2010年 7月8日 (木) CBnews
鳥居薬品は7月8日、スギ花粉アレルゲンエキスを用いた舌下投与による減感作療法薬の国内フェーズ3試験の実施を決定したと発表した。液剤で、舌の下に数分間保持した後、飲み込む。症状を起こす物質を低濃度から体内に投与し、患者の抵抗力を高めることで症状自体を出しにくくするため、根治や長期寛解が期待されている。今年秋から2年間の実施を予定しており、2013-15年度中の発売を目指す。
同社は現在、皮下注射による減感作療法薬を販売しているが、注射後の持続的な痛みがあることや、治療初期には週1、2回の投与が必要で、その都度通院しなければならないなど、患者負担が大きいこともあり、最近では治療を受ける患者が減少傾向にあるという。
近年、欧州を中心に、舌下投与の方法が普及してきていることを踏まえ、開発を決めた。
「トピックス」カテゴリーアーカイブ
【コラム】アレルギー性鼻炎・花粉症・血管運動性 ①
マイベストプロ大阪
新井 吉秀 (漢方薬のプロ)さんのコラムより
漢方誠芳園薬局
アレルギー性鼻炎,花粉症,血管運動性鼻炎,通年性鼻炎などの対策、症状、原因と漢方薬治療法について述べます。
花粉症
花粉症に『誠芳園の漢方薬』は速効性があります。
ほとんどの人は1から2回飲めば効果が分かります。
遅くても3日かかる人はめったにいません。
ただし、胃の弱い人や心臓の良くない人には漢方処方を変えますので
もう少し時間がかかることがあります。
体を冷やす冷たいものや甘いもの、自動販売機のものは控えてください。
漢方薬代は1日分600円(税込)です。
私自身がひどい鼻炎でした
私自身が重症の鼻炎でした。(現在では95%は治っていますが)
当時の私の朝は1年中ティッシュの山づくりから始まりました。
日なたから日陰に入るだけで、温度差によってクシャミの連続。
鼻水も、「これだけの量がどこからでてくるんだろう」と不思議なほどで、
学生の頃は、授業中でも、ビィーンビィーンと鼻をかんでいました。
カゼのひき始めも、治ってからも、鼻づまりで鼻声に。
でも面白いことに、スポーツで運動中には鼻の症状は全くでなかったんです。
皆さん、何故だと思いますか?
アレルギー性鼻炎の症状
1. くしゃみ、鼻水、鼻粘膜蒼白(アレルギー性鼻炎の寒証型)
寒い風に当たるとか、クーラーで冷えた部屋にいると悪化し、温まると軽くなる。
2. 鼻閉、鼻粘膜発赤、腫張(アレルギー性鼻炎の熱証型)
温かい部屋に入るとか、寝てフトンで体が温まると症状が強くなり、冷たい空気を吸うと軽くなる。
また、アレルギー性鼻炎を
季節性のものと通年性の1年中のものに分けることもあります
アレルギー性鼻炎、花粉症、血管運動性鼻炎はいずれも、くしゃみ、鼻水、鼻づまりを3大症状とする鼻粘膜過敏症です。
これらの病態をキチンと識別することから適切な処置ができます。
アレルギー性鼻炎と花粉症はアレルギー性で
血管運動性鼻炎(通年性鼻炎)は、非アレルギー性の疾患です。
もちろん、アレルギー性鼻炎と血管運動性鼻炎が重複することもあります。
アレルギー性鼻炎の原因
アレルギー性鼻炎は抗原抗体反応から始まります。
アレルギー性鼻炎の抗原(アレルゲン)には次のようなものがあります。
1、ハウスダスト-約70%はヒョウダニが代表で、その他ペット、植物、食物、細菌、カビ
2、花粉 -鼻アレルギーの20~30% これが花粉症といわれます。
3、真菌 -鼻アレルギーの約5%
4、その他、職業性抗原や、牛乳、ソバなどの食物
気管支喘息やアトピー性皮膚炎を合併している人も多く、
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の約70%はアレルギーに関与しているとも言われます。
血管運動性鼻炎の原因
血管運動性鼻炎の症状はアレルギー性鼻炎とよく似ていますが
