2014.02.16 zakzakより
今シーズンの花粉飛散量は昨年より少なく平年並みとの予想だが、中国発のPM2・5(微小粒子状物質)を含む大気汚染で症状は悪化しやすいといわれる。強い作用の薬を飲めば、眠気などの副作用に襲われ、仕事のパフォーマンスは低下。それを避けるために最近注目を集めているのがバナナだ。
筑波大学医学医療系、谷中昭典教授らの研究グループが、昨年11月に発表した研究成果では、1日にバナナ200グラム(約2本)を8週間食べ続けた群は、そうでない群と比べて、くしゃみの悪化が有意に抑制された。
「われわれの研究では、花粉飛散が始まる2週間ほど前からバナナを食べ始めると、特に若い男性の患者さんで一定の抑制効果が見られました」と谷中教授は話す。
バナナには、ポリフェノールなどの抗酸化物質や、生体の免疫反応を調整する作用のあるオイゲノールなどの香料が豊富に含まれるため、抗酸化作用や抗炎症作用、抗アレルギー作用などを発揮する可能性があると、以前から想定されていたという。ただし、今回の実験では、自覚症状は抑制したものの、体内防御システムともいうべきIgE値は変化しなかった。つまり、バナナで花粉症が治ったわけではない。
「バナナは炎症反応自体を抑えるのではなく、同じ強さの炎症刺激に対する患者さんの感受性を、鈍くする効果があるのではないかと推察します。そのメカニズムは不明です」(谷中教授)
治らなくても花粉症の症状軽減は可能。そんな食品としては、ヨーグルトや甜茶(てんちゃ)がおなじみ。日本耳鼻咽喉科医免疫アレルギー学会に所属する医師は、「花粉症の症状を和らげるといわれる食品は、プラセボ(偽薬)プラスα程度の効果はあると思う」と指摘する。
薬だと信じて飲み、単なる思い込みで症状が軽くなるプラセボの作用よりは、バナナやヨーグルト、甜茶などに期待が持てるという。
では、花粉症対策としてどう食品を選択して、活用すれば良いのか。
「バナナ以外に、ヨーグルトや、べにふうき茶などに関しては、臨床研究論文で一定の効果のあることが報告されています。バナナとこれらの食品を比較した研究はありませんので、どれが一番おススメかはわかりません。いずれも食品ですので、長期間好んで無理なく食べられる食品を選ぶのが良いと思います」(谷中教授)
バナナにヨーグルトをかけて食べるのも一考かもしれない。