡禧秀助教授、K. Frank Austen教授らによる研究グループが、気管支喘息や花粉症の原因となる物質「システイニルロイコトリエン(Cys-LT)」を体内で産生する膜タンパク質「ロイコトリエンC4合成酵素(LTC4S)」の2つのアルギニン残基が協調して酵素機能を発揮することを発見した。
生体防御の一環として働く炎症反応や免疫反応では、免疫系細胞である肥満細胞が重要な役割を担っている。肥満細胞が異物を認識すると、システイニルロイコトリエン(Cys-LT)を含むさまざまな情報伝達物質を放出するが、細胞から放出されたCys-LTは、周辺の細胞の表面にある特異的な受容体タンパク質に結合して、平滑筋の収縮、粘液の分泌促進、毛細血管の透過性亢進などを誘導し、異物の排除に重要な炎症反応や免疫反応を開始させる。
例えば風邪を引いた時の鼻水・鼻づまりなどは、このような生体防御反応の表れの一方、過剰な生体防御反応は、逆に命を危険にさらす場合があり、蜂に刺された時に、呼吸不全や血圧低下が起こるアナフィラキシーショックなどが典型的な例となる。また、Cys-LTの受容体タンパク質への結合を妨げる薬剤が、花粉症や気管支喘息の治療で有効であることが示すように、Cys-LTは、花粉症や気管支喘息の症状の発症に関わっている。
Cys-LT代謝に関わるタンパク質の構造と機能の研究は、花粉症や気管支喘息発作を含めた生体防御反応を原子レベルで理解し、制御する方法の研究に不可欠。生体内でCys-LT産生の鍵となるタンパク質は、LTC4Sと呼ばれる膜タンパク質で、LTC4Sは、脂肪酸の一種であるロイコトリエンA4(LTA4)に、生体内の還元物質であるグルタチオン(GSH)を結合してLTC4を合成する。
Cys-LTは、このLTC4と、細胞外のペプチド分解酵素によってLTC4から作られるLTD4とLTE4の総称で、これは、LTC4、LTD4、LTE4のいずれも、分子内にGSH由来のシステイン残基を含むためである。同研究グループは2007年に、LTC4Sの結晶構造解析に成功し、2つのLTC4S分子の間に作られるV字型の空間が、LTC4合成の活性部位であることなどを明らかにしていたが、GSHとLTA4の結合を促進するアミノ酸残基を確定するには至っていなかった。
今回、LTC4Sの活性部位の構造をより精密に検討するため、大型放射光施設SPring-8の理研構造ゲノムビームライン(BL26B2)と理研構造生物学IIビームライン(BL44B2:現在は理研物質科学ビームラインに改称)を用いて、LTC4Sの結晶構造を分解能1.9Åの精度で決定した。なお、1.9Å分解能は、ヒト由来膜タンパク質の結晶構造解析の精度として、現在の世界最高水準にあるという。
また、精度良く決定したLTC4Sの結晶構造の検討から、活性部位を挟んで、その両側に存在する2つのアルギニン残基が、LTA4とGSHの反応性を高める触媒残基として機能する反応機構が予想され、これを検証するため、活性部位周辺のアルギニン残基を他のアミノ酸残基に置換した変異体LTC4Sの生化学実験を実施した。
結晶構造解析の結果、150個のアミノ酸からできているLTC4S中の、31番目と104番目のアルギニン残基が、それぞれLTA4とGSHに作用し、LTA4とGSHの間の結合形成を促進している反応機構が予想された。LTA4とGSHの間に結合を作るためには、マイナスの電荷を帯びて反応性が高まったGSHの硫黄(S)が、LTA4のエポキシ基が結合した炭素(C)を、定められた方向から立体特異的に攻撃することが必要である。
通常生体内のGSHのSは、水素(H)を1つ持ち、電気的に中性であるため反応性が低く、エポキシ基を攻撃することができないが、LTC4Sの結晶構造解析結果は、104番目のアルギニン残基(Arg104)とGSHの硫黄の間の距離が3.2Åで、アルギニン残基がSからH+を奪い、GSHのSがマイナスの電荷を帯びることで、反応を促進している可能性を示したものとなった。
研究グループでは、同可能性検証のため、Arg104を、H+を奪う能力が無いアラニン残基やグルタミン残基で置換した変異体LTC4Sを作り、その酵素活性を測定した。