アレルギーではなく、特定の抗原(アレルゲン)もありません。
血管運動性鼻炎はほんのすこしの軽い刺激によって反応、ことに温度差に対して鼻粘膜が過敏に反応する。
副交感神経の緊張亢進によって血管の透過性亢進や浮腫を生じ、
鼻水の分泌亢進や鼻づまり、クシャミを起こすと考えます。
アレルギー性鼻炎・花粉症・血管運動性鼻炎 ②
アレルギー性鼻炎と血管運動性鼻炎の原因と症状
≪アレルギー性鼻炎≫
成因 アレルギー
年齢 小児に多い
症状 典型的で激しいしばしば眼の症状
鼻水、 鼻閉が多い
鼻粘膜 蒼白が多い
鼻汁 水性で多量
≪血管運動性鼻炎≫
成因 自律神経異常、鼻粘膜過敏
年齢 成人が多い
症状 典型的でない(変動しやすい)眼症状少ない
鼻粘膜 膜暗赤色、青紫色が多い
鼻汁 粘性、時々水性多量
≪花粉症≫
花粉症のひどい人では、全身のあらゆる粘膜に症状がでます。
花粉症では呼吸するのも苦しく、仕事を休む人もいるくらいです。
成人になって始めて花粉症になり、以後ずっと花粉症で悩まされる人もいます。
私はこう考えます (外因は外からの原因、 内因は体内環境)
外因は変化(病気)の条件ですが、内因は変化(病気)の根拠です。
外因は内因を通して始めて変化(発症)する と考えます。
外因である抗原があっても、内因が大丈夫なら、アレルギー性鼻炎や花粉症は発症しない。 と考えるのです。
同じ量の花粉にさらされても、発症する人としない人がいるのは内因すなわち、体質の差といえましょう。
漢方では
表に出ている症状から、身体の中の状態、すなわち病態をみつめて対応します。
症状からは「寒証」と「熱証」の差はあるものの
その下地には漢方でいう「水毒」そして、ときおり「?血」があります。
水毒とは・・・
体質改善とは便利な言葉で、よく使われますが、
問題は、どのような体質が、どうなれば改善か ということでしょう。
みなさんにも思い当たることはないでしょうか。
多量の水分またはビールを2リットル飲んでも
よく尿に出る人もいれば、ほとんどトイレに行かない人もいますよね。
飲んだ水分はどこに行ったのでしょうか。
また、スポーツをして汗をかいていると鼻炎の症状は出ませんね。
(そのあとすぐに汗をふかないと、汗で身体が冷やされて
テキメンに鼻炎の症状がでます。)
漢方ではこのように水はけの悪い体質を水毒体質といいます。
体内の余分な水が粘膜に移行し
クシャミ、鼻水、鼻閉、涙、かゆみなどの症状につながると考えます。
漢方で水分代謝に関係するのは「脾」と「腎」であると考えます。
漢方でいう脾や腎は現代医学でいう脾臓や腎臓とはすこし異なったものをいいます。
脾は胃とともに消化器系の機能、腎は泌尿生殖器系の機能のことを示します。
そこのところを改善し、体内の余分な水の偏在を正します。
ただし症状のあるときは局所の病変ですから脾や腎の薬では間に合いません。
直接、水毒を、すみやかに正す漢方処方を選びます。
次回に続きます。。。
日本人の3割超が花粉症
CBnewsより
日本人の3割超が花粉症に悩んでいるとの意識調査の結果を、ウェザーニューズが3月4日発表した。地域別では、関東・東海地方で多く、九州地方では少なかった。
意識調査は2月20-22日に実施し、ウェザーニューズの携帯サイト利用者5万3946人(男性37.6%、女性62.4%)から有効回答を得た。
それによると、「周りの人の何割くらいが花粉症か」(「1割未満」から「10割」までの11の選択肢の中から選択)について集計したところ、32.2%が花粉症との結果だった。
NTTドコモ、花粉症に関する臨床研究へ–千葉大学と共同で
2010/02/15 CNET Japan
NTTドコモは、千葉大学大学院の医学研究院耳鼻咽喉科と共同で、花粉症に関する共同研究を実施する。NTTドコモのセンサーネットワークで計測した花粉飛散量のデータや、携帯電話の位置情報を利用する。
