足関節と第一趾の付け根の痛み

新年あけましておめでとうございます。

固定股関節を人工股関節に置換して、5回目のお正月を無事迎えられました。

 

無事、というのは股関節に関してのみで(笑)相変わらず満身創痍な日々です。

 

初詣に行った先では、常に杖を使い、歩きすぎないよう気をつけ、階段の昇降は必要最小限に。

 

それでも、左足の親指の付け根が、伸展位で痛みが強く(指を上に反り上げる動き)、歩いても階段でも坂道でも痛い・・・

 

その上、足関節は何事もない状態から突然違和感と痛みで荷重出来なくなって歩けなくなることしばしば。

しかも、両足関節(笑)杖は両杖にすべきでしたが、動きやすさから一本杖、しかもT杖ではなくトレッキング用のステッキ。見通しがまったく立っていなかったわけではありませんが、甘かったことは否めません。

 

 

 

さて、私の昨年最大のトピックは、長年お世話になってきた(かれこれ15年ほど)

 

主治医が一般診療をやめた

 

ことです(涙)

 

再生医療を専門にし、(自費診療)

私の膝がもっと悪化でもしない限り会えなくなってしまいました。

 

会えなくなる。この表現が私の場合はぴったり。

診断や治療のためというよりは、毎月会いに行っていたのだと思います。

 

雑談しながら、私の気になる症状などに長いコメントをもらう。時に喝を入れてもらう。そんな感じの診療でした。

 

嵐ロスに続いての主治医ロス。

 

おおきくぽっかり空いた穴は誰にも埋められない。今診ていただいている近所の若い先生とは、医師と患者という距離感のままで、なんとなくしっくりこない。医師を生業としている人間と現実を生きている病を抱えた人間、という関係性を望むには、まだまだ関わりが少ないし、個人の勝手な意見ですが、やはり自分で執刀した患者の方が医師も思い入れが強くなるのではないかな?(繰り返しますがあくまで個人の感想です)

 

一般診療をやめた主治医との、最初の頃のことをおもいだしながら、気長に関係を構築していきたいと思います。

 

で、足関節も左の親指の根もとも、画像上は大きな異常なく、様子見てね、という結果に。

 

右足の外反母趾の角度も、見た目はギョッとしますがまだ大したことはないらしいです。

 

繰り返すようなら、扁平足用の装具を作りましょうということで終えました。(子どもの頃から扁平足、ちなみに兄妹も母もそうでした)

 

同じ医局の大先輩(しかも怖い)ということで、前医と同じ処方をしていただけるだけでもありがたい。

 

不安定な関節’sは、きっとなるべくして今の状況になっているのでしょう。いろいろ出来なくなる、出来にくくなる状況は、確かに不安ではありますが、思い返せば今までの人生もずっとそういう不安と過ごしてきました。いろんなことと折り合いをつけながらきっとこれからもなんとかやっていけるでしょう!(言い聞かせる感じで)

 

 

 

 

 

頸椎の症状とコスモス

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固定股関節からの人工股関節置換術を受けて、2年と9ヶ月あまり

関節のクリック音は、思い出したように続いていますが、頸椎の方は少し楽になって来たのかなと思えるようになってきました。

首の周りや肩のあたりの筋肉、腱が張ったようになっていて、これがもしや肩こり?というくらい揉まれると気持ちいい・・・

でも脱力や激烈な痛みさえなければ、これくらいの症状はさほど気にもならず、快適な秋を過ごせてる!

朝のトラムセットはたまに飲んでいますが、リリカはほぼ飲まなくても不安なし。

手首や親指の付け根あたりが痛むのは、年齢的なもの?

体が楽だとお花を楽しむ余裕があって嬉しい^^

ブログに手を入れたいのですが

気温が急に下がって、一気に秋も加速しているようです。

季節の変わり目、お決まりの扁桃炎は大きな波にならずにおさまってくれています。が、まだ油断大敵。

このところ、術後の入院中から退院後にかけての記事を更新していっています。今更感満載ですが、スマホのカレンダーの日記と、手帳、残っている画像データで、十分記事は書けるのですね、不思議です。

それで、いろいろと気に入らない部分が目につくようになってきまして。

まず、改行がうまく反映されずに文字が詰まる。(十分使い切れていないとも言う)