その結果、生体内の環境に近い中性の水溶液中では、変異体LTC4Sの酵素活性は天然型LTC4Sの酵素活性の2%程度と、弱い活性しか示さないことが判明したという。
これは、Arg104が、GSHからH+を奪い反応を促進する「塩基触媒残基」であることを示している、活性化したGSHのSの攻撃に伴って、LTA4のエポキシ基は次第にマイナスの電荷を帯び、そのままでは反応が妨げられてしまうこととなる。
結晶構造を使ったLTA4結合モデルの観察から、31番目のアルギニン残基(Arg31)が、H+をエポキシ基に与え、反応の進行に伴ってエポキシ基が帯びるマイナスの電荷を中和することで、反応を促進している可能性を推察することができたことから、これを検証するため、Arg31をほかのアミノ酸残基で置換した変異体LTC4Sを作り、その酵素活性を測定した。
H+をエポキシ基に与える能力が無く、エポキシ基のマイナスの電荷を中和できないアラニン残基、グルタミン酸残基、ロイシン残基に置換した変異体LTC4Sの酵素活性は、Arg31を持つ天然型LTC4Sの酵素活性の数%程度と弱くなった一方、部分的に中和できるグルタミン残基に置換した変異体LTC4Sでは、天然型LTC4Sの30%ほどの酵素活性を維持していた。
これにより、Arg31の位置にあるアミノ酸残基が、エポキシ基のマイナスの電荷を中和することができる場合は、LTC4を効率良く合成できることが判明した。この結果は、Arg31がH+をエポキシ基に与え、エポキシ基が帯びるマイナス荷電を中和して、反応を促進する「酸触媒残基」であることを示している。
これらの結果により、LTC4Sの2つのアルギニン残基が、一方はGSH専用の塩基触媒残基として、もう一方はLTA4専用の酸触媒残基として、協調して機能するLTC4産生の触媒残基であることが判明したという。
今回、研究グループは今回、LTC4Sのアミノ酸残基を明らかにしたが、LTC4Sの酵素としての機能の全貌を理解するためには、さらなる研究が必要としている。例えば、現在解析できているGSHを結合したLTC4Sの結晶構造では、GSHはLTC4Sの活性部位の奥深くに埋め込まれているため、そのままの構造では、合成したLTC4がLTCSから離れることができず、新しくGSHがLTC4Sの活性部位に近づくこともできない。GSHの取り込みと生成物LTC4の放出に伴うLTC4Sの大規模な構造変化が予想され、LTC4Sの機能の全貌を理解するには、LTC4Sの立体構造がどう動いて変化するかを知る必要があるという。
今回の研究で、複雑なCys-LT産生の全貌理解に一歩踏み込めたが、研究グループでは今後さらに、Cys-LTが関与する花粉症や気管支喘息発作を含めた生体防御反応の理解を進めていくことが、これを制御する創薬の研究へとつながるものとの期待を寄せている。
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最も効果を感じるグッズは「マスク」
2011年03月03日 日経トレンディネット
<< Prev | Next >> 日経BPコンサルティング 相山 幹子
昨年の7倍、地域によっては10倍の花粉が飛散する・・・。気が重くなる予測とともに今年も“花粉の季節”が始まった。スーパーやドラッグストアの店頭には、例年より早く花粉症対策の薬、グッズ、食品が並び、早めの対策を呼びかけるPOPが目につく。本格的な飛散シーズンを迎えた今、花粉予報をチェックしつつ、ティッシュとマスクを常に携え、目薬に飲み薬にと毎日花粉と戦っている方も少なくないだろう。
今回のトレンドサーベイでは、花粉症をテーマに、花粉症の症状や対策、使っているグッズや空気清浄機の使用状況などを調査した。「これが一番つらい!」「発症していないけどこんなに不安」といった声もあわせて、日経BPコンサルティングが保有する調査モニター1万5121人に尋ねた結果を紹介する。
花粉症発症時の仕事効率、平常時の7割にダウン