まず、千葉大学医学部附属病院の耳鼻咽喉科が実施する花粉症の臨床研究において、被験者約100名に携帯電話を貸与する。そしてNTTドコモの環境センサーネットワークが計測した花粉の飛散量と、携帯電話のオートGPS機能で計測した位置情報を紐付けて各被験者の花粉曝露量を算出し、症状との関連性などを検証する。なお、花粉情報の解析やプログラムの開発については、ウェザー・サービスからの技術支援を受ける。研究期間は2月15日から11月30日まで。
NTTドコモでは個人の花粉曝露量などのデータを活用した臨床研究方法を確立し、環境センサーネットワークを活用した事業を医療分野へ展開する考えだ。

アレル物質93%除去!「Ray Cop」
花粉の気になる季節が近づき、早くも気が重い人も多いだろう。そんな花粉症持ちに朗報となるかもしれない掃除機が「Ray Cop(レイコップ)」だ。
レイコップは、2008年のフランス消費者選定優秀商品に選ばれ、英国アレルギー協会も認定するハンドクリーナーだ。前出の2か国に加え、米国、カナダ、ドイツ、イタリアほか、世界17か国で販売されているという。日本では健康美容機器などを扱うヤーマンが販売している。
ベッドや枕などの寝具類や、衣類、毛布類などに潜むハウスダストを、レイコップは1分間に最大3600回の振動でたたき出し、強力に吸引する。さらに表面をUVランプで照射することで、細菌などを99.9%除菌。東京環境アレルギー研究所が行ったアレル物質減少率の調査によると、天日干しが3.8%だったのに対し、レイコップは93.1%と高い効果を発揮していることが分かっている。
排気についても、標準のフィルターとHEPAマイクロフィルターの2重構造で、空気清浄機並みの清潔さを実現している。薄手の寝具類などの吸い込みを防ぐ吸着防止装置の採用や、コンパクトなつくりで使用範囲が広いのも特長。今後は介護施設への導入なども考えられているという。
ホワイトとレッドの2色あり、価格は2万9800円。
※UVランプ内蔵クリーナー raycop の詳細はこちら※
花粉対策メール~ウェザーニュース
ウェザーニューズ、花粉症対策をアドバイスするサービス「花粉対策メール」を開始
『全国2万人の花粉症データを分析した花粉のプロがお届けするメールサービス
毎朝、あなた専用にアドバイスする『花粉対策メール』がスタート
~症状レベルやメールの受信設定時間を自分のライフサイクルに合わせて自由に設定可能~』
株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は28日(木)、各地域で週末にも花粉シーズンの到来が見込まれる中、日々の花粉症対策に役立つ『花粉対策メール』を携帯サイト「ウェザーニュース」内の「花粉プロジェクト」にて開始しました。『花粉対策メール』は、登録した自宅周辺の最新の花粉予報と一人ひとりの症状に特化した花粉症対策情報を毎朝、携帯電話のメールにてお知らせするサービスです。過去6年で2万人もの花粉症の方の症状データを分析した花粉のプロが、その日の花粉飛散予報から利用者のタイプや症状レベルに合わせて最適な対策方法を提案してくれるため、花粉が多い日も万全な対策で備えることができます。このメールサービスは、毎年登録者が増え、今年はすでに1万人以上が登録している、花粉サービスの中でも人気のメールサービスです。症状のレベルを自分で自由に設定できるのはもちろん、メールの受信エリアや時間も指定できることで、花粉症に悩む方の関心が高まっています。
■自分専用にカスタマイズできる『花粉対策メール』
~花粉飛散数に合わせて対策方法を自由に設定変更可能~