そもそも文字自体が小さい。(年齢とともに小さな文字が読みづらくなってきた)

movable type というCMSを使ってブログを構築しているのですが、バージョンを上げる作業がものすごく面倒くさい。(頭を使う作業がますます苦手になってきている)

ほとんど自分自身の問題のようにも思えますが^^;

無料で提供されているブログサービスとかめちゃ楽そうだなぁと。

word press(世界シェアナンバーワンみたいです) なんかは勝手にバージョンアップしてくれそうだからその点良さそうだけど、それ以前に移行するのがまた面倒・・・

一度、びっくりするようなケアレスミスで、このサイト自体消えたこともありまして(笑)

モバイル対応しろとgoogleさんに何度となく言われ続けているので、これから真剣にどう手を加えていくか考えてみようと思います。

たまに褒められると

固定股関節からの人工股関節置換術

術後、股関節以外のことで悩まされてきました。

まず、右坐骨神経痛両膝関節違和感

閃輝暗点。これはストレスでかな。

胃痛。NSAISの服用によるものかと。

慢性的な下痢。胃痛に処方されたPPIが原因と、内服を中止してからわかりました。

そして現在の最大の課題は、頸椎からの症状

突然の頸部痛、その直後に来る肩から両腕の痛みと脱力痺れ両手の感覚鈍麻

肩こりは感じませんが、首から肩の筋肉の張り頭痛めまい

突然、激しい痛みと脱力が来ると、辛さはもちろん恐怖感が半端ないです。

首から下が麻痺したら・・・みたいなことを想像してしまい。

義母の入院中は、重い体を支えたり、ベッドサイドで長い時間座って足を擦ったり、頸椎に負担がかかる事が多く悪化。

その後、チビの世話で荷物を持ったりたまに抱っこすることもあり、悪化。

今年の夏は、家の老犬があちこちで粗相するようになり、毎日のように床に這いつくばって掃除していたので、悪化。

痛みの起こる頻度がかなり増えてしまっています。当然、診察時怒られる(笑)
しまいには、家事するなとまで言われ・・・

関節と違い、脊椎の手術は新しいものと取っ替えるなんて事はできないこと。
症状が進めば神経の損傷も進むわけで、一旦損傷したものは元には戻らないこと。
今家事や体の負担になることのために将来寝たきりになることより、家族は今少々アレコレできなくてもずっと元気で動ける体でいて欲しいはずと、この先の人生について考えてくれているのはじゅうぶん承知。

あんなに嫌っていたリリカ(眠気が耐えられず)を、毎日飲むようになり(外出の予定がなければ朝夕まで)、自分でも切羽詰まっていることがよくわかりました。

生活の動きをすべて見直し、常に頸椎に負担にならない姿勢を心がけ、重いものは持たず方向転換もゆっくりし(バタバタ動いていた)最近やっとほんのちょっとマシになってきた。

首の症状が辛くて作ったポリネックも、今はつけると余計に気難しく痛みが治まらない気が。
そうなると、リリカと湿布と安静しかなく、何度泣きながら首肩に湿布を貼ったことか。
そのせいで日焼けを気にしていたにも関わらず、左肩から首の日焼けが半端なく、(モーラスやロキソニンテープを使っていた)歳も歳だし、まあいいかぁ、と諦めざるを得ず。

月に一回の受診日はほぼお説教デーみたくなっていましたが、(毎回30分から40分もお話しています)今日何年?何ヶ月?かぶりに、「頑張ってる」と褒められて、急になんだか診察室の椅子の座り心地が悪くなるくらい、違和感ありありでして。

それくらい褒められることに慣れていなさすぎたんだなぁ、と(笑)

しかし、最後には借金してでも(変な喩えですがそれくらい必死に)プールで歩け!といつものようにどS発言いただいて終えました。

水中でうまく歩けないのは、筋力の問題ではなく、足底感覚(深部感覚)の問題だろうと言われました。

体重コントロールのこともありますし、ホント真面目に運動しないといけません。
でないと次の受診にいけません(笑)