今や国民病のひとつとも言われている「花粉症」。今回の回答者1万5121人のうち、「花粉症である」と答えた人は31.6%だった。「花粉症だと思うが、診断は受けていない」(17.1%)をあわせると、5割弱が花粉に悩まされていると答えた。男女別、年代別の発症率に、特に大きな差異は見られなかった。
「花粉症である」と回答した4774人に発症してからの期間を聞いたところ、「5年以下」(20.2%)は2割、「6~9年」(12.6%)は1割強だった。また、「10年以上」(64.3%)が最も多く、3人に2人が、10年を超える“花粉症歴”保持者だった。
発症時の仕事効率を、平常時と比べて回答してもらった結果が下記のグラフだ【図1】。平常時の「7割に落ちる」(24.3%)と回答した人が最も多かった。「10割(ほとんど変わらない)~8割まで落ちる」(39.3%)と感じている人が39.3%と多数派だ。しかし、「5割以下に落ちる~0割(まったく仕事にならない)」(22.5%)と平常時の半分以下にペースダウンしてしまう人も20%強を占めている。
「お客様との電話対応時、鼻づまりがひどく喉が痛くて声が出なくてつらい」(40代男性)、「現場作業の際に、目がかゆくて集中できない」(40代男性)など、仕事場での苦慮がうかがえる声が寄せられた。
困る症状TOP3は「鼻水・鼻づまり」「目のかゆみ」「くしゃみ」
花粉症で困っている症状を尋ねたところ、最も多かったのが「鼻水・鼻づまり」(92.1%)だ。「ティッシュを3日で3箱使用」(50代男性)するほど、「無意識のうちに鼻水が出る」(40代男性)や、鼻が詰まることで「息苦しく食事もしにくい」(50代女性)、「思考力が低下し、集中力が激減」(50代男性)など、花粉症に苦慮している声が数多く寄せられた。鼻を中心とした不快感や痛みだけでなく、身動きできない通勤時や商談などの改まった場で、思うように鼻をかむことができず困るという声も多かった。
2番目は「目のかゆみ・炎症」(83.0%)で8割超だった。「目のかゆみがひどいときは、取り出して洗い流したくなるほど」(60代男性)、「かゆいのを我慢できずに手でこすると余計にかゆくなる悪循環に陥る」(40代男性)といった意見が挙がる。
3番目は「くしゃみ」(68.1%)で、「くしゃみがひどい時は一日に40~50回。さすがにパワーをとられる」(60歳以上男性)、「くしゃみのしすぎで肋骨周辺が痛くなる」(40代女性)など、連続することで体力を使う、痛みが出るとの声が目立った。
花粉症の治療のために医師の診察を受けたことがある人は8割を超えた。「耳鼻科・耳鼻咽喉科」(58.3%)受診者が最も多く、以下「内科」(38.9%)、「眼科」(17.8%)、「アレルギー科」(7.9%)の順となった。診察で「内服薬による治療」(83.1%)、「点鼻薬、点眼薬による治療」(76.7%)を受けている。今季初めて受けた、あるいは受けてみたいと思う治療法として多く挙げられた「注射による減感作療法」、「レーザー治療」は1割に満たなかった。
8割が市販薬や花粉対策グッズを使用、使用率トップは「点眼薬」と「マスク」
この時期、多くのスーパーやドラッグストアに花粉症対策コーナーが設けられている。今回の調査では市販薬と花粉対策グッズの使用状況を聞いた。
市販薬や花粉対策グッズを使っている人は86.5%。そのうち、市販薬使用者は6割弱、花粉対策グッズ使用者は8割弱だった。使用率を見ると、市販薬の中では、「点眼薬」(40.3%)が4割で最も高く、続いて「飲み薬(西洋薬)」(32.3%)、「点鼻薬」(26.3%)の順。花粉対策グッズでは、「マスク」(77.7%)が圧倒的に高く、8割弱を占めた。
2位には、鼻に入る花粉をブロックするという「鼻に塗るクリーム」(18.5%)が入り、以下「うがい液」(16.5%)、「洗眼液」(16.4%)、「鼻洗浄液」(10.2%)といった花粉を洗い落とす洗浄液が続いた。
最も効果を感じるのは「マスク」、市販薬では「点眼薬」が効き目あり
