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2013年10月アーカイブ

10月10日 QLife Proより

4臨床的対応、死亡率減少と関連あり

後方アプローチによる手技、術後の機械的血栓予防または化学的血栓予防、脊髄麻酔の実践が広く普及することで、変形性関節症の治療における人工股関節置換術後90日以内の死亡が低減する可能性が示唆された。

英国ブリストル大学のアシュレー・W・ブロム(Ashley W Blom, PhD)氏らによって行われた研究報告が、28日の電子版ランセット(The Lancet)誌に掲載された。

装具の違い、死亡率と関連なし

術前および術後に死亡低減の要因があるか否かを評価分析するために、患者登録システムであるナショナル・ジョイント・レジストリ(NJR: National Joint Registry)、全国死亡データベース(national mortality database)、病院統計データベース(HES: Hospital Episode Statistics database)から、2003年4月から2011年12月までのイングランドとウェールズにおける症例および死亡データが得られた。

人工股関節置換術409,096例と、90日以内の死亡1,743例について、カプラン・マイヤー分析法とコックス比例ハザードモデルを用いて評価した結果、死亡率の減少との相関が得られた臨床的対応と調整ハザード比は次の通りとなった。

後方アプローチによる手技(0.82、95% CI 0.73?0.92、p=0.001)、術後の機械的血栓予防(0.85、0.74?0.99、p=0.036)、術後のヘパリン投与(アスピリン併用投与あるいは非併用)による血栓予防(0.79、0.66?0.93、p=0.005)、脊髄麻酔(対全身麻酔0.85, 0.74?0.97、p=0.019)。

装具の違いと死亡率との間に、関連はみられなかった