それでも、なんだか嬉しくて。
めったに褒めない先生に褒められたこと。

いろいろ私のグダグダ話に真剣に付き合っていただいて、ありがとうございます♪

固定股関節から人工股関節置換し2年経過

正確には2年とひと月経過しました。左固定股関節を、人工股関節に置換してから。

更新が半年振り、この半年で自分を含めいろんな状況が変化しました。

  • 体のこと

術後ずっと泣かされてきた坐骨神経痛ですが、1年9ヶ月ほど経過した昨年11月ころより痛みの程度がぐっとましになり、術後2年あたりからはトラムセットを服用しなくても何とか生活できるくらいになっています。

ここまで長かった・・・首や腕の痛みがなければリリカもお休みしているので、一日何も鎮痛剤を服用しないという日も多くなっています。すごいです。

手術しなければ一生鎮痛剤とは縁が切れないと思っていたので、現状今日は全く想像していませんでした。

後述しますが生活が少し変わったことも影響しているのかもしれません(主治医いわく)

  • 薬のこと

ビタミンE、B12、ビオフェルミン・・・変わらず

トラムセット、リリカ・・・減量中

トラムセットが減ったor服用しない、ことで、便秘が軽快し、相変わらず胃の調子が良くないことでたまにPPI(タケキャブ)を頓服で使用するため、おなかが痛くてよく下痢します(笑)

素人判断で、PPIによる膠原繊維性大腸炎だと勝手に決め込んで、できるだけPPIの服用をしないように気をつけています。

あと産婦人科の医師と相談し(正確には私の希望で)HRT(ホルモン補充療法)を始めることにしました。不規則ながら月経はあるし、気になるような更年期症状もなかったのですが、骨粗しょう症の予防、このためだけです。

右の人工股関節はこの先入れ替える可能性もありますし、体重の負荷がかかるような運動もできないですし、念には念をいれ、です。

薬ではありませんが、大塚製薬さんのエクエルと、目のためにアスタキルテイン、2種類のサプリも飲んでいます。

  • 介護生活終了

数年前から認知症その他で、在宅介護だった義母が、脳梗塞で倒れ1年入院した後亡くなりました。

内科、整形外科、眼科、耳鼻科、皮膚科、脳外科、歯科・・・通院介助に、服薬確認、ごみの分別・持ち帰り、冷蔵庫の中身のチェックなどなど、長年続けたのち、入院先へ毎日出向いて口腔ケアや洗濯、ジェットコースターのような日々でした。

しばらくは告別式に法事にと、忙しい日々でしたが、いったん落ち着くと、あーなんて体が楽なんだ!と。

迷惑をかけていたあちこちの福祉施設の方々に頭を下げることもなくなり、精神的にもすっかり楽になっていることに気づきました。

やれるだけはやったつもりなので後悔もなし。うちのリビングにお仏壇が引っ越してきたことくらいは許容範囲ということで。

  • お勉強

県の事業でテレワーカー人材養成事業というのを見つけまして、費用負担なく、ま就職に無理につなげなくても良いということ参加して見ました。主にカンテック方式という入力方法をeラーニングで学ぶもので、生まれて初めてかな入力を覚えることになり、ついでにこれまで自己流でがちゃがちゃやっていたローマ字入力もタッチタイピングできるよう練習しました。

こつこつ練習した甲斐もあり、かなの配置を覚えてスローでなら入力可、さらにカンテックコードもある程度覚え、更に更に、ローマ字入力もキーボードを見ずに打てるように!

しかし、速度は自己流の3倍はかかっています。たいぶいらつきます。

でも、早いからと自己流で打つと、いつまでたってもタッチタイピングが上達しないので、慣れるまではサイトの更新もやめておこうとwww

3ヶ月半練習し、タッチタイピング【ランクE・スコア50】だったのが【ランクB?C・スコア150?170】まではきましたが、これではまだストレスフル。ちなみに自己流では【ランクA+・スコア250】でした。いつまでたっても追いつけず。

そういうわけで、定期受診しても、体調に変化があっても、なかなか更新できずにいますし、今後もしばらくは超スローペースになるかと^^;

  • 頸椎のこと

義母のお世話に忙しかった昨年秋ころ、頸椎・肩・腕の痛み脱力が酷く、ついにポリネックを購入しました。

介護や日常生活動作でなにかと負担がかかっていたようで。ひと月くらいは慎重になっていて、マメにつけたり外したりしていましたが、今はほとんど使うこともなく生活できています。

