内服薬や点鼻薬を使用しても一向に効果が見られない場合や、薬の副作用がある場合など
鼻粘膜に外科的治療を施すことも出来ます。
どの方法も腫れた鼻の粘膜を削ることで鼻の通りをよくするという目的で行われます。
■レーザー手術
■下鼻甲介粘膜切除
■電気凝固術
■トリクロル酢酸の塗布
気をつけなければいけないことは、術後2〜3週間は症状が悪化するということと
再発が必ずあるということです。
これは鼻の粘膜をいくら削っても体質自体を変えられるわけでないからです。
いずれの手術にしても、耳鼻咽喉科で十分相談・納得の上で行う必要があります。
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花粉症の点鼻薬
点鼻薬(鼻用噴霧薬)はおおきく3つの種類に分かれます。
点鼻薬の特徴として、鼻水・鼻づまりを速やかに止めることができます。
鼻の粘膜の充血、腫れを抑え、鼻の通りをよくしてくれるのです。
点鼻薬は、局所的に噴霧することで眠気を催すことが少ないという利点があります。また、多くは定量噴霧器具で使われます。
血管収縮性点鼻薬
鼻の中の血管や粘膜を収縮させることで鼻の通りをよくします。即効性があり、自覚的には症状が軽くなったような感じになって、連用する人もいますが、この手の薬はリバウンドで効果が切れた後(使用を中止した後)更に鼻の中の粘膜が腫れるため、常用することはあまりお勧めできません。
抗アレルギー点鼻薬
内服薬の抗アレルギー剤と同じ様な効果がありますが、内服に比べ眠気が出難くなっています。使用回数を守り続けて使うことが大切です。
ステロイド点鼻薬
副腎皮質ホルモンが含まれています。
内服と違い血中濃度があがり難く、副作用の心配も少ないです。
ステロイドの強力な抗炎症作用により症状を改善します。
花粉症の内服薬
花粉症の対症療法(症状を抑える)内服薬としては大きく分けて二つに分かれます。
抗ヒスタミン薬
一時的にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどを抑えるには症状の原因となるヒスタミンに拮抗する成分の入っている内服薬(抗ヒスタミン薬)を服用します。
抗ヒスタミン薬は、副作用として眠気を催すことがあります。
服用後は自動車の運転などは避けましょう。
抗アレルギー薬
ヒスタミンだけでなくロイコトリエンなどのアレルギー症状をおこす化学物質を抑える成分が入っています。
抗アレルギー薬は眠気を催すことが少なく、花粉飛散前からの予防的治療にも用いられます。
減感作療法
減感作療法は抗原特異的免疫療法とも呼ばれ、花粉の抽出液を、最初は濃度を薄くしたものを注射して、その後少しずつ濃度を上げたものを注射し、花粉抗原に対する防御する免疫を獲得させる方法です。
実際の方法は花粉症の季節の3ヶ月以上前からはじめ。2年以上続けることが必要です。注射の間隔ははじめの3ヶ月間が1週間に1回、次の2ヶ月間が2週間に1回、その後は1ヶ月に1回の注射となります。
この方法により鼻の粘膜にあるアレルギーの細胞が減少することが報告されています。
平成7年に行われた当時の厚生省の研究成果を見ると、スギ花粉症に対する減感作療法で軽症、無症状におさまった患者さんが80%以上おり、その高い効果が確認されました。2年以上続けた後にやめた場合でも、役70%の患者さんで効果が持続することもアンケート調査などで示されています。
減感作療法を行っている医療施設
〜慈恵医科大学花粉症のページより〜
※参考
新しい免疫療法として
�他の物質を結合させた修飾抗原による「免疫療法」
�注射ではない「新しい抗原の導入方法(特に舌下)」
�Tリンパ球のみが反応するペルチドによる「ペルチド免疫療法」
�最近のDNAと抗原がくっついた「DNAワクチン療法」
�アレルギー反応中の物質をブロックする「抗体療法」
花粉カレンダー
花粉症の原因はスギ花粉だけではありません。
代表的な花粉とその飛散時期をご存じですか?
だいたいの情報を知っておくと、予防や症状の緩和に役立ちます。

花粉症のメカニズム〜ヒスタミン
ヒスタミンとは?
マスト細胞と好塩基球の顆粒内に蓄えられている低分子アミン類の一つ。
ヒスチジンというアミノ酸の酸の部分がはずれるとヒスタミンというアミンができる。
アレルゲンの侵入で顆粒と一緒に放出されると血管や平滑筋のヒスタミン受容体と結合し,即時型アレルギーをおこす。
花粉症のメカニズム〜肥満細胞
肥満細胞とは?

肥満細胞は全身臓器に広く分布し、即時型アレルギーをはじめとする種々の生体反応に関与している。
その膜表面上には高親和性 IgE 受容体(FceRI)を発現し、IgE 分子を介して抗原が結合するとFcεRI が活性化され、種々の細胞内情報伝達機構を介してヒスタミンなどの化学伝達物質が放出される。
花粉症のメカニズム〜IgE抗体
IgE抗体とは?
Ⅰ型アレルギー反応の原因物質
血液検査によりアレルゲンに対する特異的IgE抗体を検査することにより,アレルギー反応が関係した疾患かどうか判定することができる。
喘息や花粉症などアレルギー疾患の多くはIgE抗体依存性である
※Ⅰ型アレルギー反応:抗原の侵入に対してIgE抗体が産生され,産生されたIgE抗体がマスト細胞や好塩基球に結合する(感作の成立).この状態で,再度,アレルゲンが侵入すると,数分以内にマスト細胞や好塩基球からヒスタミンなどのメディエーターが遊離され,気管支の収縮や蕁麻疹などさまざまな症状を呈する.即時型アレルギー反応ともいわれる
花粉症メカニズムに関与〜リンパ球
リンパ球とは?
リンパ球は、生体防御にあずかる重要な細胞で、
抗体産生・遅延型過敏反応・同種移植片拒絶反応等の免疫応答を担う。
細胞性免疫に関係するT細胞、液性免疫に関係するB細胞、
非特異的キラー活性をもつNK細胞に区別されるが、形態上では区別出来ない。
B細胞では免疫グロブリンが、T細胞ではTCRが抗原特異的受容体として働く。
B細胞が大型で増殖能の強いリンパ芽球に変化すると、
その抗原に対する特異性を備えたリンパ芽球が生じ、後者の一部が形質細胞へ分化する。
花粉症のメカニズム
花粉症がアレルギー反応の一種であることはみなさんご承知の通りですよね。
鼻孔から花粉が侵入すると、血中のリンパ球 がコレを異物として感知し
IgE抗体 を切り離します。
リンパ球から離れたIgE抗体は鼻粘膜上の肥満細胞 と結合します。
ここまでが花粉症の「準備段階」です。
次の機会に再び侵入してきた花粉は、肥満細胞上のIgE抗体と結合。
肥満細胞が「異物排除命令」を伝達するヒスタミン などを分泌し、くしゃみ・鼻水などの症状を引き起こします。
この症状が花粉症なのです。
異物を排除する、というからだの機能は免疫機能なので私たちの身体に無くてはならないモノなのです。
血中にIgE抗体を持っているかどうかで、症状発現の有無という違いが出てきます。