『花粉対策メール』は、設定した自宅周辺の現在の花粉飛散数、症状に合わせた対策方法、実際に外にいた時に吸い込む花粉数を予想した3時間予報を毎朝、利用者が指定した時間に携帯電話のメールにてお知らせするサービスです。花粉症対策の基準となる飛散数は、自分で設定することが可能で、“1日あたり10個”だとマスク対策、“1日あたり50個”だと薬での対策など、自分の症状の重さによって自由に設定・変更することができます。また、メールを受信する時間やエリアも指定でき、メールを確認しやすい時間や自宅、会社、学校など、花粉飛散が気になるエリアを自由に設定することができます。『花粉対策メール』の利用者は、毎日19時以降に『症状日記』を書いて報告することで、自分の花粉対策の精度を上げることができると共に、多くの花粉症に悩む方の花粉症対策へと役立てられます。
■大量飛散時に緊急で携帯にお知らせする『臨時花粉対策メール』
~小まめに花粉情報をチェックできない花粉症の方の強い見方~
『臨時花粉対策メール』は、『花粉対策メール』にて設定したレベルを超えた飛散数が、登録地点周辺の花粉観測機「ポールンロボ」で観測された場合に、緊急で対策情報と併せてお知らせするメールサービスです。小まめに花粉情報をチェックできないという方でも、『臨時花粉対策メール』を受け取ることで、外出する時間を変更したり、干していた洗濯物を急いで取り込むなどの対策を取ることができます。
■花粉症が最も楽な年を目指す「花粉プロジェクト」
「花粉プロジェクト」は、今年で6年目を迎え、全国の花粉症に悩む方や、企業、病院などの協力のもと、ウェザーニューズが独自に開発した花粉観測機『ポールンロボ』を設置し、その地域に飛散する花粉量を観測すると共に、全国から寄せられる花粉症の症状を調査することで、まだ分かっていない花粉症の実態に迫る他、その解析をもとに花粉症の方へ役立つサービスを提供していきます。昨シーズンまでに蓄積された2万人もの花粉症データは、花粉症のタイプ別診断を可能にし、より利用者の症状に合った対策を追究することで精度の高いサポートできるようになりました。今シーズンは、全国に700台設置した『ポールンロボ』で地域ごとのきめ細かい花粉飛散量を観測し、その情報を全国にリアルタイムで公開し、最新の花粉予報とバージョンアップした花粉対策サービスの提供で、多くの花粉症の方がこれまでで最も花粉症が楽な年になるよう、目指していきます。
花粉症発症日を予測
携帯サイト「ウェザーニュース 花粉プロジェクト」より URL:http://wni.jp
一人ひとりの花粉症をタイプ別に診断し、花粉症発症日を予測
花粉飛散シーズンの症状を軽減する事前対策日の期日は、利用者のエリアで花粉飛散日をピンポイントで予測した結果に、一人ひとりの花粉症をタイプ別に診断した「花粉症チェックシート」の結果を解析した日付になります。花粉症の症状は、目のかゆみや体のだるさ、症状が重くなる時間帯など、人によって様々で対策方法も異なってきます。「花粉症チェックシート」では、これまでに蓄積された2万人分のデータ分析を行い、一人ひとりに合った事前対策に役立てられるよう、1日のくしゃみの数や1日に鼻をかむ回数など、症状の詳細を選択式で答えてタイプを診断すると共に、日頃行う対策方法や対策にかけるお金の費用など、気になる項目についてもチェックすることができます。これまでに蓄積したどこよりも多い全国の花粉症の方のデータを活かし、その症状に合わせた事前対策方法をお伝えすることで、花粉シーズン前から花粉症に悩む方を全力でサポートします。
自分専用の花粉症カルテが作成できる「マイカルテ」
「マイカルテ」は、「花粉症チェックシート」での診断結果をもとに作成できる、自分専用の花粉症カルテです。「マイカルテ」では、自分の診断結果を確認できるのはもちろん、同じタイプと診断された他の花粉症の方が、今現在取っている対策方法の状況も確認できることが特長です。また花粉シーズン中の自分の症状を記録することもでき、シーズンを通してどの日がつらかったかなど、自分のエリアの花粉飛散数と併せて確認することができます。紹介している対策では、その対策を実施している人数も記載されているため、どの対策方法が一番取られているのかどうかもチェックすることができます。同じタイプの方が行っている対策方法のクチコミも確認でき、これまで知らなかった対策方法を新たに発見でき、日常生活で簡単に行える対策方法など、自分に合った対策を探すための参考にできます。から花粉症に悩む方を全力でサポートします。