使っている市販薬、花粉対策グッズの中で、最も効果があると思うものを聞いたところ、市販薬をおさえて「マスク」が42.5%と際立って高くなった。「最初は恥ずかしいと思ったが、今はマスクさえしていれば安心感もあり、外出が楽」(30代女性)など、「鼻と口を覆うことができるマスクが一番」(30代女性)という声が目立った。2位は「飲み薬(西洋薬)」(22.0%)で、市販薬使用率でトップの「点眼薬」よりも効き目を感じている人が多い。
今回寄せられた意見の中には、「ここ数年症状が軽くなった」(50代男性)という声も見受けられたが、多くは「今までに“これが効く”というものに出会っていない」(40代男性)という切実な声。それだけに、「毎年、新製品は一度試してみて、自分以外の人にも試してもらっている」(60代男性)、「マスクは毎年さまざまな形のものを試していて出費がばかにならないが、メガネが曇らないマスクがあれば買いたい」(40代男性)など、新しい市販アイテムへのニーズも強いようだ。
2011『花粉情報』スタート
一般財団法人日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:松尾道彦)は、2011年1月24日(月)より、全国50地点の毎日の飛散予測など『花粉情報』を、天気総合ポータルサイト「tenki.jp(http://tenki.jp)」と携帯公式サイト「気象協会晴曇雨」で開始します。
「tenki.jp」では、サノフィ・アベンティス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 ジェズ・モールディング)とタイアップし、『花粉情報』コンテンツページをハクション大魔王がジャックします。ハクション大魔王やアクビちゃん、魔法の壺がお知らせする『花粉情報』をお楽しみください。
昨年に比べ、10倍以上の花粉飛散が予測される地域もあり、日々の花粉情報をチェックした早めの対策が重要です。
スギ花粉症の根治へ舌下投与治療薬の開発を開始
2010年 7月8日 (木) CBnews
鳥居薬品は7月8日、スギ花粉アレルゲンエキスを用いた舌下投与による減感作療法薬の国内フェーズ3試験の実施を決定したと発表した。液剤で、舌の下に数分間保持した後、飲み込む。症状を起こす物質を低濃度から体内に投与し、患者の抵抗力を高めることで症状自体を出しにくくするため、根治や長期寛解が期待されている。今年秋から2年間の実施を予定しており、2013-15年度中の発売を目指す。
同社は現在、皮下注射による減感作療法薬を販売しているが、注射後の持続的な痛みがあることや、治療初期には週1、2回の投与が必要で、その都度通院しなければならないなど、患者負担が大きいこともあり、最近では治療を受ける患者が減少傾向にあるという。
近年、欧州を中心に、舌下投与の方法が普及してきていることを踏まえ、開発を決めた。
【コラム】アレルギー性鼻炎・花粉症・血管運動性 ①
マイベストプロ大阪
新井 吉秀 (漢方薬のプロ)さんのコラムより
漢方誠芳園薬局
アレルギー性鼻炎,花粉症,血管運動性鼻炎,通年性鼻炎などの対策、症状、原因と漢方薬治療法について述べます。
花粉症
花粉症に『誠芳園の漢方薬』は速効性があります。
ほとんどの人は1から2回飲めば効果が分かります。
遅くても3日かかる人はめったにいません。
ただし、胃の弱い人や心臓の良くない人には漢方処方を変えますので
もう少し時間がかかることがあります。
体を冷やす冷たいものや甘いもの、自動販売機のものは控えてください。
漢方薬代は1日分600円(税込)です。
私自身がひどい鼻炎でした
私自身が重症の鼻炎でした。(現在では95%は治っていますが)
当時の私の朝は1年中ティッシュの山づくりから始まりました。
日なたから日陰に入るだけで、温度差によってクシャミの連続。
鼻水も、「これだけの量がどこからでてくるんだろう」と不思議なほどで、
学生の頃は、授業中でも、ビィーンビィーンと鼻をかんでいました。
カゼのひき始めも、治ってからも、鼻づまりで鼻声に。
でも面白いことに、スポーツで運動中には鼻の症状は全くでなかったんです。
皆さん、何故だと思いますか?
