人工関節の潤滑性向上技術 官民で共同開発 岡山日日新聞より
岡山県工業技術センター(岡山市北区芳賀)は、人工股関節表面の潤滑性を向上させる加工技術をナカシマメディカル(同市東区上道北方)と共同開発した。磨耗の減少で耐用年数が大幅に伸び、製品の長寿命化が期待できるという。 ヒトの大腿(だいたい)骨と骨盤をつなぐ人工股関節の金属製骨頭(直径26ミリ)の表面に、超精密旋盤による切削加工を施した上で、大面積の電子ビームを照射。生体関節の表面と似た超微細なくぼみ(平均直径60ミクロン、最大深さ10ミクロン)ができ、そこに体液が貯留することで全体の潤滑性が向上する。