重いものは持たないよう気をつけていますが、やや自分自身が重くなりつつあるという・・・(涙)

入院前受診3回

まず1回目
あらかじめ他の病院で撮影してきた股関節のMRIデータを持参で、筋肉の状況を検討してもらう。
20数年間関節が動いていないことにより当然筋肉も痩せてはいます。体はかなり太りましたが(笑)中臀筋は右に比べると痩せてはいるものの手術に持っていく見込みはあるとのこと。
ただ、私の希望は関節が動くようになることだけではもちろんなく、日常生活が普通に送れるようになること。術後しばらくは杖歩行はやむを得ないとしても、その後には右股関節のように比較的自由に身の回りのことができるようになってほしい。
決してわがままな望みではないと思いますが、実現するには容易でないこともわかっています。
私の大腿骨は、LCCの患者によく見られるということですが、普通の方より少し細いらしいです。そうだったんだ。なのにどんどん体重増やしていっちゃって申し訳なかった。骨の健康のためにはある程度の荷重も必要だからまぁいいか。(いいのか?)
主治医が変わることでこれまで築いてきた関係性が一旦リセットされ、一からもう一度というのが不安でしたが、カジュアルな感じにお話できる先生でよかった。上から押し付けるでもなく、よく話も聞いてくれます。助かります。聞きたいことがものすごくたくさんある。もちろん不安なこともたくさん。
2回目。
術前検査。ひととおり。血液検査、尿検査、心電図、肺機能、胸部写真。最後に診察。しないというのを押し切って無理を言って自己血を400ml取ってもらいました。30年前、学生の頃入院した時に、不規則抗体が陽性と言われたのに、出てないよ〜と言われ、びっくりした。
輸血は受けないのに越したことはないです。でも出血が多くて苦しかった前回のことを思うとなんとしても自己血をとっておいて欲しかった。よかった。
3回目。
下肢深部静脈血栓症がないか、心臓のチェックのため、エコー検査。
術前症状がなくてももともと血栓を持っている人がいるらしく、術前チェックとして全員に実施しているらしいです。
下肢は右のほうが圧が低い?のか、でも異常なし。
心臓は壁が厚いらしく、何度も高血圧の既往はないか?と確認されました。機能的には30代くらい若いといっていただきました。喜んでいいのか……?
少し階段上がったり軽い運動だけでも息が上がるのに、にわかには信じ難い。
さすが大学病院。手術に至るまででもかなりの出費です。研究機関ですからデータを取るのも仕事のうちです。

紹介されて大学へ受診

左股関節固定術を受けて24年、右人工股関節置換術を受けて9年と3ヶ月経過。

一生受診することはないと思っていた大学病院へ少しどんよりした気分で行ってきました。自宅からそう遠いわけではありませんが、市の中心部を抜けていかなければならなく、しかも大きな河川越しで橋はどこも渋滞です。どこからどう向かっても時間がかかる、まず一つ目のいやなポイント。大学敷地への入り口でまず渋滞、敷地にやっと入っても駐車場でまた渋滞。受付時間最後の11時30分の予約のため10時50分ころ到着しましたがまだまだ患者さんは減らず・・・駐車場の空きを待つのにのろのろ運転、これもいやなポイント。建物内に入ると再診患者さんの会計受付は大行列。新患受付にも30分ほどかかり、整形外科外来の受付に到着したのは予約時間ちょうどでした。診察までは20分ほど待ちました。この時点で自宅を出てから2時間です。

私より一回りほど若い医師は、丁寧に話を聞いてくれ(私のつまらない話もスルーすることなく笑)、まずは色々検査をさせてもらうとのことで、単純X線撮影(全脊椎・両股関節・両下肢)と股関節のCTへ。途中お昼の時間にかかったこともありCTの待ち時間中に1回のカフェでお茶しながら軽く昼食も摂りました。