株式会社ウェザーニューズについて
世界主要国 / 地域に31の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。
ホームページ : http://weathernews.com/
花粉症とボツリヌス療法
山梨大医学部耳鼻咽喉(いんこう)科の研究グループは、スギ花粉症の鼻症状を抑制するとされるボツリヌス治療の有効性を検証する治験の協力者を募集している。スギ花粉の飛散シーズン初期に鼻の粘膜にボツリヌス毒素を注射する新たな治療法で、治験は昨年に続き2回目。
昨年の治験では、36人の半数にボツリヌス毒素を、残り半数に生理食塩水を注入。症状に差はなかったが、内服薬や点鼻薬の使用量がボツリヌス毒素を注入した人の方が半分以下に抑えられた。副作用は鼻への注入時の出血程度で、ほとんどなかった。同グループ代表の上条篤医師は「ある程度効果があることが分かった」と説明。「注入量が少なく鼻の粘膜全体に行き渡らなかった」反省から、今回は昨年より希釈し、投与量を2種類設定して行う。
募集人数は45人。18~59歳で昨年までにスギ花粉症と診断され治療歴がある人が対象。1月末から3月末の約2カ月間、毎日症状を記録し、2週間に1回アンケートを記入。4月初旬までに3回通院する。実施期間中、内服薬と点眼薬を無料配布し、効果が不十分だった場合に使用してもらう。謝礼は1万円。
説明会は1月15日午後2時と、16、20の両日午後5時と同7時から、中央・同大医学部臨床小講堂で開く。申し込み、問い合わせは同大耳鼻咽喉科医局、電話055(273)6769(午前10時~午後3時)、ファクス055(273)9670、メールbotoxchiken@live.jp
花粉症改善に「舌下減感作療法」
花粉症改善に「舌下減感作療法」 CBnews
東京都は、花粉症患者に利用しやすい根本的治療法「舌下減感作療法」の臨床研究結果をホームページ上で公表した。それによると、研究終了時点の協力患者142人の約7割で症状が消失または軽減し、効果が認められた。都では、この臨床研究と現在進行中の他の臨床研究の結果がまとめられ、早期に実用化されることが望まれるとしている。
都では現在の花粉症治療について、「症状を抑える対症療法が中心」と指摘。その上で、根本的治療法として現在、保険適用されている皮下注射での減感作療法について、2年以上にわたって医療機関に通院し、注射を実施するなど、患者負担が大きく、「利用しやすい根本的治療法の実用化が望まれている」としている。
こうした中、都は「舌下減感作療法」の早期実用化に向けて、有効性と安全性などを検討するため、臨床研究を東京都臨床医学総合研究所と日本医科大に委託。臨床研究は2006年4月から3年間、実施された。
実施方法は、スギ花粉の抗原エキスを食パンの小片に垂らし、協力患者がこの食パン小片を2分間舌下に保持した後、吐き出すというもの。抗原エキスの濃度や量を段階的に増やすとともに、投与の間隔を「毎日」から「2週間に1回」へと広げていった。
この間に報告された副作用は、鼻や目のかゆみ、舌の違和感、発疹といった「軽微なもの」で、アナフィラキシーのような重篤なケースはなかった。
研究者の日本医科大耳鼻咽喉科学教室の大久保公裕准教授は研究結果から、「スギ花粉エキスを用いた舌下減感作療法は、有効性、安全性共に優れた治療法であると言える」としている。
【舌下減感作療法】
