膝のロックと足関節のこと

股関節に障害があると、ほかの関節にも影響が出ます。

一番大きくかかわってくるのは腰椎かな。hip spine syndrome は股関節を固定した人には無縁ではないかと思われます。(特に固定角度が大きかったり脚長差が大きいと特に)

固定した関節の上下の関節は、固定した関節を代償しようと無理な動きを続けてしまい、腰椎の疾患や、膝関節の変形など、単なる経年変化ではなく、股関節疾患患者には少なからず起こってくるものと思われます。

腰、膝に限らず、私の場合は、肩関節、足関節にもかなり負担がかかっていました。固定時、少しでも歩く姿をきれいに見せようと、足首酷使で歩いていました。起き上がるときは、右下にした姿勢で右腕で体重を支えて起き上がっていました。

椅子に座った姿勢は、浅く腰掛け固定した左足は椅子の下に。それでも骨盤の傾斜は半端ないので前を向いた姿勢のバランスをとるために頸椎の前彎がより大きくなっていて、頸椎の骨棘は今でもたくさんあってしばしば悪さをします。

固定を解除してからは膝のロックは減りましたが、先日は朝起きるとロックしていました(汗)夕方には何事もなかったかのようにすっかり良くなっていましたが、日中どうしても抜けられない用があり、シップとサポーターとトラムセット(鎮痛剤)と杖で乗り切りました。

膝は半月板の損傷が原因ですが、足関節が同じようにロックしたようになり痛みで歩けなくなるのは、なんででしょう?これもいつものことですが、1日未満で改善します。痛みが出ているときは杖がないと歩けません。

もともと、私の関節は柔らかいらしく、人差し指は反対方向にぐにゃっと反り返って手首近くまでいきますし、足首もPTさんに「柔らかいから捻挫しやすい、気を付けて」と。それと足関節の痛みが何の関係があるのかもわかりませんが、とにかく負担をかけないような歩き方を心がけることや、足首をぎゅっと固定できるサポーターの準備が欠かせません。

体中の関節という関節が、いまや守るべき存在(笑)

生活全般、気を付けることだらけです。

 

 

固定股関節の時の固定角度について

固定股関節からの人工股関節置換術後、3年と10か月。年が明けたら、手術を受けた病院での定期検診です。

13年前、右股関節の人工関節置換術後3か月くらいの時に、年金の申請のために書いていただいた診断書が出てきました。

左股関節は、まだ固定した状態だったので強直肢位、右は術後で可動域が出てきていたので(術前は、股関節の変形と痛みであまり可動域はありませんでした)自動可動域、他動可動域への記入になっていますね。

固定股関節は、屈曲40度、伸展-15度、外転20度。

後に、固定経験者の方と何人かお会いしましたが、これほど角度のついた人はお一人くらいしかいらっしゃらなかったかと。

固定した時期や、担当した医師の考えによって、固定角度は皆さん様々なようで。

脚長差はこの時点で2cmとなっていますが、短くなっていた左足に、右足を合わせたということかと。その後、左を人工に置換する時点で今度は右に合わせてきたかと思われるので、私の身長は背骨がまっすぐ(ストレートバック)になっているにもかかわらず、2.5cmも低くなています。

足だけで考えると、実際はもっと短くなっているのかと(勝手に思っています)

右股関節は術後間もなくのこのころに比べると、可動域・筋力ともやや改善しています。

右股関節を人工関節に置換したことで、片足だけでも可動域が出て、痛みが無くなったことで、当時はバラ色でした(笑)

もちろん、固定股関節を人工股関節に置換した今では、今のほうが断然生活も楽になったし、ベストな状態だと思っています。

左股関節固定を人工股関節に置換しておいてほんとによかった・・・と実感する出来事~その2

胆管炎(?)で入院して抗生物質を投与し、肝臓の機能も回復傾向ということで、内科を退院し、その二日後に、別の病院の外科を受診しました。

当日は血液検査と腹部エコー検査。翌日にDIP-CT。今現在胆管内に結石が存在する所見は無いとのことで、手術前に内科で内視鏡的に云々の下りは割愛されることになり、胸をなでおろしました。全身麻酔の手術より、身動き取れないERCPに1時間余りかかることのほうが千倍恐怖なのです、私には。

痛みも炎症も治まってきているし、待機的手術、それも、初診日から2週間と少しで手術の予定が組めたことは、早くてラッキーでした。

家での低脂肪食(無脂肪には無理)は、食材選びに悩み、家族には普通の食事を作るので、ほんとに手間でした。が、うっかり高脂肪のものを食べることは全くありませんでした。疝痛発作だけでなく、胆のうや胆管、さらには膵臓まで炎症が及ぶと・・・と想像しただけで身の毛がよだちます。

アセトアミノフェンは10回分処方していただいていましたが、疝痛発作に効くとは思えず、何かあったらいつでも来てくださいという担当医の言葉は、結石がいつ転がり落ちるかわからないからねという脅しに聞こえてしまって(単なる被害妄想w)おかゆに、水煮のツナ、少しの豆腐、白身の魚、サラダチキン、野菜、合間に麩菓子という何とも力の出ない食事を守り通せたのは、甘いもの大好きな私にしては上出来だったと思います。

何事もなく無事入院日を迎え、山のような書類の中に、麻酔科医や担当医の説明でわからないことや不安なことがあればというアンケートのようなものがあったので、正直に「前回の整形外科の手術で前投薬がなく、まったくの素面状態で手術台に縛り付けられるのが恐怖だったから不安」と書きました。

手術室ナースの術前訪問でも同じようなことを伝えたのですが、その後、再度麻酔科の部長が説明に来てくれ、手術室ナースも手足を拘束するのは麻酔がかかってからにします等、最大限の配慮を約束していただき、その流れで、翌日徒歩で手術室に入室すると、あちこちからやさしく声掛けされ、え、私VIP?くらいに勘違いしそうな歓待をうけました(笑)

おかげさまで、大した不安もなく、血管確保してそろそろ経静脈的に薬が投与されるな、という直前には、徒競走のスタートラインぐらい鼓動がどきどきしたくらいで、次に気づくともう手術は終わっていました。

不安なことも、言葉にして伝えてみるもんですね。これまでなんで何もかも口にせず我慢してきたんだろう。

HCUで、2時間か3時間くらい過ごしたのですが、まったく痛みはなく、膝も曲げていいし、なんだこれ、楽なんですけど?ナースに聞かれて、整形外科の手術に比べたら天国ですと半覚醒の私は変なテンションだったようです。

こんな手術だったら、ストレス少ないし、何度でも(笑)受けられそう・・・

(続く)