アレルギー性鼻炎の症状
1. くしゃみ、鼻水、鼻粘膜蒼白(アレルギー性鼻炎の寒証型)
寒い風に当たるとか、クーラーで冷えた部屋にいると悪化し、温まると軽くなる。
2. 鼻閉、鼻粘膜発赤、腫張(アレルギー性鼻炎の熱証型)
温かい部屋に入るとか、寝てフトンで体が温まると症状が強くなり、冷たい空気を吸うと軽くなる。
また、アレルギー性鼻炎を
季節性のものと通年性の1年中のものに分けることもあります
アレルギー性鼻炎、花粉症、血管運動性鼻炎はいずれも、くしゃみ、鼻水、鼻づまりを3大症状とする鼻粘膜過敏症です。
これらの病態をキチンと識別することから適切な処置ができます。
アレルギー性鼻炎と花粉症はアレルギー性で
血管運動性鼻炎(通年性鼻炎)は、非アレルギー性の疾患です。
もちろん、アレルギー性鼻炎と血管運動性鼻炎が重複することもあります。
アレルギー性鼻炎の原因
アレルギー性鼻炎は抗原抗体反応から始まります。
アレルギー性鼻炎の抗原(アレルゲン)には次のようなものがあります。
1、ハウスダスト-約70%はヒョウダニが代表で、その他ペット、植物、食物、細菌、カビ
2、花粉 -鼻アレルギーの20~30% これが花粉症といわれます。
3、真菌 -鼻アレルギーの約5%
4、その他、職業性抗原や、牛乳、ソバなどの食物
気管支喘息やアトピー性皮膚炎を合併している人も多く、
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の約70%はアレルギーに関与しているとも言われます。
血管運動性鼻炎の原因
血管運動性鼻炎の症状はアレルギー性鼻炎とよく似ていますが
アレルギーではなく、特定の抗原(アレルゲン)もありません。
血管運動性鼻炎はほんのすこしの軽い刺激によって反応、ことに温度差に対して鼻粘膜が過敏に反応する。
副交感神経の緊張亢進によって血管の透過性亢進や浮腫を生じ、
鼻水の分泌亢進や鼻づまり、クシャミを起こすと考えます。
アレルギー性鼻炎・花粉症・血管運動性鼻炎 ②
アレルギー性鼻炎と血管運動性鼻炎の原因と症状
≪アレルギー性鼻炎≫
成因 アレルギー
年齢 小児に多い
症状 典型的で激しいしばしば眼の症状
鼻水、 鼻閉が多い
鼻粘膜 蒼白が多い
鼻汁 水性で多量
≪血管運動性鼻炎≫
成因 自律神経異常、鼻粘膜過敏
年齢 成人が多い
症状 典型的でない(変動しやすい)眼症状少ない
鼻粘膜 膜暗赤色、青紫色が多い
鼻汁 粘性、時々水性多量
≪花粉症≫
花粉症のひどい人では、全身のあらゆる粘膜に症状がでます。
花粉症では呼吸するのも苦しく、仕事を休む人もいるくらいです。
成人になって始めて花粉症になり、以後ずっと花粉症で悩まされる人もいます。
私はこう考えます (外因は外からの原因、 内因は体内環境)
外因は変化(病気)の条件ですが、内因は変化(病気)の根拠です。
外因は内因を通して始めて変化(発症)する と考えます。
外因である抗原があっても、内因が大丈夫なら、アレルギー性鼻炎や花粉症は発症しない。 と考えるのです。
同じ量の花粉にさらされても、発症する人としない人がいるのは内因すなわち、体質の差といえましょう。
漢方では
表に出ている症状から、身体の中の状態、すなわち病態をみつめて対応します。
症状からは「寒証」と「熱証」の差はあるものの
その下地には漢方でいう「水毒」そして、ときおり「?血」があります。
水毒とは・・・
体質改善とは便利な言葉で、よく使われますが、
問題は、どのような体質が、どうなれば改善か ということでしょう。
みなさんにも思い当たることはないでしょうか。
多量の水分またはビールを2リットル飲んでも
よく尿に出る人もいれば、ほとんどトイレに行かない人もいますよね。
飲んだ水分はどこに行ったのでしょうか。
また、スポーツをして汗をかいていると鼻炎の症状は出ませんね。
(そのあとすぐに汗をふかないと、汗で身体が冷やされて
テキメンに鼻炎の症状がでます。)
漢方ではこのように水はけの悪い体質を水毒体質といいます。
体内の余分な水が粘膜に移行し
クシャミ、鼻水、鼻閉、涙、かゆみなどの症状につながると考えます。
漢方で水分代謝に関係するのは「脾」と「腎」であると考えます。
漢方でいう脾や腎は現代医学でいう脾臓や腎臓とはすこし異なったものをいいます。
脾は胃とともに消化器系の機能、腎は泌尿生殖器系の機能のことを示します。
そこのところを改善し、体内の余分な水の偏在を正します。
ただし症状のあるときは局所の病変ですから脾や腎の薬では間に合いません。
