2月17日 入院2日目

大学病院はスタッフの業種ごとに見事に業務分担がなされています。
入院時の病室案内や、オリエンテーションは病棟でクラークさん。シーツ交換はリネンスタッフ、部屋移動、給茶、環境整備、簡単な患者搬送などは看護助手さん。医師は学生や研修医含め沢山いるのでちょっとした介助や付き添うこともなく、看護師は本来の業務に専念出来るようです。検温も二人で回ってきて一人が観察やバイタルチェック、一人は端末に記録。
道を極めるには良い環境なのではと思います。恵まれています。
主治医ガーゼ貼り替えシャワーOK
8階から1階の売店まで階段で往復する(弾力ストッキング購入2300円)
麻酔科診察
手術の必要物品のチェックを受け、万端。
PTさんが訪問してくれ、歩行の簡単なチェックや、歩行時に意識するべき肩の水平や骨盤を前に出す方法、術後のベッドの上がり下りの時のコツ、その他不安なことをたくさん聞いてくれました。ありがたい。
ただ、手術が木曜日なので、術後2日目に行われるはずのことが少し週明けに延期になるかもしれないとのこと。やむをえません。
夕食後にはリハビリ室で歩行解析が行われました。半袖半ズボンのモジモジ君衣装でモーションキャプチャーです。
たまに録画映像で見る自分の歩行姿が見事にデータとしてパソコンの画面上に現れました。あんまり見たくない25年間続けてきた自分の歩き方。ムムム(悲)
術後3ヶ月でどのように変化したか又記録するらしいです。それまでに歩行はもちろん、体型も変化させなければと改めて実感しました。なにしろぽっちゃり。解析をしてくれたPTさんは、体型はアスリートやねと。いやいや、これ全部脂肪ですから。
今夜も下剤を服用して休みます。
20から21時アルジネートウォーター2本 ポカリイオンウォーター追加で

2月16日 入院1日目

左股関節固定を人工股関節に置換するための入院1日目。
患者支援センターで入院手続き後、病棟で待つ、待つ、待つ…
途中リハビリ医の診察に呼ばれて1階へ逆戻り。整形外科のカルテをもとにいろいろ問診される。
何が一番困りますか?
え?生活全般。
違いました。股関節固定のため腰椎や頚椎に影響が出ていること、その影響が今後の進んでいくのを防ぐこと。今回の手術の目的はそれが一番です。
以前仕事をしていた病院で、今はもう退職されたPTさんのいとこにあたるらしいです。ある程度経過した後はどこの病院に転医するかの確認も。特定機能病院なので在院日数を減らすことは必須業務なのだと思われます。
お昼ご飯は仮のお部屋でいただき、その後ここしか空いていないという4人部屋に案内されました。担当ナースさんからたくさん説明を聞き(一度に聞くと忘れてしまってる)薬剤師が内服薬のチェックに来て、薬の錠数まで数えていきました。
主治医が突然現れて、説明室に呼ばれ、ナビゲーションシステムを使うにあたって本来であれば目印になるようなものが固定した関節では無いこと、出来れば局所麻酔で該当部位に何箇所か骨に穴をあける処置をしたいと。
骨に穴?
痛いですよね、それって。
さぁ、どうかな。
(自分の体じゃ無いからそりゃわからないよね)
ナビゲーションシステムの機能を最大限に生かすためには、目印があったほうが良いに決まってる。了承して透視下で行うことに。
局所麻酔は昔の歯医者の麻酔を思い出させるような痛さでしたが、恐怖はその後でした。針金?のようなものを皮膚に突き刺し、ハンマーでガン!ガン!
股関節部を中心に全身の骨が響く!怖い!
生汗がザーッと出るのを見かねて、放射線部のナースが腕を握ってくれ、その手の温かさに少し安心しました。計4箇所。
その後、CT撮影。
血圧が少し下がったのか、頭がふらっとして頭痛も少し。
なんだろ。我ながら我慢強いと思います。
整形外科医の手術は大工仕事とよく言われますが、もっと凄いことが全身麻酔下では行われているのだと思うと…考えるのはよしましょう(-。-;
(人工股関節手術はまず股関節を脱臼させることから始まるらしいですから)
じんわり出血もあったので、念のためシャワーは見送りました。
昨晩眠れなかったから入院初日はよく眠れるはず。期待をこめて。
主治医ムンテラ

中臀筋、脂肪変性ある
インプラントは50歳過ぎたら迷いなく入れる、入れ替えなし
骨頭は大きいものを入れる、脱臼予防のため、筋力弱い
筋肉の緩みが大きければ脚長する おそらく1cmくらいまでの範囲で

入院前受診3回

まず1回目
あらかじめ他の病院で撮影してきた股関節のMRIデータを持参で、筋肉の状況を検討してもらう。
20数年間関節が動いていないことにより当然筋肉も痩せてはいます。体はかなり太りましたが(笑)中臀筋は右に比べると痩せてはいるものの手術に持っていく見込みはあるとのこと。
ただ、私の希望は関節が動くようになることだけではもちろんなく、日常生活が普通に送れるようになること。術後しばらくは杖歩行はやむを得ないとしても、その後には右股関節のように比較的自由に身の回りのことができるようになってほしい。
決してわがままな望みではないと思いますが、実現するには容易でないこともわかっています。
私の大腿骨は、LCCの患者によく見られるということですが、普通の方より少し細いらしいです。そうだったんだ。なのにどんどん体重増やしていっちゃって申し訳なかった。骨の健康のためにはある程度の荷重も必要だからまぁいいか。(いいのか?)
主治医が変わることでこれまで築いてきた関係性が一旦リセットされ、一からもう一度というのが不安でしたが、カジュアルな感じにお話できる先生でよかった。上から押し付けるでもなく、よく話も聞いてくれます。助かります。聞きたいことがものすごくたくさんある。もちろん不安なこともたくさん。
2回目。
術前検査。ひととおり。血液検査、尿検査、心電図、肺機能、胸部写真。最後に診察。しないというのを押し切って無理を言って自己血を400ml取ってもらいました。30年前、学生の頃入院した時に、不規則抗体が陽性と言われたのに、出てないよ〜と言われ、びっくりした。
輸血は受けないのに越したことはないです。でも出血が多くて苦しかった前回のことを思うとなんとしても自己血をとっておいて欲しかった。よかった。
3回目。
下肢深部静脈血栓症がないか、心臓のチェックのため、エコー検査。
術前症状がなくてももともと血栓を持っている人がいるらしく、術前チェックとして全員に実施しているらしいです。
下肢は右のほうが圧が低い?のか、でも異常なし。
心臓は壁が厚いらしく、何度も高血圧の既往はないか?と確認されました。機能的には30代くらい若いといっていただきました。喜んでいいのか……?
少し階段上がったり軽い運動だけでも息が上がるのに、にわかには信じ難い。
さすが大学病院。手術に至るまででもかなりの出費です。研究機関ですからデータを取るのも仕事のうちです。