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人工股関節の耐久性向上

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人工股関節の耐久性向上 金沢工大の新谷教授 衝撃吸収力2倍に

従来より耐久性に優れた人工股関節を開発した新谷教授=白山市の金沢工大八束穂キャンパス
 金沢工大の新谷一博教授(機械工学)は二十三日までに、衝撃の吸収力が高まり、耐久性に優れた人工股(こ)関節を開発した。高齢化の進展で関節症を患う患者が増加、人工股関節の需要が高まっており、新谷教授は「新たな人工股関節の製品化にめどがついた。臨床実験を早くクリアし、特に変形性股関節症で苦しむ患者の手助けをしたい」と話している。
 変形性股関節症は先天的障害として日本人に多くの患者がいるとされ、老齢化が進むと、大腿骨と骨盤をつなぐ関節部分に強い痛みが生じる。治療法としては障害がある関節部分を取り除き、人工股関節に入れ替える手術が有効とされている。

 人工股関節は大腿骨の役割を担う「ステム」と、骨盤でステムを受け止め、軟骨代替材として衝撃を吸収する「ライナ」と呼ばれる部品でできている。新谷教授によると、ライナと結合するステムの先端「骨頭」に最も力が加わり、骨頭の素材にセラミックスの一種「アルミナ」が使われている場合、歩行に耐えられず、破損することがあるという。

 新谷教授は、ライナの構造に着目した結果、超高分子ポリエチレンの単一素材であるライナの内部に粉末状の層を作ることで、現在使われている人工股関節に比べ、衝撃の吸収力を二倍に向上させることに成功した。

 研究成果は今月八日に都内で開かれた日本臨床バイオメカニクス学会定例発表会で報告した。同発表会の出席者からは「これまでの欠点をうまく改善させた画期的な人工股関節だ」との声が聞かれたという。

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