ペースメーカや人工関節等について障害者手帳認定基準変更

平成26年4月から、ペースメーカ植込や人工関節置換等の手術を受けられた方について、身体障害者手帳の認定基準が変更となります。
医療技術の進歩により、ペースメーカや人工関節等を入れた方の多くが、大きな支障なく日常生活を送ることができるようになったことを踏まえて、の変更のようです。
【人工関節、人工骨頭を入れた方】
 平成26年3月までは置換部位に応じて一律の等級となっていましたが、平成26年4月から下のとおりに変わります。
(股関節・膝関節)
従来:一律4級認定
新基準:関節の可動域に応じて、4級、5級、7級、非該当
(※術後、経過の安定した時点での関節可動域を元に認定を行います)
今回の身体障害者手帳認定基準の変更は、平成26年4月1日以降に申請された方から適用されますが、平成26年3月31日までに身体障害者手帳診断書が作成された方については、経過措置として平成26年6月30日までに申請をすれば、従来の基準で認定されます。
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この場合の可動域が具体的にどの程度なのかはわかりませんが、明らかに多くの方のケースで障害の程度は従来より軽く判定されることになるのでは。
可動域の程度といえば、私の左股関節に関して言えば、固定されていて可動域なんてまったくないのですが、それでも人工関節の一番重い4級と同じ・・・
一下肢の股関節の機能全廃(=固定)が4級なので、こちらが本来の基準ということになりますね
可動域だけで考えると、確かに術前の状態が明らかに悪いです
現在両足あわせて3級になっていますが、もし今後固定した関節を人工関節に置換し、うっかり等級変更の手続きをしたならば、トータルの等級が下がる可能性もありますね(術後の可動域によれば)

社会資源?身体障害者手帳

■身体障害者手帳
手帳の等級は指数によって決まります。
障害のある各場所ごとに指数を出し、その合計点で最終の等級が決まります。
人工股関節に置換した場合は4級、更にもう片方の股関節も人工関節にした場合は3級となります。
障害名は「股関節機能全廃」
ちなみに私の場合は人工関節は右のみですが、左は固定術を行っておりある意味本当に「機能全廃」状態なので(可動域ゼロなので人工関節より更に用を成していません)、手帳の等級は3級となっています。
窓口は各市町村の福祉事務所で、病院で記入してもらった診断書(有料で通常税込み5,250円)と印鑑、手帳貼付用の写真が必要となります。
市町村によって微妙にサービスの内容が異なるのですが、3級以上であれば自立支援医療(旧更生医療)の適用があり医療費の自己負担が1割に軽減されます。(要申請)
また住宅改修として階段に手すりを付けたり、スロープを設置したりなどに補助金が出ます。必要が認められれば杖やシャワーチェアーなどの生活用具にも補助があります。
他に、下肢の障害であれば自動車税の減免、駐車禁止除外指定なども受けられます。
税制面でも優遇措置があるなど、本人が「障害者である」ことを認められるのであれば、生活のさまざまな場面での補助となってくれる社会資源です。
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自立支援医療(旧更生医療)

手術の当該部位に予め身体障害の認定ができている場合、この制度が使えます。
医療費が1割負担になります。
身体障害者の住宅改修で家の階段に手すりを取り付けるため、偶然術前数ヶ月前に障害等級の再認定を申請して4級から3級にアップ。(住宅改修は3級から)
そのときに、もともとあった左足(4級)に加え、可動域制限ということで右足も追加していました。
今回の手術は右足ということで、当該部位の障害認定がおりていたので事前に役所で聞いてみると、私の場合はムリといわれました。(前年度の世帯全体の市町民税からの判断で)サラリーマンなのに厳しい?(涙)
制度を利用する場合は、予め申請が必要です。その旨医療機関にも入院時伝えておく必要があります。
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住宅改修・・・の準備

手術を決意したあと、2006年7月。
2年間パート勤めでお世話になっていた障害者生活支援センター
そこのIさんに相談して、階段を両手すりに、玄関の段差に手すりの取り付けを行うことになる。
6月に近医に診断書を書いてもらって、身体障害者4級から3級に等級変更しているのでその分で
改修することにする。
年齢的に介護保険も適用になる(両変形性股関節症はその対象疾患になっている)
が、認定その他で期間がかかるので今回は身障での申請とする。
業者の担当者と支援センターのソーシャルワーカーさんが自宅まで訪問してくれ、取り付け部位の確認などを行う。今回同時に生活支援用具としてシャワーチェアーも申請することにする。
階段と玄関だけなのに家中の間取りが必要とのこと。丸秘の子供部屋にも・・・内緒である(汗)
出来上がった見取り図・写真・見積書を持参して役場にて申請書を記入する。
ついでに更正医療(現 自立支援医療)について確認すると、払っている市町民税から対象外であるとのこと。利用できれば医療費が1割負担ですむはずだったので残念↓
申請が通れば約2週間後に知らせが来るとのこと。こんな小さい役場でなにに2週間もかかるのか聞いてみたい衝動に駆られたが、ぐっと抑えて帰宅する。入院までに間に合わんじゃんっ
■おまけ■
その後手術をしてからの感想。
トイレに両手すり、玄関内の段差にもできれば手すり、家の中のあらゆるところにちょっとした手すりがあれば安心だと思う。
身障の住宅改修は上限20万円、しかも一生に1回のみという不十分な制度なので、利用するときは熟慮の上で・・・
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