直接、水毒を、すみやかに正す漢方処方を選びます。
次回に続きます。。。
花粉症と漢方治療
花粉症は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりを主症状としますが、この漢方医学的な病理は、体液の偏在(水毒)です。
鼻に過剰な水分が偏在して、鼻水や鼻づまりを起こします。鼻水は水分が多くて色のついていないさらさらのものです。
花粉症の最盛期から漢方薬を飲むよりも、季節の始まる前から飲み始めるのが、花粉症対策のコツです。
小青竜湯
(しょうせいりゅうとう)
花粉症の第一選択。花粉症の人の約7割に有効。水様鼻水、くしゃみ、泡沫水様痰などを伴う人に有効で、多くは顔色が優れず足が冷えています。アレルギー性結膜炎にも有効です。
麻黄附子細辛湯
(まおうぶしさいしんとう)手足の冷える人の花粉症に有効です。この薬は水分を駆逐して、体を温める作用を持っています。この薬に限らず、花粉症に使う漢方薬は殆ど体を温める作用を持っています。現代医学においては体を温めて、花粉症を治すという発想は全くありません。
柴胡桂枝乾姜湯
(さいこけいしかんきょうとう)
小青竜湯では、鼻閉が取れにくいことがありますが、こういう場合は柴胡桂枝乾姜湯が有効です。顔が少し赤く足が冷えています。
苓甘姜味辛夏仁湯
(りょうかんきょうみしんげにんとう)
水毒体質が強いので、冷えっぽい顔色で、足の冷えにも強い。体力虚弱で、胃下垂や胃アトニーを伴うことが多い人に使用します。
日本人の3割超が花粉症
CBnewsより
日本人の3割超が花粉症に悩んでいるとの意識調査の結果を、ウェザーニューズが3月4日発表した。地域別では、関東・東海地方で多く、九州地方では少なかった。
意識調査は2月20-22日に実施し、ウェザーニューズの携帯サイト利用者5万3946人(男性37.6%、女性62.4%)から有効回答を得た。
それによると、「周りの人の何割くらいが花粉症か」(「1割未満」から「10割」までの11の選択肢の中から選択)について集計したところ、32.2%が花粉症との結果だった。
NTTドコモ、花粉症に関する臨床研究へ–千葉大学と共同で
2010/02/15 CNET Japan
NTTドコモは、千葉大学大学院の医学研究院耳鼻咽喉科と共同で、花粉症に関する共同研究を実施する。NTTドコモのセンサーネットワークで計測した花粉飛散量のデータや、携帯電話の位置情報を利用する。
まず、千葉大学医学部附属病院の耳鼻咽喉科が実施する花粉症の臨床研究において、被験者約100名に携帯電話を貸与する。そしてNTTドコモの環境センサーネットワークが計測した花粉の飛散量と、携帯電話のオートGPS機能で計測した位置情報を紐付けて各被験者の花粉曝露量を算出し、症状との関連性などを検証する。なお、花粉情報の解析やプログラムの開発については、ウェザー・サービスからの技術支援を受ける。研究期間は2月15日から11月30日まで。
NTTドコモでは個人の花粉曝露量などのデータを活用した臨床研究方法を確立し、環境センサーネットワークを活用した事業を医療分野へ展開する考えだ。

アレル物質93%除去!「Ray Cop」
花粉の気になる季節が近づき、早くも気が重い人も多いだろう。そんな花粉症持ちに朗報となるかもしれない掃除機が「Ray Cop(レイコップ)」だ。
レイコップは、2008年のフランス消費者選定優秀商品に選ばれ、英国アレルギー協会も認定するハンドクリーナーだ。前出の2か国に加え、米国、カナダ、ドイツ、イタリアほか、世界17か国で販売されているという。日本では健康美容機器などを扱うヤーマンが販売している。
ベッドや枕などの寝具類や、衣類、毛布類などに潜むハウスダストを、レイコップは1分間に最大3600回の振動でたたき出し、強力に吸引する。さらに表面をUVランプで照射することで、細菌などを99.9%除菌。東京環境アレルギー研究所が行ったアレル物質減少率の調査によると、天日干しが3.8%だったのに対し、レイコップは93.1%と高い効果を発揮していることが分かっている。
排気についても、標準のフィルターとHEPAマイクロフィルターの2重構造で、空気清浄機並みの清潔さを実現している。薄手の寝具類などの吸い込みを防ぐ吸着防止装置の採用や、コンパクトなつくりで使用範囲が広いのも特長。今後は介護施設への導入なども考えられているという。
ホワイトとレッドの2色あり、価格は2万9800円。
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