大学では現在、股関節の手術では自己血の貯血は行っていないそうです。ただ、骨盤に固定した大腿骨を切り股関節を作るときに骨髄から出血が予測されるため、400mlくらいは貯血しようかな、と。左股関節固定のときも術後貧血で起きられず、右股関節のときも2000ml出血、自己血700ml補充しても1300ml不足でヘモグロビンが7台まで下がって術後かなりしんどい思いをしたのですが、とれるだけ採って貯めておきたいというと苦笑いされていました。しかも、左股関節固定のときは全身麻酔でなかったことを言うと大変驚いていられました(笑)たしかに、あんな大きな手術を腰椎麻酔、もちろん眠らされてはいたけど、手術室から部屋に戻される途中には恐ろしいほどの痛みで「痛いー痛いー」と繰り返していたことだけは覚えています。術後痛みのコントロールも時間ごとの座薬だけ。耐えられないときだけ筋肉注射(なんだろソセゴンでもしてくれてたのかな)、今から思うと恐ろしい時代でした。1週間に一度ギプスの巻き替えも息ができないくらい痛く、ギプス室のステンレスの台の上で素っ裸にされている恥ずかしさよりも痛い!ことばかり記憶に残ってる。ただただ、早く動けるようになりたい、早く元気になって帰りたい、早くきれいに歩けるようになりたい(←これはどんなに頑張っても無理でしたが)、若さだけで乗り切った3ヶ月の入院でした。あー思い出したくない・・・

不規則抗体が陽性であったことも、輸血を受けられなかった原因のひとつとは思います。貯血についてはまだまだアプローチしていく必要がありそうです。

3D?CTを見ながらいろいろとお話をしました。移植するための骨髄をとった骨盤の部分は、皮膚の上から見るとちょっと引きつれるように変形していますが、ぽっかり穴が開いていました。ナビゲーションシステムを使用するときにアンテナを立てる部分にあたるとのことでした。

沢山お話をしてくださったのに、術後の経過についてはやはりやってみないとわからないようで・・・手術はします、とはっきり仰っていただいたことが逆に不安を生んだように思います。

主治医のように私自身のことを考えてくれていれば、しないという選択ももちろんあると思います。

思いは沢山ありますがネガティブな感情はこの際横においといて、続いてMRIも撮影します。

全部の検査が終了した時点で(材料がそろった時点で)再考ということにします。自宅に帰ると3時前でした。お勤めしながらでは絶対無理ですね、大学での診察を受けることは。

固定解除は夢ですか

人工股関節置換術を受けて、9年と3ヶ月。仕事を辞めて1年経ちました。

このタイミングで、なんと主治医の手から離れることになってしまいました。

まずその経緯について。

退職してちょうど一年。固定した左股関節を解除してもらいたくての退職でしたが、家庭内の様々なことで結構振り回される1年となり、やっと!主治医の本来在籍する病院に受診の運びとなりました。

まずは近くの普段としたことでもちょっとしたことでお世話になっている整形外科へ。しゃがん姿勢をとったり立ち上がったり、湯船に浸かったり立ち上がったり、ベッドから起き上がったり、こういった動作は股関節が片方固定されていると両足に同時に力を入れて次の動作に移るということができません。バランスを崩さないよう、更に補助的な力を加えるために日常の様々な場面で左股関節の分をカバーするのに右腕を使うため、右肩を酷使してしまっています。前々から時折違和感があったのが最近は痛みに変わってきました。まずは、五十肩でないかの診断をお願いに。肩関節は異常なく腱だろうということで内服薬と外用の塗布剤を処方していただきました。

固定した股関節からくるさまざまな「困りごと」。そろそろ(あまり年齢を重ねないうちに)固定股関節を人工関節に置換してもらいたい旨伝え、紹介状を作成してもらいました。術後経過が長くなれば家から近いこちらの病院には、前回のようにリハビリでお世話にならなければならないし。

翌週、 紹介状持参で県西方面の主治医の病院へ。術後数回通っただけで、あとは出先の病院へ受診に行っていたため久しぶりに訪れました。待ち時間の後、診察へ。

「おぅ、来たか」この一年、固定介助のために様々な問題点について質問する、という形で主治医にはたくさん考えてもらってきました。そして、考えれば考えるほど(?)この手術の困難さについても考えてくれるようになったようで・・・いきなり大学に行くか?ということに。スタッフもそろっているし何よりたくさんの症例をこなしている、依頼する予定の先生も年齢的に経験も多く、信頼できる医師である、と。

ショックというよりも、それだけ真剣に考えてくれていることだと受け止めています。高齢の患者さんの場合、同じような手術でも、股関節の可動域を得ることができてもスムーズな歩行には結びつかなかったこともあるらしく、年齢的にまだ活動年齢にある私の場合はそう安易に踏み切れない状況と判断されたのだと思います。