アレルゲンと呼ばれる原因物質(花粉症の場合は花粉)を体内に少しずつ取り込ませて根本的な体質改善を期待する方法。
インターロイキン-17の産生抑制作用を発見
マイライフ手帳@ニュースより
森永乳業 食品基盤研究所は、広島大学生物圏科学研究科田辺創一准教授との共同研究から、ヒト由来末梢血単核球細胞において、2種類のビフィズス菌BB536とM-16Vが、IL-17の産生を抑制することが明らかにした。
近年、炎症性腸疾患などの自己免疫疾患や気管支喘息などのアレルギー疾患には炎症性サイトカイン・インターロイキン-17(IL-17)が深く関与していることが明らかになっており、注目されている。
免疫系細胞の中で、ヘルパーT細胞(Th)は免疫調節において重要な役割を担っているとのこと。従来から、タイプ1(Th1)、タイプ2(Th2)および調節性T細胞(Treg)などのサブセットが知られており、Th1とTh2が相互拮抗(Th1/Th2バランス)し、Th1過剰では自己免疫疾患に、Th2過剰ではアレルギー疾患に、TregはTh1およびTh2の調節に働くと考えられていた。しかし、近年、このTh1/Th2バランスで十分説明できない現象が多く存在することがわかってきたという。そして、2005年にはTh1、Th2およびTregに次ぐ新たなT細胞サブセットとしてサイトカインIL-17を産生するTh17が発見され、Th1/Th2バランスの矛盾点の多くが解消され、今までTh1型の疾患と考えられていた多くの疾患がTh17型であることが示唆されたとのこと。すなわち、サイトカインIL-17とそれを産生するTh17が、炎症・自己免疫疾患・アレルギーなどに深く関与することが明らかになってきたと説明する。
これまでに、マウス脾細胞系において、ある種のビフィズス菌あるいは乳酸菌が IL-17抑制効果をもつことが報告されている(Tanabeら、Int. J. Mol. Med., 2008)。しかし、ヒト細胞では評価系が立ち上がっておらず、これまで検討例がなかったと指摘する。また、ヒトとマウスの細胞では、IL-17産生誘導機構が異なることから、ビフィズス菌や乳酸菌によるヒト細胞系におけるIL-17産生抑制作用は不明だった。
ビフィズス菌には免疫調節作用などさまざまな生理機能が知られている。森永乳業のビフィズス菌Bifidobacterium longum BB536株には花粉症や炎症性腸疾患に対して、Bifidobacterium breve M-16V株には乳幼児のアトピー性皮膚炎に対して症状改善作用が報告されているという。炎症性腸疾患などの自己免疫疾患やアレルギー疾患の発症には炎症反応がかかわっており、ビフィズス菌などのプロバイオティクスは炎症反応を抑えることで効果を発揮することが考えられているが、その詳細は解明されていないという。
今回、健常成人の血液から分離した末梢血単核球細胞に対して数種のサイトカインを添加することでIL-17誘導系を構築し、BB536やM-16Vの添加によってIL-17の産生が抑制されることを明らかにした。また、ビフィズス菌の添加によってTregが産生するIL-10が促進され、Th17関連のG-CSF、 IL-1RAが抑制されたという。以上のことから、ビフィズス菌はTregを活性化するとともにTh17を抑制することがヒト末梢血単核球細胞評価系で明らかになった。
これらの結果は、世界で初めてプロバイオティクスによるヒト由来の細胞に対するIL-17産生抑制を示すもので、ビフィズス菌BB536とM-16Vは、IL-17が関与する疾病の予防・軽減に役立つことが期待される。今後、さらなる臨床応用を目指して検討を行っていく予定とのこと。
なお、この結果を、5月20~22日に長崎市茂里町(ブリックホール、長崎新聞文化ホール、長崎文化放送ホール)で開催される「第63回日本栄養・食糧学会大会」で発表する。