[参考]人工関節置換術・再置換術の進歩

希少稀な股関節固定術の先輩、Kさんからメールをいただきました☆
のぞみ会さんの医療講演会に参加されていたそうで、その資料をわざわざスキャンして添付で送ってくれていました。
四国の田舎に住んでいると、対象人口の少なさゆえか、こういう興味深い講演会が開かれることはホントに少ないです・・・
神戸くらいまでなら聞きに行ってもいいかな?とさえ思います。
そういう情報を早めにキャッチするためにも、やはりのぞみ会さんに入会したほうがいいかしら?と真剣に悩みます。いや、そんな真剣に悩まなくても入会は簡単だし、のぞみ会さんは門戸を広く開けていてくれる団体で、会員でなくともいろんな行事に参加することは可能なのです。
Kさんの近況を興味深く読み進め、ダイエットに成功したという文言が私の目に焼きついて離れませんでした(笑)すごい???!!!
ほんと、Kさんは私のお手本の人!
だらけた毎日を送っている自分がとっても恥ずかしくなりました・・・
Kさんがわざわざ送ってくださった資料の概要をメモ代わりに↓
「人工関節置換術・再置換術の進歩」
神戸市立医療センター中央市民病院 川那辺圭一先生
1.人工関節の過去・現在・未来
?人工関節の開発から50年、日本では約35年の歴史
?入院期間だけでなく、皮膚切開の長さ、手術時間、出血量などもおよそ半減
?耐用年数は、10年で95%、20年で80%。目標は30年以上の耐用年数。
?新しい技術→骨との固着改善を図ったアルカリ加熱処理(京大)、磨耗の低減を図ったMPCポリマー処理(東大)
2.人工股関節を長持ちさせるには?
?医者側の問題
  正確な手術手技、適正な機種・材料の選択
?患者側の問題
  男性<女性
  年令(70歳以上>60歳以下)
  変形性股関節症のタイプ(増殖型>中間型>萎縮型)
  人工材料との相性(拒絶反応、磨耗粉に対する感受性)
  運動量(股関節への負担の大きさ)
  体重
3.人工股関節の後療法および注意点
?杖は一生使うのか?
  杖がなくいても上手に歩けるようになれば使わなくて良い
?どれくらい歩いてよいか?
  1日3000歩程度(筋力や骨密度維持のためにも)1万歩以上は控える
?階段は?
  階段や床から立ち上がる動作は歩行よりも3倍の力が股関節にかかる
?重いものを持つのは?
  毎日繰り返し行うものでなければよい。10kgくらいまで。
?筋力をつけるには? 
  上・横あるいは下を向いて寝た状態での足上げなど。プールでの歩行や水泳。サイクリング。
?どのような姿勢がいけないのか?
  股関節の過度の屈曲(100度以上)、横すわりなどは脱臼を誘発する姿勢。
?体のほかの部分の感染が波及することは?
  虫歯、膀胱炎、蓄膿症などから人工関節へ感染の及ぶことが報告されている。速やかに抗菌剤などの治療を行う。
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[参考]国民年金の免除制度