最悪、歩行どころか立位をとることも困難になるかもしれないと。長い付き合いで顔なじみの患者(私のことです)がそうなってしまっては、さすがにね^^;私ももちろんそれでは困ります。

大学への紹介受診は、予約がなかなか取れないのですが、依頼する予定の先生に直接電話を入れてくれたおかげで1週間後の予約となりました。本当は3日後に入れられそうになり、他の予定があったのでそんなに急ぎませんといって延ばしてもらっての1週間後です。

急な展開に頭がほわーとなったままで、診察を終えました。途中、診療情報提供書作成中の文章を間違えて一部消してしまったときに、ctrl+zで戻りますよと教えてあげたらいたく感心していました(笑)

さて、新しい局面です。まず手術を受けられるかどうか。そして、運よく手術を受けられたとして、その後歩行の状況はどうなるのか。

ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる・・・・ものすごく沢山のことを考えなければならないけれど何も考えられず、診察後の長ーい、ほんとにとてつもなく待たされて会計した後、なんとか帰路につきました。

手術できるの?

ていうか、手術受けていいのかな・・・

負けん気の強さの要不要 頚椎MRIの結果

人工股関節置換術を受けて、8年と11ヶ月と30日。要するに約9年です。

4年ぶりに両腕の脱力感が起こり、主治医の指示で頚椎のMRIを撮影。その画像をみてもらうために受診してきました。

MRIは前職の勤務先の先生にお願いしました。

この4年間ずっと頚椎のヘルニアということで、ビタミン剤を服用し続けてきましたが、椎間板に大きな異常はなく、左股関節を固定していることにより他の色々な関節(頚椎含む)に負担がかかっており、頚椎椎体に骨棘ができているそうです。その骨棘により脊髄が圧迫、刺激されることで様々な症状が出ていると。

とりあえずは一安心しました。頚椎の状態によれば、今後予定している股関節の手術に必要な全身麻酔に赤上異郷が及ぶ可能性もあるので、さきに頚椎に手術を、みたいなことを言われていたので、少々ビビッてしまっていました。

不思議なくらい整形外科的な病気のオンパレード。つまり、幼少期の先天性股関節脱臼がなければ、全くの健康体だったかもしれないわけで。単なる憶測ではありますが。

現在の服薬のままでしばらくは経過観察。

あとは「負けん気が強そうだから、あれもコレも自分ひとりでやってやる!と意地を張らずに、生活全般無理をしないように」

「・・・」

確かに負けん気は強いかもしれませんが、ある意味それを武器にこの歳まで頑張ってきた、みたいなところもあるのです。それに、主治医の前ではあくまでおとなしく、従順に、余計なことも言わず、ほわっと感をかもし出していたはず(笑)どうしてばれたのでしょう。

仕事をする上ではある程度必要なことですよねというと、確かに組織としては良いことだけれど個人としては良いことばかりではない、と。たしかにそうかと思います。

負けん気で無理して頑張ってもそれは単なる自己満足であって、組織からすると、もしかしたら大して無理もせずほどほどにやってて病気しない人のほうが重宝するかもしれません。負けん気からの頑張りなんて評価されるとも限らず。

そういう性格ゆえに、仕事をやめたのは正解だとも言われました。

痛くても、つらくても、不自由さゆえにやりづらいことでも、「できません」とは言えない性格。

主治医は何でもお見通し、ということです。

45歳から64歳で、股関節の人工関節が急増、というニュースを受けて

45歳から64歳で、股関節の人工関節が急増、より高齢の層と比べて2.4倍のペースで増加 しているそうです。

さらに「再手術の増加と医師不足に懸念が浮上」ともありました。

以下、Medエッジよりの引用です。

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米国において股関節に人工関節を入れる手術が高齢者より中年層で急増しているようだ。

 加齢に伴う再手術の増加と医師不足が懸念されるという指摘が上がっている。

急増の程度と要因を分析

 米国ニューヨークの整形外科/リウマチ治療を専門とする特殊外科病院(HSS)を含む研究グループが、米国整形外科学会(AAOS)2015年会議で2015年3月26日に報告した。

 股関節に人工関節を入れる手術は、元々は活動レベルの低い高齢者の末期の関節炎の治療法として考案されたものだ。

 この手術の需要予想に関する研究は65歳以上の人を対象とする場合が多かった。

 最近はより若い世代でこの手術の増加傾向が見られるという。

 この傾向が何に起因するのかは不明だ。

中年層の手術は9割増加

 研究グループは、増加の程度を数値化し、関連する要因を探った。

 複数の資料から、2002?11年の期間の45?64歳の手術に関する情報を収集して分析した。米国40州の入院患者データベース(NIS)や米国勢調査局、整形外科学会、疾病管理予防センター(CDC)などを用いている。調べたのは、人工股関節手術と治療費データ、人口や糖尿病や骨関節炎、外科医などに関する情報だ。

 その結果、人工股関節手術に45?64歳が占める割合は2002?11年の間に約34%から42%に増えていた。

 同期間の全体的な人口増加は約21%だったが、45?64歳の人工股関節手術は6万8000件から12万8000件に約90%増加した。

 45?64歳の人工股関節手術は、65歳以上の手術の2.4倍のペースで増加したが、人工股関節手術を行った医師の数は30%近く減少した。

 骨関節炎の危険因子である糖尿病の有病率は、人工股関節手術の増加と関連しなかった。

 研究グループは、中年層で人工股関節手術が増えているのは、主としてこの層の人口増加によると思われると結論。

 活動的な層はさらに拡大が予想され、高価な材料のインプラントの使用と再手術の増加に伴うコスト、専門医師の減少を考え合わせると大きな問題になる可能性があると指摘する。

文献情報

Middle-age hip replacements nearly double from 2002-2011, outpacing growth in elderly population. American Academy of Orthopaedic Surgeons News. 2015 Mar 26.

http://newsroom.aaos.org/

McLawhorn AS et al. Factors Influencing Demand for Total Hip Arthroplasty in Patients Less than 65 Years of Age. 2015 Annual Meeting of the American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS). 2015 Mar 26.

http://www.abstractsonline.com/Plan/

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私が右股関節を人工股関節に置換したのは41歳。今後左股関節(固定術後)を人工股関節に置換する予定ですが、それも50歳か51歳になる予定。

若かりしころ(二十代)診ていただいていた整形外科の先生は左の股関節の固定術後、「あなたがもし自分の妹だとしたら、これ以上手術を受けることなくある程度の年齢(リタイアするくらいの年齢ということでしょうか)になるまでは仕事もせずおとなしく生活していくことをすすめると思う」と言われました。固定術後しばらくしてから、その手術を決行した(笑。ほぼ強制的にでしたから)整形外科部長に、右股関節の自骨手術を提案されていました。部長は自分の定年が近いこともあり、すこしあせっていたのかと思います。部長は部長で私の病気だけではなく、今後の人生(仕事を継続することも含め)を考えてのことだったと理解しています。

固定術は生活していくうえでは細かい不便がものすごくたくさんありますが、この手術を受けたおかげでその後右股関節が更に悪化するまで10年余り病院勤務を続けられましたし、左固定は右の股関節への負担も軽くしてくれました。(痛みが軽減しました)

私個人の人生だけに限定すれば、今のところ、人工股関節に置換したことでハード面(身体的)ソフト面(精神的)両面でストレスが大幅に軽減したことに間違いはありません。しかし、今の日本ではまだ若年層への人工関節はそう積極的にはすすめられないことだと思います。今後必ず訪れる再置換手術のことは、少なからず不安には感じています。

何歳まで生きられるか?

誰にもわからないこの問題のために、人工関節への置換を躊躇してしまうのは、私にはできませんでした。母が50代で亡くなったことも大きかったですし、なにより年齢を重ねた後の人生より今!の人生のほうが大切の思えたからです。

長く生きた後のことを考え、今我慢して痛みと共におとなしく生活するという選択も間違いではないと思います。ただ私には合わなかっただけ。いろんな価値観があって当然だと思いますので、自分以外の誰かの選択ももちろん認めます。

このニュースに関していえば、アメリカでの話しなのでそのままに受け取ることは難しいですが、私の主治医も再置換の時にはもうリタイアしてるなぁと漠然とした不安もあります。

どう頑張っても自分より若い医師に診ていただかなければならなくはなりますから(笑)