2008年の年金の改正が行われました。
国民年金の納付率の改善が目的で、保険料のクレジットカード払いを可能にしたり、市町村の国民年金保険料事務の拡大、医師会や社会保険労務士会などを保険料納付確認団体に指定して、滞納事実の有無を確認させることが出来るようになる、というものです。
国民年金の保険料の額は2008年現在月額14410円。
2017年まで上がり続けることになっています。これは低所得者やフリーターの方には大きな負担ですよね。
国民年金の老齢基礎年金は、最低でも25年、保険料を支払っていなければもらえません。
また、後に会社に入って厚生年金保険を払っていたとしても、怪我などで障害者になった場合、滞納期間の多さによっては、障害基礎年金や障害厚生年金がもらえないケースがあり、寝たきりの障害者なのに、年金が一切出ないという悲惨な状況にもなりかねません。
そんな年金制度ですが、一定の所得以下の人には、国民年金の保険料を免除してくれる制度があります。
◆法定免除制度
 法律の要件に該当した場合、国民年金の保険料を免除するという制度です。一般には障害基礎年金の受給権者(障害基礎年金をもらっている人)、生活保護法による生活扶助、その他援助を受けている者、厚生労働省令で定める施設に入所している者、などが該当するようです。ただ、これは所得要件等がほとんど関係なく、該当する人は少ないと思います。
◆申請免除
 被保険者(払う人)が申請をし、指定期間免除してもらうという制度です。前年度の所得が政令で定める額以下の場合、地方税上の障害者(障害基礎年金をもらえない障害者)で、一定以下の所得の場合、などが保険料を免除してもらえます。昔は全額免除してもらうか、半額免除してもらうか、だったのですが、今は、4分の1、半額、4分の3、全額の4種類が選べるようになりました。
 ただ、この申請免除の政令で定める額は、1番高くても年収158万円(扶養家族なしの場合)と、決して低いハードルではありません。しかもこの158万円という要件は、世帯単位・・・。
両親と一緒に暮らしているフリーターの方などは、このハードルを越えるのは難しいかもしれません。
◆学生の保険料の納付特例
 大学生などの未納を防ぐために出来た制度です。昼間学生もそうですが、定時制、通信制の学生なども対象になります。ちなみに、一定所得以下の方が対象ですので、アルバイトで稼いでいる人はきついかもしれません。この制度は学生本人の所得だけを見て対象になるかどうか判断しますので、さほどハードルは高くないと思います。
ただしこの未納期間は老齢基礎年金をもらうための最低納付期間25年には含まれますが、年金の額には反映されません。
◆30歳未満の保険料納付猶予制度
学生納付特例との違いは、
(1)所得要件が本人だけでなく、配偶者の所得も考慮される。
(2)2015年6月までの時限立法である
(3)一定額が57万円と低い
など。
学生の納付特例と一緒で、受給資格期間にしか反映されませんし、10年以内なら追納が可能となります。

整形ナースのナットク!人工股関節置換術後のケア

MCメディカ出版からのこの本は読んだとおり医療従事者(主にナース)のための本です
(久留米大学名誉教授・柳川リハビリテーション病院院長の井上明生さん編著)
整形ナースのナットク!人工股関節置換術のケア
やや逆説的ですが、ナースが患者さん相手に看護や指導するときの情報がわかれば
それイコール手術を受ける自分がやるべきこと、という理由で購入しました。
もともと私はナースなので専門用語や解剖は特に問題ありません。
が、一般の患者さん相手に指導する場合のクリティカルパスや生活指導のイラスト入りパンフは
実際に手術後の経過や生活をシュミレートするにはとっても役立ちます。
パスは施設ごとに作成するもので、医療機関や手術を受ける人の年齢などに応じて
それぞれに経過が異なるものなので、本来なら自分が手術を受ける医療機関で作成している
パスが手に入れば一番いいと思います。
が、最近はネットでもいろんな施設のパスがてに入るので、大体の参考にするにはいいかな(^^)
この本も
?股関節の機能解剖
?該当する疾患の病態
?術式および手術室での管理
?病棟管理
?合併症予防
?患者さんとのQ&A
?社会資源活用法
付録:患者さんへの説明用イラスト集
と、実際に即役立つような情報が網羅されていて、患者の立場で見るなら十分な内容だと思います。
ただし手術中のイラストなどは見ると気分が悪くなる人もいるかも・・・
ちなみに私はあまりに事細かに想像しすぎて血の気が引きそうになりました><
わたし個人の感想としては「これはよかった!!」の部類に入る本です☆
これさえあれば術後の生活指導の代わりにもなりそうなくらい具体的内容ですから
整形ナースのナットク!人工股関節置換術のケア
本のもう少し詳しい内容は↓
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